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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月11日
  • 読了時間: 2分

 突然の株安で大騒ぎしている人たちがいる。

 この原因が何であるのか不可解ということだが、ここで思い出すのはギャングのアルカポネの名言である。密造酒には手を出しても株には手を出さないとし「あれは仕組まれたトリックだから」と喝破していた。

 それに、株の価値なんて霞か幻影のようなものである。


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 株が下がったと大騒ぎする人は何か困るのだろうか。

 これが先物取引なら追証を支払わされるので焦るが、株は価格が下がったら売らないでおくもの。下がったなら買うもの。どうしても売らないといけないとか、ちょうど売った時に急激に下がってしまったら、そこで大損したと落胆すべきだ。

 ところがNISAの話に乗せられてしまった人たちが、よく解らずに騒いでいる。


 前に億単位の大損をしたと言っている人がいた。

 この人は自分の事業の他に投資を始めたのだが、自信たっぷりに大儲けすると言っていたものの、周囲の人たちが新聞で株価を見ながら絶対に違うと言っていた。そして億単位の大損だと嘆いたという訳だ。

 それにしては、あまり困った様子ではなかった。つまり、それくらいの額だと誇っていただけ。ただ儲け損なったということで、資産が億単位で目減りしたのではなかった。もしそうなら、それで平気でいられる人など、どんな金持ちでもなかなかいない。


 あと日本の無能な政府の実態を知らない人がいる。

 そんな人たちが、とんでもない投資話で幻想を持たされて、当然ながら期待を大いに裏切られたと愚痴っているということだ。

 

 
 
 

 銀行で行員と投資の話をしたことは先日の話題で取り上げた。

 そこで話したことを、もう一つ。この銀行が提携するネット証券会社のサイトでは、国別の株や債権の所で関係する世界情勢が出るから自分が判断するようになっている。もちろん、この情報は一般的な報道に基づいているので、正確と言えない話も多数含まれている。しかし自分が判断することである。


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 銀行や証券会社のアドバイザーはあてにならない。

 これも前に話題として取り上げたとおりである。さらに、例えばロシアはウクライナ問題で不安だからと取引停止中だが、しかし先行きは上がりそうだという見方も出ている。

 ここで銀行の投資アドバイザーが「これはプーチンの勝ちだ」とは絶対に言えまい。このとき話した担当者の女性も全く同意だった。

 つまるところ、投資アドバイザーは本音を語ることができないのだから、そんな人に相談しても無駄どころか有害である。


 銀行だから堅実とは言っても客を差別している。

 これも前に話題として取り上げたことだ。大口の預金を持つ上得意中の上得意の客に対しては、それを投資に使って欲しいから気を使って慎重に儲かる銘柄を奨めるけれど、そうでなく投資のため口座を作る客に対しては悪意の対応をするのが普通と言っていい。

 そして、有力な政治家の御曹司だと気を使うから、それで自民党の親の七光り議員たちは、投資とは何も考えなくても楽をして儲かるものだと勘違いする。だから、政策ではなく、投資でもすればいいじゃないかと言い出すのだ。


 これでは自分の才覚で生き残るしかない。

 その意欲があるなどする人は、ごく一部なのだから、多くの人が政府の犠牲者になる。今の政府は、自分は不真面目なのに育ちのため自分の不真面目さに気づいてもいない人が中枢にいるので、犠牲者は大量に出て当たり前である。

 その中には自業自得の人も結構いるはずだが、そうでない人もいるので気の毒である。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月6日
  • 読了時間: 3分

 投資で利益があるのに買い替えを勧められることがある。

 この先、暴落する危険があるならともかく、もっと良い銘柄があるなどと色々言って買い替えをさせる。ところが、ちっとも変わらない。しかし手数料だけは取る。そのうえ変わらないどころか次に購入した銘柄は暴落という最悪の事態のことも少なくない。


 証券会社は強引だと評判が悪かった。

 もっとも有名な会社がノルマ証券と皮肉って言われるように、あれでは強引で当たり前と誰でも考えるだろう。そういう体質があって、そうさせている今さら言ってもとっくに常識である。

 それで、銀行は違うと謳っている。では、実際にどうなのか。


 きらぼし銀行が都民銀行だった時、ある支店で最悪のことを経験した。

 ここで投資のアドバイザーという男が同席して、りそな銀行を定年退職したあと非常勤で来ているうちの一人だと言うことだ。そいつが、こちらから指定して購入した銘柄が利益をあげているのに強引に別銘柄に買い替えさせるが、それが買った途端に値下がりした。その連続で、こちらで購入すると言う銘柄には「ダメだダメだダメだ」と早口かつ高圧的に言う。客に対して失礼であるから不愉快でもあった。

 それで、その後は電話で面会の予約をするさい、投資担当の女性行員が、そいつが何時なら来ると言うので、あれは要らないと拒否するようになった。しかし勝手に押しかけて来る。「うるさい、あっちへ行け」と言ったので、担当者が気にするようになり、その上司がアドバイザーを別の人に変えた。

 そして新しい担当者が前よりは気を遣うようになりはしたが、もう信用できなくなったので、投資も預金もすべて解約した。


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 それで他の投資担当に訊いた。

 まず郵便局の人は、きらぼし銀行が投資で扱う銘柄が多いことは知られていて、それに比べて郵便局は確実性の高い銘柄を少数扱っているだけだと言う。また、みずほ銀行の投資担当者も、扱っている銘柄は多くないと言う。インターネットなら、もっと選択の幅が広くなるとも言う。

 このインターネット取引については、三井住友銀行が特に証券会社との提携に力を入れている。これがそのアプリをダウンロードするコードの一覧表というのを渡された。そして、三井住友銀行で販売している場合に、買い替えばかりさせると手数料稼ぎという悪評が立つから、客が希望してないのに買い替えや新規購入を勧めるのは止めるようにと、上層部からお達しがあったそうだ。


 そうしてみると、都民銀行が論外だったのだろうか。

 ただ、きらぼし銀行になってから、すべて解約するさい、投資以外の行員が過去の記録をみて、頻繁な買い替えには驚いていた。このうえ損失ばかりである。それくらい酷かったのだ。

 とにかく、もうあそこを利用することは無いだろう。


 
 
 
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