医師をやめて小説家に
- 井上靜

- 5月4日
- 読了時間: 1分
かつて札幌医科大学の和田心臓移植が問題になった。
初の心臓移植という「快挙」だと騒がれたが、脳死判定が不適切なうえ、部分移植でいいのに全移植し、患者は死亡。まるで実績を作るための人体実験も同然で、和田教授は殺人で告発までされた。
札幌医科大学は「札医大」と略されるが、医学界で「殺意大」と皮肉られているほど、その体質には批判が昔から強かった。それと防衛医大病院での事件も共通していた。問題の医師は卒業生でもある。詳しくは拙書『防衛医大…』を。
和田心臓移植を批判して札幌医科大学を辞めたと言っていた医師がいた。
しかし、彼は、もともと文学好きで、趣味が昂じてプロになってしまったし、そもそも医師に向いてないんだから『失楽園』書いているのがちょうどいい、と言われたものだったけれど、それと同様に、医者を辞めて小説書いていたほうがいい人は他にもいる。

医師で小説を書いている人か医学で不見識を露呈させることがある。
その一人が、自作が人気女優の主演でテレビドラマ化されたとはしゃいでいた。それは結構なことだが、だからと医学的不見識発言が消えるわけではない。
これ以上の発言は控えて、小説に専念するべきである。



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