- 井上靜

- 2024年12月16日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月16日
「誰でも15分くらいなら有名人になれる」
と言ったのはアンディーウオーホールだったが、そんなふうにマスコミに出ることができるようになった人がいた。
そのことで時流に便乗したとか火事場泥棒とか言われるだけでなく、そのさいの言動に対しても批判があった。そのことはむしろ当たり前のことだ。
ところが、「自分を批判している人たちの中には歪んだ承認欲求によっている連中がいるので、そんなのは無視している」と言っていた。

そういう自分は「有名人」になる前に同じだったはずだ。
とにかく執拗に批判をして、批判された人たちから「無視に限るぜ」と言われていたり、それすら言われずひたすら黙殺されていたり。
それでいて、こんど自分が「有名」になったら、ことさら有名人らしくふるまって見せている。
これはなんとも微笑ましい態度だ。素直すぎる。
もちろんのこと、本当の敵もいるはずだ。
そいつらに批判された場合は、「有名になった俺様を批判することで認められたいのだろう」と侮辱しながら気取ることはできない。この場合、そいつらと闘い、「これで忙しいから外野や雑魚は相手にしていられない」という態度をとるのが普通である。
そうでないのは、なぜか。
それは承認欲求が満たされたということだ。
それが言いたくて、「歪んだ承認欲求を抱えた人たちに批判されている」と自慢し、「そんなの無視しているんだよ」と無意味な宣言をして見せているというわけだ。
まあ、せいぜい15分のタイムリミットまで励むことだ。うまくやれば選挙に出て議員センセイになれるかもしれないから。


