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初めてサインしてもらったプロ歌手は水木一郎さん

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年12月18日
  • 読了時間: 2分

 歌手の水木一郎さんが死去したと報じられた。

 アニメソングなどのテレビ主題歌で知られ、少し前からガンで闘病していると言って、車椅子で登壇すると座ったまま唄うこともあり、生涯現役を貫いたのだった。


 初めてサインしてもらったプロ歌手である。

 小学生のとき、遊園地でサインしてもらったのだった。かつてユネスコ村という遊園地と文化教育施設が一緒になったような場所があって、そこの野外ステージでのことだった。

 この帰りに、電車の中で水木一郎さんと同じ車両に乗り合わせた。当時は無かった西武ライオンズ球場の近くだから、都心から西武線に乗り換えるのが最も効率よい。


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 後に知ったが、鎌倉八幡宮の近くに自宅があるとのこと。

 これは『マジンガーZ』の大人気により唄った主題歌のレコードが70万枚も売れたから、その利益を使って購入した宅地に家を建てたそうで、このため「水木一郎のマジンガー御殿」と呼ばれたが、もとは、人気の出そうな場所で宅地を見つけたので、自分の家を建ててもよし、資産としてもよし、ということであった。

 そして結局は自宅を建てることにして、その資金は仮面ライダー関係など様々なイベントにコツコツと出演して稼いだという。

 それでユネスコ村の時も西武線に乗って巡業に来たわけだ。


 つまり、あの当時は地味なスターという感じの仕事ぶりであった。

 でも、そうやって堅実にやってきたのが良かったわけだ。よくヒット曲を出した歌手が次の曲もヒットする保証はないのに賭博などで散財して困る話を聴く。アニソンでいうと『エイトマン』の主題歌を唄った人のように、それで愛人に貢いでもらい、奥さんにバレそうになって…という最悪の歌手がいた。

 ということで、地道にして成功した水木一郎さん、ということを子供のころに直接目撃した体験から思うのであった。

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