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​炬火 Die Fackel 

更新日:1月30日

 フジサンケイの俵孝太郎が死んだ。

 もともとサンケイ新聞の記者だったが、最初は「ミヤケン(共産党代表の宮本顕治)にフリーハンドで会える」を売りにしていたが、その後は変節して反共アジの専門家となった。ちょうど俵萌子と離婚し、いちおう進歩的なスタンスの俵萌子と袂を分かったということになった。

 そして自民党の御用マスコミ人として活動する。


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 「なにをしている人なんですか」

 フジテレビに出るようになって耳障りな鼻声で話すようになってからしばらくして後、スタジオで同席十代の女性のタレントに言われていた。そこにテロップが出て「俵孝太郎さんは政治評論家です」と。

 これは若い人が知らなかったというだけでなく、この人は何なのかというのが世間一般の正直なところだろう。テロップも正確には「いちおう政治評論家ということになっている」とすべきである。御用マスコミ人という肩書は無いから。

 

 朝日新聞の悪口も執拗だった。

 やはり統一協会と同じスタンスである。御用マスコミ人が朝日新聞の悪口を言うと、必ず統一協会の立ち位置からのものである。当時まだ朝日新聞にいた筑紫哲也に、お門違いの非難を浴びせたこともあった。それにより俵孝太郎は、ある月刊誌上で「自民党の御用が何を言っているのか」とこき下ろされていた。他は片っ端から批判しておいて自民党だけ特別というも同然だから、これでは政権与党にすり寄って悪口を言って金にしているということになる。

 このあたりは拙書『朝日新聞…』(ホームページ参照)で既に述べているから読んで欲しい。  


 そんな俵孝太郎が死んだのは、フジテレビのクライシスと時期が一致している。

 お先に行って待っている、という形になったわけだ。 

 
 
 

 日弁連の広告が、今度は「選択制夫婦別姓」である。

 「『選択制夫婦夫婦別姓制度』を身近なものと感じていただけるよう、特設ページを公開しました。ぜひ、ご覧ください。」とSNSで呼びかけていた。


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 これは、自民党ら保守派の猛反対にも関わらず、ついに国会で議論されそうになったという段階でのことだ。自民党政権でも首相らが前向きになっているから。

 そうでもないと、こんな広報を日弁連がするはずない。情勢を見て、波に乗ろうとしてのことだ。日弁連として明確な信念をもってのことではないはずだ。


 もともと日弁連は、何に対しても、そうだ。

 なにやら進歩的な態度をとっていれば得しそうだとか、前向きで進歩的だと思われそうだとか、そういう場合に、それらしい表向きのアピールをことさらして見せるだけ。

 いつもは、自民党政権にすり寄って、政権に批判的な人たちを組織的に迫害している。危険な法案に反対したり批判したりしながら、それによって権力から迫害されている市民を助けるどころか、権力の側に付いて一緒になって迫害してきた。

 これも日弁連の信念ではなく、権勢に媚びているだけのことだ。


 つまり日弁連は商売しか考えてない。

 そのために、常に権力に迎合し、権力の側から市民を迫害し、そうすることで安泰でいられ、闘わずに済み楽していられて、そればかりではさすがに弁護士の団体として不味いから、安心してアピールできる時だけ人権を尊重して働いているように見せかけたがる。

 これを目の当たりにした市民からの批判が昔からあるけれど、それを避けるため更に同じ空々しい偽装のアピールを繰り返す。それで今回はというと「選択制夫婦別姓」をネタにした。あくまでネタにしているだけ。もともと何の関心も持っていない。


 こうなるのは司法試験の体質である。

 もちろん、裁判官か検察官になる人は、司法試験を公務員試験と同じにしか考えてない。だから怠惰または悪徳な官僚と同じになって当然のことである。

 これが在野の弁護士も同じなのである。だから権勢に媚びてばかり。そんなのであることを堂々と宣言しているのであれば少しはマシだが、それではむしろ商売に悪影響を及ぼすから、上辺だけ飾る偽装をする。

 そうしたら、今回は「選択制夫婦別姓」で、今さら何だというアピールである。この実現のため闘ってきた人たちを支援したか。迫害する自民党の応援ばかりしてきたではないか。

 みんな日弁連なんかに騙されてはいけない。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月28日

 病気のため入退院を繰り返している知人がいる。

 良くなったら快気祝いをしようと言っていた。お祝いだからこっちが奢るので一緒に飲みに行こうと約束していた。だから早く良くなって約束をまもってよと励ましていた。

 ところが、唐突に事実上の絶交宣言をされた。SNSでもブロックされた。


 これは『赤旗』の過ちを批判した時だ。

 あの義家弘介が議員を引退すると表面したさい、こんな奴を有名にしたのは『赤旗』であり、このことを共産党の議員たちも問題にしていた。騙されたとしても酷すぎるから、機関紙を発行する党の中央委員会を批判していたくらいだ。

 そういう指摘をした。そして安易な紙面づくりを反省するべきだと述べたのだった。


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 もともと、どうしようもない不良だった義家弘介。

 そんな彼は、真面目になって大学に推薦入学し勉強したうえ母校の教師になった。そして生徒に人権を説いていた。これを「ヤンキー先生」と持ちあげる人たちがいて、『赤旗』は紙面に登場させ、それも紹介するだけでなく人生相談の連載までしていたほどだった。

 しかし不良が更生して進歩的になることは極めて稀であり、だから珍しいので『赤旗』も飛びついたのだろうが、すべては義家弘介の悪知恵による偽装だった。教師の時は生徒を虐待していたことを当人が面白がって話し、進歩的な姿勢はすべて教職員組合に迎合しただけだったと明言した。そして安倍晋三に共感して右翼発言をしながら自民党の支援をうけ選挙で当選すると安倍派に入った。それが今では後ろ盾を失い、裏金疑惑も発覚して落選すると、再起は無理と見て引退した。


 これだから、共産党所属議員でさえ『赤旗』を批判した。

 この機関紙は党中央委員会の発行であり、組織の上意下達のためにある。これを党員が批判することは出来ないが、過去の過ちを批判することならできる。義家弘介の件のように明確な過ちなら、なおさらのことである。

 ところが、この程度のことでさえ、その知人は許せなかったわけだ。もともと彼は熱心な共産党支持者であり、そこから例えば、れいわ新選組を批判していた。それも、内容的に辛辣というだけでなく言葉の調子も強くて、れいわ新選組の議員たちのパフォーマンスは「バカを騙そうとしている」とまでSNS発信していた。もちろん、れいわ新選組はパフォーマンスばかりという批判の内容には共感できる部分がある。だとしても、そこまで言うか、ということである。

 しかし、これくらい熱烈な支持者であるから、党所属議員でさえ批判していた党中央の明らかな過ちについて、あれは安易だったのだから反省するべきだ、というだけでも許せなかったのだろう。

 

 友達になれないのは残念なことではある。

 しかし、どこの政党でも熱烈すぎる支持者とか盲従者とかは、誰であっても、誰にとっても、付き合いにくいものである。同じ政党に所属している人にとってさえ。政治的に、完全に一致しているか、逆に無関心の人だけが、付き合える。

 だから仕方ないことである。

 

  

  


 
 
 
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