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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年4月4日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年4月24日

 癌のため闘病生活と伝えられていた坂本龍一の訃報が入った。

 その音楽などとは離れた話題だが、かつて彼がテレビに出て自分の家庭のことについて語っていたのが記憶に強く残っている。

 その家庭の生活で、子供がテレビを見ないそうで、おそらく両親ともに音楽家だから自宅に楽器など他にいろいろとあるからだろうと思われる。


 そこで誰だったか一緒に出ていた人が質問した。

 では、学校で困らないか、と。テレビを見なくて良いとしても、話題についていけなくなるのではないか。

 ここでもう一人の共に出ている篠原勝之が指摘したというよりツッコミ入れた。「そんなバカ息子の学校には行かせてないでしょう」と。


 もっともで、感心したと言った人がいる。

 たしかに、テレビを見ていないと会話に乗れない学校に通わせていたのなら、子供がテレビを見ないなんていう話になるはずがない。テレビを見るのは貧しい家庭であり、貧しいだけならまだいいけれど、心が貧しくなるから深刻だ。

 

 それにしても、親はテレビに出るなどして稼いでいるが、そのおかげでその子供はテレビなんか見ないで良くなるというのだから、これはこれで別の問題なのだろう。



 このレコードを持っていた。

 坂本龍一の『グラスホッパーズ』があって、彼の曲で最も好きだった。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年2月3日
  • 読了時間: 2分

 亡くなった鈴木邦男氏はワーグナーが好きだと言った。

 しかし鈴木氏がクラシック音楽を愛好しているかは不明であった。あくまでもワーグナーが好きだと言ったのは三島由紀夫に合わせていたからだ。


 三島由紀夫はワーグナーが好きだと公言していた。

 自作自演の映画『憂国』では『トリスタンとイゾルデ』が劇中に流れていたし、『潮騒』の「その火を飛び越えて来い」は『ジークフリート』である。


 そういうことで、三島由紀夫の影響を受けたという鈴木氏は合わせていた。

 だから鈴木氏がクラシック音楽とか歌劇とかオーケストラとかに興味があるかどうかは不明である。

 

 鈴木氏は記録映画『ザ・コ―ヴ』の件で他の右派団体と色々あった。

 あれは日本叩きだと反発して上映反対する右派団体と、考えさせられる内容だから上映反対ではなく議論するべきであると主張する鈴木氏とで、対立があった。

 この上映反対は、影響される人が出たらいけないという訳であったが、これに対して鈴木氏は、鵜呑みにして誤った認識を持つと思うのは日本人の判断力を信用していないからであり、日本人をバカにすることになると反論していた。


 映画では最後にデビッドボウイの歌『ヒーローズ』が流れた。

 イルカ猟が動物虐待であると問題しているので、歌詞に「♪イルカのように~」とあるから、ひっかけたのだろう。

 一方、日本には『イルカにのった少年』という歌謡曲がある。それで興味を持った鈴木氏は、ある出版社の会合のあと親睦で飲食してカラオケボックスに行ったさい、あると知ってリクエストしテレビの画面を見ていたのだが、そこに出てきた歌手の城みちるを見て「ほんとうに少年が唄っているのか」と驚いて言い、一緒に来ていた出版社関係の女性から「だってアイドルの歌ですよ」と教えられていた。



 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年12月22日
  • 読了時間: 2分

 バイロイト音楽祭を聴いていたら懐かしい名が出た。

 『神々の黄昏』の放送時だが、最初に解説者が「尊敬する音楽学者の磯山雅さん」と言っていた。趣旨とは、その磯山先生が、『神々の黄昏』の内容は『ジークフリート』に登場する要素の総てを逆にして否定的な内容と化したと指摘していたという話であった。

 磯山雅先生はバッハ研究で日本の第一人者と言われていたが、ワーグナーにも詳しかった。



 数年前に怪我が原因で亡くなった。

 凍結した舗道で滑って転倒したさい頭を撃ってしまったのだった。そのとき、たまたま縁があったことを述べた。音大の付属に行っていた当時からブランクが空きすぎているけど勉強すれば何とかなるかという相談をした。

 これは前のブログに掲載したが、読んだのを憶えている人もいるかもしれない。


 あの当時は助教授で、当時は准教授とは言って無かった。

 そのあと招聘教授という肩書になっていた。その時、ドイツ語を習っていた先生に、磯山先生は何であんなに物知りなのかと言ったら、それは歳が上だから読んだ本などの絶対量が違うと指摘されて、言われてみればそうだなと納得した。

 このドイツ語の先生はオーストリア文学が専門だからホフマンスタールを通じてリヒャルトシュトラウスの歌劇に詳しかったが、それ以上にホフマンスタールの戦争翼賛を辛辣に批判したカールクラウスの『人類最期の日々』について詳しかった。このブログの題名も、カールクラウスの機関紙から取って付けていることは、前に述べたとおりである。


 あと、古谷径衝さんの話も思い出した。

 西村博之という人は才能があるかもしれないが知識がなく、自分より歳は上だけど勉強していないと扱き下ろしたのが話題だった。

 とにかく、年の功というのは必要だと思った。

 
 
 
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