top of page

​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月21日
  • 読了時間: 3分

 名前は知らないがマスコミで見かける外人タレントが間違いを言っていた。 

 コロナウイルス対策の予防接種を、自分の命を守るためだけでなく他人の為にも受けるべきだと言って、自動車のシートベルトを例えに出していた。


ree

 他人のために予防接種するものだという詭弁は、あのアメリカのテレビドラマ『ER』にも出てきた。考えがあって子供に麻疹の予防接種を受けさせなかった母親を、主人公の医師が一方的に罵倒する場面があり、それもキャラクターが崩壊するほど唐突すぎた。普段は患者の気持ちを配慮して、わがままも聞いてやり、それで診察が長引きすぎると他の医師から注意される医師が、その場面だけいきなり感情的になるから、何か製薬会社から働きかけがあって強引に挿入され場面かと疑うほどだった。


 この時も同じ理屈だった。薬が効かないと危惧したり、あるいは副作用を心配したり、という人たちに、他人への配慮で注射を受けるべきだと言う理屈だったのだ。

 仮にその理屈が成り立つとしても、生命に関わることでは自己決定権が最優先されるのは常識である。

 

 実はシートベルトも同じである。

 その外人タレントに対して、もともとコロナウイルスワクチンの強要を批判していた批評家が、シートベルトは大人も子供も使用するべきことは同じだが、コロナウイルスによる新型肺炎は、陽性反応が出た人数の割に子供の死者が極めて少ないというデーターがあることを具体的な数値を挙げて指摘し、全く違うものだから例えにならないと反論していた。

 それもそうだが、シートベルトも、義務付けられた時は批判的な指摘がたくさん出ていたのだ。


 シートベルトを使用することで防げる危険がある一方で、シートベルトが役に立たなかったり逆に命に関わる危険を生じさせたりもする。

 これには色々と実例があって、条件次第ということだ。だから、自動車に乗る人が、それぞれの条件で判断することなのに、それを認めず、みんな同じように一網打尽で従わせるのは誤りだという指摘がされて、 マスコミでも議論になっていた。

 それで、基本的にはシートベルトは使用することにし、妊婦など身体的な事情がある人とか、配送の仕事で頻繁に乗り降りする人とか、そういう場合は無理して使用するとかえって有害だから、無理しなくても良いことになったのだ。その外人タレントが引き合いに出したような単純さではない。

 

 つまり、シートベルトの使用義務付けの当時どうだったかを知らない人たちや、知っていたけれど時間が経過して忘れてしまった人たちがいたけれど、これと同じように、他の医薬品でも過去に深刻な被害があったことを知らない人たちや忘れてしまった人たちがいるのだ。

 そして今コロナウイルスワクチンのことでシートベルトを引き合いに出し、シートベルトと予防接種の両方に対する誤った認識とともに、自己決定権を否定して強要を正当化していたけれど、ついにワクチンそのものがアメリカで問題になって推奨は中止されたのだ。


 

 
 
 

 日本の公務員は労働者の権利が制限されている。

 労働三件すなわち「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」のうち、日本の公務員には団体行動権が無い。

 特に、消防官・警察官・自衛官となると、三権の総てが認められていない。

 昔から、公務員から労働者としての権利を剥奪している制度は批判されてきたが、公益性が高いので認めないという理屈だった。ほんとうだろうか。


 実は、世界的には特殊である。

 そして、国連から是正の勧告を繰り返し受けている。それを日本が無視し続けるのはなぜか。公務員は「聖職者」だと自称して威張っていたいからだ。

 この一方で、聖職者だからサービス残業などさせられても文句を言うなということにもなる。

 こうして、腐敗堕落する。


ree

 とくに警察が、昔から言われてきた。

 例えば、警察官は聖職者だからと、驕った態度で権力を乱用し、市民に対して暴虐をふるう警官がいる。これでは職場の綱紀が保てない。だから職場で上司が引率して風俗店に行ったり、勤務時間中に男性の警官と婦人警官が同伴喫茶店に入ったり、これでは「生殖者」だと皮肉されることが、昔から今で繰り返されている。

 この一方で、残業しても正当な給与が支払われず、警官が抗議すると、聖職者だから金の話をするなと言われる。


 警察の裏金づくりも、労働組合が無いことが原因だ。

 職場で団結できないから、不正な領収書に署名を拒否できない。個人で抵抗すると、昇進や昇給で報復される。あの、仕事熱心な警官が話題だった。仕事ぶりが良いのに、昇進試験に合格していても、裏金のための不正に協力を拒んだため上役から「いくら頑張っても無駄だよ、君はカラ領収書を書いてないから」と言われた話は有名である。

 これでは、警察組織の上層部が私腹を肥し、末端の警官はやる気を無くしてしまう。税金が盗まれて、治安が悪くなる。最悪だが、これで得をしている人たちが、公務員の権利を剥奪している。公益性とか聖職者とかいうのは嘘である。騙されてはいけない。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月14日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月14日

 医師の投稿が「炎上」している。

 重度の障害児を抱えた親の人権を守るため、障害児の政策を充実させようというのではなく、障害児穂「安楽死」させらるようにしようと説いたのだ。

 これには障害児の親たちから抗議が寄せられ、また、これでは安楽死ではなく殺処分だという指摘がされた。


 この上松正和医師は政界入りしようとしたことがあった。

 それで選挙に国民民進党からの立候補歴があった。同党は、その玉木代表が、社会の負担を減らすために老人を減らそうと間引きのような発想で語って批判されたことがあった。

 そこで同医師は、候補者としての公約に安楽死を促進する研究をすることを掲げていた。

 これがこの党の体質だと言われた。そのうえで今回の発言である。


 安楽死といえばアメリカのケボーキアン医師が有名だ。

 安楽死で自殺幇助の罪に問われたので、安楽死のための自殺装置を考案したことで知られている。

 日本で有名なのは手塚治虫ののマンガ『ブラックジャック』に登場するドクターキリコが有名で、それを名乗り毒薬をインターネットで販売した者がいたことは話題になった。

 それより上松正和医師の発想は「尊厳死協会」の太田典礼医師に近い。ナチズムと共通する発想だから。

 


ree

 それにしても上松正和医師は安楽死の意義を知らない。

 親を楽にするため障害児を殺害することを安楽死というのだから。ケボーキアン医師やドクターキリコだったら、そんなのは安楽死ではないと言うはずだ。

 そんな発想をする医師がいるということは、医学部では生命倫理を教育しているのだろうかと言っている人たちがいるけれど、もともと医学部にはナチズムに傾倒している医師がたくさんいるので、いまさら驚くには当たらない。ナチスを称えて国際学会から追放された美容外科チェーン店の院長のこともあったではないか。 

 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page