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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月16日
  • 読了時間: 1分

 1927年10月6日の朝日新聞に「うなどんで重傷 汽車から投ぐ可らず」の見出しが載っていて、過去の記事を調べていた人が、これは何事だったのかと読んでみると、汽車の乗客が、鰻丼の食べ残しを走行中の窓から投げ捨てたところ、線路の作業員を直撃して大けがとなってしまった、という事件だった。


 その後も、列車の窓から投げ捨てる描写が、小説や映画で普通にあった。

 また、投げ捨てるというより走行中だから撒き散らしてしまうという発想でやることもあり、例えば松本清張の小説『砂の器』では、証拠品を細かく刻んで走行中の車窓から散布する場面がある。


 そもそも、昔の列車は便所からして「走行中に使用してください」という注意書きがしてあったものだ。

 これは、走行しながら散布してしまうということである。しかし、野山の線路なら周囲に撒いても自然乾燥したり土に還ったりだが、沿線に家がある場所だって当然あり、干している洗濯物が黄色く染まってしまうことがあったそうだ。


 この話題、かつて、子供向けの雑誌に、よく取り上げられていた。雑学として書かれているけれど、半分は笑い話になっていて、可笑しいけれど笑ってばかりもいられない現実ということだった。今は昔だが。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月15日
  • 読了時間: 2分

 あるホテルが、料理には格安で松坂牛を提供すると宣伝していながら、味の違いが判らなそうな庶民っぽい人にはオージービーフを出していたそうだ。

 ひどい話ではあるが、実際に気づかない人がいるので、そういうことしていたのだろう。


 かつて中学校の修学旅行で京都に行った時、店の人から「玉露」を奨められて買って帰り、飲んだらちっとも美味しくないので、近所のお茶屋さんに持って行って見せたら「これは修学旅行生むけ玉露だ」と言った。容器は京都の風情たっぷりの絵柄だが、中身は粗悪というわけだ。

 これについて、大阪の人が言っていた。よく京都府民は「上品な京都を下品な大阪と一括りに関西と言わないでおくれやす」と言うけれど、京都こそ上辺だけ上品ぶって腹黒い人ばかりだ。いくら美人でも「京女」と結婚したら苦労するぞ。ということで、これは奈良の人も同感だと言っていた。


 また、お茶といえば、中国と台湾では烏龍茶を輸出するさい、出来が良いものは華僑に、出来が悪いものは日本人に、と決まっているそうだ。どうせ日本人は味が解らないから。

 これは、まず本当の烏龍茶を知らない人が多いからで、前に台湾の特約農場から買って来た知人からもらった烏龍茶を正しい容器で煎れたら、味も香も日本で売られているものと大違いの素晴らしさだった。

 これを色々な人たちに飲ませたら、だいたいはビックリして、知らなかったと言う。そうではなく、飲み比べても味と香の違いが判らない人もいる。


 そうした判らない人は、みんな埼玉県民それも生まれも育ちもという人だった。

 もちろん何百人も相手に実験したわけではないが、比率からして相対的に生まれも育ちも埼玉の人は大体が、どう違うのかサッパリ解らないとか、そんなことどうでもいいじゃないかとか、言っていた。

 これだから「その辺の草でも食わせておけ」と言われるのだろう。




 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月13日
  • 読了時間: 1分

 小田急百貨店新宿店の本館が、2022年度までに一時閉店するらしい。

 このあとは、近くにある都庁舎を超える超高層ビルが建つ予定だそうで、そこに何が入居するのだろうか。今の経済的状況だと、外国資本ばかりで、利用客も外人がいっぱい、ではないか。

 それだけ日本は墜ちた。


 しかし、超高層ビル建設により技術力と資本力の証というのは昔のこと。

 それを遮二無二に追求した結果とは、ちっとも暮らしやすくなっておらず、乱開発と自然破壊、エネルギーの浪費、という現実だった。

 まるで聖書物語のバベルの塔ではないか。



 また、聖書物語で人間の横暴を懲らしめるのは、バッタの大群が農作物を食い荒らす話だ。

 これは実際に時々あることだが、現代では強力な殺虫剤が開発され、これを散布することでバッタを殺すことが可能になった。ただ、全滅とはいかず、生き延びたバッタには免疫ができて、同じ薬は効かなくなる。いくら殺しても「いたちごっこ」となる。

 これと似たようなもので、コロナウイルスのワクチンが出来ても効かない変種が発生している。

 これらは、あくまで喩え話だが、昔から語り伝えられてきたのも、何らかの形で常に当て嵌まることがあるから、普遍性のあることだから、だろう。


 
 
 
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