- 井上靜

- 2022年2月11日
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「殴るからな」とすごんだ石原慎太郎。
あの、尖閣購入を断念した夜に記者から突っ込まれないよう脅して発した言葉だった。佐高信が石原慎太郎に会ったら何も言えなかったのは威圧されたからで、もともと慎太郎は初対面の相手に高圧的な態度を取るという証言がある。慎太郎は弟と同様に結構な大柄なので、小柄な佐高信はビビってしまったのではないか。猪瀬直樹と田母神俊雄も小柄で、慎太郎と一緒にいると差が際立っていた。

石原慎太郎は、田中康夫に外国人記者クラブでcowardと言われていた。
なぜなら、脅すのは臆病で卑怯者だから言われたのだが、また脅して言うだけの人は当てる自信がないのだ。けっこう難しいから。
これも鬼籍に入った人たちだが、野坂昭如は石原慎太郎と面識があって、大島渚は石原慎太郎と一緒にCМ製作の仕事をしたことがあるけれど、野坂昭如が大島渚に怒って殴ったさい、軽いパンチだったけれどスマッシュヒットで話題だった。スナップが効いて腰が入っていた。正拳突きというよりアッパーカットで、野坂昭如はキックボクシングに凝っていたことがある。あれくらい殴れるのは練習した人である。
だいたい、殴ると言う人は殴らないものだ。
そもそも殴るのが先制攻撃で成功するのは奇襲攻撃だけである。殴る時こそ身体の隙も最大だから、奇襲でないと攻撃は失敗するし、反撃を受けることもある。殴ると脅す奴は恐れる必要ない。実際には殴らないし、油断してないところへ殴ってきたとしても避けるのは簡単で、さほど強くない人でも反撃できる。


