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​炬火 Die Fackel 

 コロナウイルス対策グッズ売り場が撤去されて、オリンピック関連グッズ売り場になったコーナーに、開催強行と共に客が来て「三密」が出来ていた。



 これをスマホで撮影してSNS投稿。飲食店など補償なき自粛要請で廃業や自殺者も出ているのに、オリンピックは特別扱いで、これでいいのかと。




 これを警備員が制止するだけでなく警察に通報までして、大勢の警官が一人を取り囲み威圧のうえ、写真と投稿先を確認するのでスマホを見せろと迫る。捜査令状もなく、憲法で保障されている通信の秘密を国家権力が暴力的に侵害しようとする。

 この事実を先日の話題としたが、このさい、その前に話題とした警察署内の神棚について警官に質問していた。



 どこの警察署にも総ての部署に神棚が設置されていて、公共機関に特定宗教物は政教分離原則違反であるが、警察には憲法違反の意識が無いそうだ。

 むしろ、神棚とか神社は日本の国教であるから、憲法違反だと批判する者こそ犯罪者であり、靖国神社に対し戦争美化などと抗議する人たちなどは国策に反対しているのだから、これを警察が取り締まって当たり前だと警官たちは信じているとのこと。

 もちろん、警察官が全員そうなのではなく、それどころか警察が憲法違反をしているのは本来なら間違いだということくらい解るのだが、そういう雰囲気を組織的に作っていて、誰も逆らえないでいる。



 こうして、八月になると靖国神社に抗議する普通の市民を、国策に反対する犯罪者として警官が弾圧し、しばしば無抵抗の人に警官が集団で殴る蹴るの暴行を加えるようになる。

 これと同じことで、国策であるオリンピック開催強行を批判する市民を取り締まるためだから、憲法で保障された通信の秘密なんて警察の知ったことではないのだ。

 つまり、警察は国民の権利を守るのではなく蹂躙するのが仕事になっている。敗戦によって軍国主義を排し民主化するための憲法が制定されたことは、外国に占領されていることであり、それに抵抗するパルチザンのような定義づけで、警察は憲法を否定する業務を実施しているのだ。


 この働きによって国民の自由と権利は否定されるのだが、それで当たり前だと思っている人たちが日本の権力の中枢にいて、この人たちは、総ての日本人を一部の特権階級の奴隷のように思っている。

 その特権階級のロボットにされているのが警察官たちである。このコントロールから警察官たちが解放されるのは非常に困難である。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月2日
  • 読了時間: 2分

 

 昔、読んだブルーバックスで「SFはどこまで実現するか」というのがあった。

 これは、例えば衛星軌道までのエレベーターなど、SFに出てくる技術が実現するかを考察したものであったが、工学系が中心で、医学などは無かったと記憶している。


 もしもの医学は、SF作家アランEナース作の短編『コフィン療法』という風邪を駆逐する話があり、風邪をひかなくなった人類は嗅覚が過敏になりすぎて少しの臭いでも気になりノイローゼ気味という皮肉だった。

 また、田中芳樹の『銀河英雄伝説』では、どんなに医学が進歩しても風邪だけは克服できず、戦勝祝賀会で酒を飲み美女と踊っている司令官の姿を敵方は想像しているが、実は無理が祟って風邪をこじらせ寝込んでいた。あと、小松左京の『復活の日』は兵器として開発されたウイルスによる肺炎で地上の生物が絶滅に近くなる。


 あの『スタートレック』は新シリーズになると、科学技術の進歩で貧困や病気などが克服され、そのあと人類はどう生きるのが理想かを追及する話になる。

 その監督もする宇宙船副長役ジョナサン-フレイクスも「さほど資本主義的でない世界」と言っていた。彼が監督した映画の会話で、未来では宇宙船に建造費など無いと言っている。それだけ科学技術の進歩があり、日常生活でも欠乏から解放されていて、これこそ「生産力史観」である。

 そのためか、日本共産党の志位委員長はテレビに出たさい好きな映画を問われて最初に挙げたのが『スタートレック』と言っていた。ただし「アメリカニズムみたいな部分は気に入らない」とも言い添えていたから、テレビを見ていて志位委員長と意見が一致したと思ったものだ。


