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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年12月16日

 「誰でも15分くらいなら有名人になれる」

 と言ったのはアンディーウオーホールだったが、そんなふうにマスコミに出ることができるようになった人がいた。

 そのことで時流に便乗したとか火事場泥棒とか言われるだけでなく、そのさいの言動に対しても批判があった。そのことはむしろ当たり前のことだ。

 ところが、「自分を批判している人たちの中には歪んだ承認欲求によっている連中がいるので、そんなのは無視している」と言っていた。


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 そういう自分は「有名人」になる前に同じだったはずだ。

 とにかく執拗に批判をして、批判された人たちから「無視に限るぜ」と言われていたり、それすら言われずひたすら黙殺されていたり。

 それでいて、こんど自分が「有名」になったら、ことさら有名人らしくふるまって見せている。

 これはなんとも微笑ましい態度だ。素直すぎる。


 もちろんのこと、本当の敵もいるはずだ。

 そいつらに批判された場合は、「有名になった俺様を批判することで認められたいのだろう」と侮辱しながら気取ることはできない。この場合、そいつらと闘い、「これで忙しいから外野や雑魚は相手にしていられない」という態度をとるのが普通である。

 そうでないのは、なぜか。


 それは承認欲求が満たされたということだ。

 それが言いたくて、「歪んだ承認欲求を抱えた人たちに批判されている」と自慢し、「そんなの無視しているんだよ」と無意味な宣言をして見せているというわけだ。

 まあ、せいぜい15分のタイムリミットまで励むことだ。うまくやれば選挙に出て議員センセイになれるかもしれないから。

 


 
 
 

 北川という大阪の検察トップだった男が裁判で居直り始めた。

 これで、被害に遭った元部下の女性は、こんな屈辱なら泣き寝入りした方が良かったと言っていた。もしそうしたら、人間の尊厳より地位を選んだことで一生の苦しみを抱えて、次第に冷酷無残な態度をとる人となるだろう。

 その証拠に、同僚の女性など上司に媚びていた。こういう組織なのだ。昔から言われてきたことだが。こんな職場が嫌で辞めた人たちが言ってきた。


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 被害者が同じ検察官でも、これである。

 この調子だから、女性の被告など検察官の男性から性的暴行を受けるなど日常茶飯事だと、元検察官が昔から言ってきた。それで嫌になり辞めたのだと。そういうことが出来る権力をもっているのだから、やらない方が不思議なくらいだ。

 それを「愛」の行為だと言っていた元検察官もいたが。驕った人間がやることだ。あの原発問題を追及したフォトジャーナリストと同じである。それより公権力によってさらに増上している。


 大学で刑法を履修した元検察官の白井という教授も、そうだった。

 日本に冤罪など無い、検察のやることは間違いない。陪審員制度には反対だ。司法が頭の悪い庶民どもから監査されるなど、とんでもないことだ。司法試験に受かった者は頭がいいのだ。他は低学歴でも高学歴の理系でも同じようにバカだ。

 この思い上がりによって、多様な市民の生活と人生経験からの見識を全否定し、その見識や良識を取り入れる陪審員制度に反対する。そして、理解するためには人生経験ではなく名作文学の古典を読むことだと言って、ドストエフスキーの『罪と罰』やトーマスマンの『魔の山』を挙げる。世間知らずのお嬢様の文学少女みたいなことを五十面下げたオッサンが大真面目に大学の講義で説くのだから滑稽かつ気持ち悪かったが、これにより、よく言われる検察の体質を理解する一助にはなった。


 裁判所でたまたま、弁護士として出廷しているのを見かけた。

 そこで傍聴した。やはり大学での自画自賛にしては御粗末だった。臆面もなく愛を語る者と、平気で自慢する者は、信用ならないものだ。

 あと、その著書を古本屋でたまたま見つけて買った。そうでないと買う価値などない。やはり読んでも、理解はできたが、しかしどうでもいいことに長々と虚しい言葉を費やしていた。だから捨てた。

 これらの行いについて正しいと確信させてくれる、北川検事の言動である。



 


 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月14日

 中山美穂が急死、早死にだった。

 伝えられるところによると、その日、仕事に出てこないので、どうしたのかと仕事の関係者が中山美穂さんの自宅のある東京都渋谷区のマンションに訪ねて行ったが、応答が無いので、信頼がある仕事の関係者が合鍵を預かっていたから、それで中に入ったら浴室で倒れており、浴槽の中だったという。

 そして110番通報で来た検視官によりその場で死亡が確認され、また警察による現場検証で侵入者や危害の形跡が無いため病死ではないかと思われたが、後に不慮の事故で溺死したと発表された。


 これで思い出すのはホイットニーヒューストンのことだ。

 自宅の浴槽内で溺死した女性のスターという共通点がある。しかしホイットニーヒューストンは薬物中毒によって気絶してのことだった。これに対しては中山美穂さんは薬をやっていたりしてなかった。ではどんな事故だったのかとなると、周囲の希望で公開しないことにしたという。

 最初、中山美穂さんは病死かと思われ、前にコンサートを開く予定だったのに体調不良で中止していたから、深刻な病気だったのではないかと推測されていた。そうではなかったらしい。


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 中山美穂といえば俳優の他に歌手として活躍していた芸能人だった。

 よく、年齢十代のころから、主にテレビドラマへ俳優として出演していた。その一方で歌手としてヒット曲を出し、アイドルとして大人気だった。

 この当時から、自分で楽譜を読んで歌っていたそうだ。よくアイドルには、楽譜を読めないので他人に歌ってもらった録音を聴いて憶える人がいて、この方が主流だった。


 この話を結構、知らない人たちがいる。

 それで、話すと驚いたり感心したりの人が、よくいたものだった。その中に、中山美穂に憧れて芸能に関心を持っていた十代の女の子がいた。この子は、中山美穂がちゃんと楽譜を読めるという話に、ちょっとした衝撃を受けていた。

 あの当時、渋谷などの屋外ステージで、公開による素人参加の大会があると、それに出たことから芸能界から声がかかるかもしれないと出ている人がいて、そのうち女の子には、ヒット曲ということで中山美穂の持ち歌を唄ってみせることが、よく見られた。もちろん、だいたいが、ちゃんとした歌唱ではなく真似であった。

 それと同じ調子だったので、その子に中山美穂は自分で楽譜を読んで歌っているという話をしたら、その子は楽譜が読めなかったので、ほんとうに困惑した様子で、その後、甘く見ていたと自覚したようだった。


 それを久しぶりに思い出した。

 とうてい、よいきっかけではないが。とにかく、それくらい中山美穂は大スターだったのだ。

 
 
 
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