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中山美穂の急死と彼女の全盛期の思い出

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月14日

 中山美穂が急死、早死にだった。

 伝えられるところによると、その日、仕事に出てこないので、どうしたのかと仕事の関係者が中山美穂さんの自宅のある東京都渋谷区のマンションに訪ねて行ったが、応答が無いので、信頼がある仕事の関係者が合鍵を預かっていたから、それで中に入ったら浴室で倒れており、浴槽の中だったという。

 そして110番通報で来た検視官によりその場で死亡が確認され、また警察による現場検証で侵入者や危害の形跡が無いため病死ではないかと思われたが、後に不慮の事故で溺死したと発表された。


 これで思い出すのはホイットニーヒューストンのことだ。

 自宅の浴槽内で溺死した女性のスターという共通点がある。しかしホイットニーヒューストンは薬物中毒によって気絶してのことだった。これに対しては中山美穂さんは薬をやっていたりしてなかった。ではどんな事故だったのかとなると、周囲の希望で公開しないことにしたという。

 最初、中山美穂さんは病死かと思われ、前にコンサートを開く予定だったのに体調不良で中止していたから、深刻な病気だったのではないかと推測されていた。そうではなかったらしい。


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 中山美穂といえば俳優の他に歌手として活躍していた芸能人だった。

 よく、年齢十代のころから、主にテレビドラマへ俳優として出演していた。その一方で歌手としてヒット曲を出し、アイドルとして大人気だった。

 この当時から、自分で楽譜を読んで歌っていたそうだ。よくアイドルには、楽譜を読めないので他人に歌ってもらった録音を聴いて憶える人がいて、この方が主流だった。


 この話を結構、知らない人たちがいる。

 それで、話すと驚いたり感心したりの人が、よくいたものだった。その中に、中山美穂に憧れて芸能に関心を持っていた十代の女の子がいた。この子は、中山美穂がちゃんと楽譜を読めるという話に、ちょっとした衝撃を受けていた。

 あの当時、渋谷などの屋外ステージで、公開による素人参加の大会があると、それに出たことから芸能界から声がかかるかもしれないと出ている人がいて、そのうち女の子には、ヒット曲ということで中山美穂の持ち歌を唄ってみせることが、よく見られた。もちろん、だいたいが、ちゃんとした歌唱ではなく真似であった。

 それと同じ調子だったので、その子に中山美穂は自分で楽譜を読んで歌っているという話をしたら、その子は楽譜が読めなかったので、ほんとうに困惑した様子で、その後、甘く見ていたと自覚したようだった。


 それを久しぶりに思い出した。

 とうてい、よいきっかけではないが。とにかく、それくらい中山美穂は大スターだったのだ。

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