 しかし、今の段階で実現しているのはPKディックの小説である。

 今、オリンピックの計算違いでボランティア向けの弁当が大量に廃棄されていると報じられた。この一方では、生活苦の人たちのための炊き出しに行列が出来ている。ディックの小説『偶然世界』には、生産物が大量に廃棄処分される様子を、欲しくても手に入らない人たちが指をくわえて観ている様子が描かれている。

 また同じくディックの小説『火星のタイムスリップ』では、貴重な水を資本家が独占し、それによって社会を支配している。これは水道民営化で現実化の一歩手前である。


 どうやら、実現しているのは科学技術ではなく、その社会的な悪影響の方であるらしい。

 
 
 

 東京オリンピックが強行開催されると同時に、コロナウイルス対策グッズ売り場だったコーナーがオリンピックグッズ売り場になった大型店があり、これでいいのかと疑問。

 それとともに、狭いスペースに客が来るようになって感染の危険。飲食店など自粛の強制で困っていたり潰れたりしているのに。オリンピックは特別扱いか。

 この証拠写真を撮ってSNS投稿すると、店の警備員が制止するだけでなく通報により警察官が来たという話を、ここで前に取り上げた。

 


 客たちは狭いコーナーに密集していた。この写真で顔は従業員も客もトリミングしてある。

 いざ開催してしまえば反対の世論が弱まり、日本選手がメダル獲得なら盛り上がり、ガラガラだった関連グッズ売り場も繁盛。

 それで「三密」となって感染の危険なのだが、これを批判する者は非国民というわけだ。


 このうち特に酷いというべきものは、たった一人を大勢の武装した制服警官が取り囲み、こっちへ来いと言った事件だった。

 そういうことであるなら、オリンピック開催強行を批判したら刑事案件になるのか。その質問に対して警察官たちは、それでは罪に問えないが、政府を批判したのだから警察が取り締まって当然だと言う。なるほど、だから口実を設けて公務執行妨害で逮捕しようと挑発したのだ。


 しかし、この騒ぎを客たちがスマホで撮影し始めた。その一人として、警察官に告知した。公務執行中の国家公務員に肖像権は存在しないのだから、これを撮影されてSNS投稿しても合法である。オリンピック開催強行は海外でも問題になっているのだから、この警察によるオリンピック批判の弾圧は世界中に拡散されるだろう。

 すると警官たちは自分の姿が出るのは嫌だと言い出した。何を言っているのか。デモや集会で、参加者を公安は違法に撮影・監視しているではないか。それでいて、警官は自分が撮影されると、合法だけどやめてくれと言い出すなんて、滑稽ではないか。


 しかし、それでも嫌だと若い警官が言い、一緒にいた若い婦人警官など困ると言う。その様子はあたかも「お嫁に行けなくなる」とでも言いたげだった。

 そんなこと言うなら削除するが、これ以上は不問にするようにと言った。そして警官の目の前で削除して見せたが、まだ警官は疑っていて、今の表示は「ゴミ箱に移動」だったから、あとで復旧できるのではないかと問う。

 そういうこともあるかもしれないが、あとは警察の対応次第である。こちらも国家権力と対峙しているのだから「隠し玉」が必要かもしれないので、そこはハッキリ言えない。タブレットやスマホの中には無くても、どこか外国企業が経営するサイトに非公開でアップロードされていて、必要があればワンクリックで世界同時公開ということも無いとまでは言えない。


 そういう次第であった。 

 もともと、権力を笠に着て威張っている警官には、うちに帰れば家庭的で、人の良いお父さんとか優しいパパとかの類だったり、近所では○○さんの御主人とか気易く呼ばれていたり、という人がよくいる。それだから職場で頑張っている実態が権力と暴力で市民を迫害していることだと知られるのを、嫌がる人がいるのだ。

 自分の家系にも警察官が戦前からいて、政治犯を憲兵から庇ってやったりしていたから家族に尊敬されていたが、そんな人は極めて少ないのだ。


 
 
 
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