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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月31日
  • 読了時間: 3分

 高須幹也医師がユーチューブで発言した。

 美容外科または審美皮膚科が、他の診療科目に比して人間性に難のある医師の割合が高い。これは、楽して儲けようとすれば出来るからである。そのためには患者からボッタクリすることになるが、それを平気でやれてしまう人が集まる。これでは人間性に難がある医師の割合が他の診療科目より高くて当然のことだという。


 こんな発言をしたら同業者から反発されるかもしれないとも言った。

 しかし、最近たいへな騒ぎになっている医師たちのため、やむにやまれぬ気持ちで発言したのではないか。実際に高須幹也医師は、その女医と周囲の医師たちのことを、業界全体にとって困ると言っていた。

 この美容外科の女医は、解剖の実習のさい、他の医師ら数人と共に、献体の前で笑いながらポーズをとって記念撮影し、それを平然とSNSに投稿して公開していた。あまりの不謹慎・非常識に、こんな医師からは免許を剥奪するべきとか、死んだら献体しようと思っていたが止めたとか、そういう声が上がっていた。


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 すでに『防衛医大…』『美容外科…』で取り上げていた。

 これら著書についてはホームページ参照。ここで、美容外科は不良医師が吹き溜まりのようにしいると告発していた。不正行為によって行政処分を受け保険医の資格を失っているが医師免許は持っているなら、やることは自費診療であり、その代表は美容外科なのだから、不祥事を起こした医師が集まる構造である以上、どうしても人間性が劣悪な医師の割合が他の診療科目より高くなって当たり前である。

 こういう指摘をしていたけれど、美容外科や審美皮膚科からの反発は激しかった。そこへ内部告発があったというわけだ。

 

 もう一つは、美容外科の医師はナチズムに傾倒しているという問題。

 これは高須幹也医師が言及してなかったことだ。マイケルクライトンが書いていたとおり、美容外科の基になる形成外科は戦争によって発展してきたから、形成外科医は戦場に行きたがる。そして大勢の負傷者を豊富な材料と考える。だから軍国主義とまでは言わないが、形成外科の発想は他の分野の医師と比べて特異である。

 また、美容外科は人種差別に基づいた美意識になりがちである。ナチスの強制収容所で人体実験をしていたヨゼフメンゲレ博士は、南米に逃亡して海水浴中に心臓発作で死亡するまで逃げ隠れしていたが、この間に散々、小説や映画のネタにされてきた。『ブラジルから来た少年』ではヒトラーのクローンを作っていたし、『マイティジャック』では日本の女性に「白人のように高い鼻にしてあげる」と言って美容外科で稼いでいた。

 また、ナチズムを賛美する発言のため国際美容外科学会を追放された日本人医師がいた。


 とにかく、高須幹也医師の発言は、やはりそうだ、ありがたい、ということである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月30日
  • 読了時間: 2分

 選択制夫婦別姓に首相は反対ではないらしい。

 しかし自民党内で猛反対があるから積極的になれないということだろう。かなり昔、テレビで野田聖子議員が夫婦別姓に皆が賛成のはずだと言ったところ、同じく自民党の男性議員から、田舎は違うと否定されていた。

 たしかに田舎の人は、夫婦別姓なんて、とんでもないと言う。


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 それにしても、選択制なのに猛反対するのはなぜか。

 同姓が良いと考える人は、そうすればいいだけのこと。なのに、不便で困るなどのことから別姓を希望している人の妨害をすることないじゃないかと思って当然だろう。

 ところが違うのだ。田舎の人は、どうしても強制したいのだ。


 これ以外のことでも同じことである。

 もともと田舎の人は、自分のしていることが正当であるかは、皆が同じであるか、なのだ。良いことであるか、正しいことであるか、判断などしていない。

 だから、今まで夫婦は同じ姓になるものだったから、それが当たり前であり、人によって考えが異なり、それぞれが判断するとなると、たいへん不安なのだ。


 知人で、山奥の田舎で生まれ育った人が、そうだった。

 例えばサンドイッチを注文して、お好みで何を挟むかと訊かれるのが非常に苦痛なのだ。自分で選ぶのでは美味しいか解らない。みんなお仕着せで同じ内容であるなら、おそらく美味しいのだろうと思う。自分の舌と脳の感覚で美味しさを判断することはできない。これでいいのか不安になってしまう。

 また、忘年会でも合コンでも、みんな楽しくワイワイやっいるところで、NHKの定時のニュースが始まるからと勝手にテレビをつけて、居合わせた全員に見るように強制し、そんなことで盛り上がっているのを邪魔するな、自分だけで見ていろと言われると、みんな一緒に見て頭の中を同じにしないといけないと大真面目に言う。そうでないと不安になるのだ。


 この人のように露骨ではなくても、田舎の人の発想と言動は、だいたい同じである。

 これだから、田舎の人は選択制夫婦別姓に反対する。選択制だから人それぞれなのに何が駄目なのかと不可解がられるけれど、その人それぞれが許せないのだ。ファッショではなく、自分のしていることがこれで良いかは、皆が同じであるということによってのみ安心できるのだ。

 だから、かたくなに反対する人たちを賛成させるには、むしろ夫婦別姓を全員に強制するほうが良いのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月29日
  • 読了時間: 2分

 失職したが選挙で再選された兵庫県の斎藤元彦知事。

 ところが、その選挙で買収をしたと騒がれている。これについて、ある東京大学の教授が、この御粗末は東大に入ったのち伸びない人らしいと指摘していた。この斎藤という人は東大経済学部卒だけど、いかにも受験だけ俄かに付け焼き刃でやっただけの人らしい。だから、要領よくやったようですぐボロが出るような感じなのだ。そういう趣旨だった。


 それを言ったら司法試験も同じか、もっとひどい。

 よく、裁判官や検察官の御粗末や非常識はもちろん、在野で人権を守るために働いているはずの弁護士も、専門バカだってもちろん困るが、それどころか専門の法律についても、司法試験どころか学部の卒論でも不可を食らう低水準と無知が当たり前である。

 だから、よく「弁護士なんて使えない奴ばかり」と言う人がいる。


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 これは受験のテクニックだけで本質が解ってないからだ。

 よく家庭教師や予備校講師が言う「解らないなら解らないでいい。とにかく、これは、こういうものなんだ、と思って先に進め」というのが、時間制約のある受験では必要なことである。高校のころ数学の教師に言われた言葉と同じである。「数学に興味を持つな。目的は次の試験だ。フィールズ賞を取りたいのではない。赤点を取りたくない。そう思え」

 しかし買収で失職する人がいても、フィールズ賞を取れない人がいても、仕事できない弁護士ばかりに比べたら、まだ大したことない。


 弁護士にも言い分がある。

 先日、知り合いの弁護士に言われたが、弁護士なんて大したことが出来ないそうだ。弁護士ならなんとかできるというのは幻想だ。これは前から色々な弁護士が言っている。制約が多すぎるからだ。

 それにしても、法律に無知な弁護士に「犬も歩けば棒に当たる」も同然に出くわすのはなぜか。試験には通って、後は勉強しない人が多いからだろう。医者にも酷いのがいるけれど、資格を持ってからも勉強する人は少なくない。この点はマシである。 

 
 
 
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