- 井上靜
- 2024年2月16日
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小澤征爾が自宅で心臓発作により死去した。
その本人より伝記のドラマの製作裏話の方が印象的であった。小澤征爾に扮したのは野村義男だった。
この当時、彼は今問題のジャニーズ事務所のタレントで、相棒の田原俊彦と近藤真彦と違い冷遇されていたのは、あの喜多川に迫られて拒否したためだと言われていた。
それはともかく…
指揮する場面で、小澤征爾が立会って監修していた。
これはもちろん、本人の指揮する姿に似せないといけないからだろうが、指揮などやったことがない野村義男は、見様見真似だが様になる指揮ぶりで、演奏が成り立つ音楽的なものだったということだ。
それで、見ていた小澤征爾が感心し、音楽家に向いていると言ったそうだ。

ダドリーム―アは音楽の専門教育を受けていた。
だから、よく、作曲家や指揮者の役を演じていた。指揮しているさい楽譜とオーケストラを、ほんとうに交互に見ていた。
横山やすしの息子がテレビドラマで指揮者の役をやったさい、まったく役作りをしてないのが丸判りで「案山子が割箸を持っている」と皮肉られた。
近藤真彦は、歌番組で、伴奏するオーケストラより小編成なビッグバンドくらいの楽団を指揮してみたいと言って、やってみたら音がバラバラということがあった。
野村義男は、楽器演奏に凝っていたことが演技に影響したのだろう。
そしてアイドルタレントなんかやめてギタリストになった。だから、性暴力の問題も含めて、野村義男の道が正解だったと言われるのだ。