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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年3月31日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年3月31日

 インターネット匿名掲示板で、ある種のロシア支持が多い。

 これは見て驚き呆れている人もいるのだが、弱い者が生意気なら暴力をふるって当たり前だということで、これでは国際問題ではない。

 それでいて、そんなことにならないよう朝鮮が軍拡に努力していることには、悪いことをしているように非難する。韓国に対しても同様だ。ここは差別意識が働くからだろう。このため整合性を欠くことになる。


 整合性が問題なのは自民党の一部なども同じである。

 ウクライナのようにならないために軍拡するべきだと騒ぐなら、朝鮮が軍拡していることは国防に努力して立派だと評価するのでないと辻褄が合わない。これを前に地元の議員で社民党に所属する女性に質問したら「軍備や武力に頼ってはいけない」と言った。この考えは駄目だと自民党は昔から説いてきたはずだ。


 弱者が悪いというのと差別とが併合されている場合もある。

 先日、停戦交渉の報道に対し「ロシアのほうで勝手に始めた戦争を辞めればいいだけ」と実に簡単なことだと言う人がいたけれど、例えば日本の家庭裁判所で、DV亭主と離婚して慰謝料を請求する女性に、司法委員の特にオッサンやジーサンはもちろん裁判官までが「殴るのは、それなりの理由がある。私だって、よく女房を殴っている」と当たり前のようにして言う。





 こういうのが、むしろ普通だ。運よく裁判所なんて縁が無いため司法の現実を知らない人が多いけれど。また、弁護士は商売を気にして言わないだけだ。それでも怒ってブログに書いている人も見受けられる。

 こんな実態なのだから、外交や軍事が関係していることへ簡単に言うべきではない。


 無邪気に平和を望むのは全く構わないけれど、それがしばしば身近な差別と暴力に鈍感であることを暴露することになるから、ここは慎重にならないといけない。

 
 
 

 「金儲けのために戦争をするなんてあり得ない」

 という「トリビア」をひけらかし得意になっている人がいた。ツイッターの匿名アカウントの形であった。これに同調している者がいるなかで、冷静な人は「まだ、そんなことを言っているバカがいて、それに賛同するバカもいるのか」と呆れていた。


 これはインターネット初期のころから見かけたことだった。

 戦争をしても大した利益にならないし、軍事は産業の一部でしかないので、国としては金儲けを目的に戦争をすることが無いという半端な理屈である。

 では戦争の他のことを見たらどうか。


 よく言われるのが日本の土建である。

 大金をかけて作ったものが大して役に立たず、環境破壊と税金の無駄づかいでしかない。だが、業者は儲かるし、それを公共事業とするように仕向けた政治家は、儲かった業者から政治献金を受け取り、政治資金が豊富となって、政治力を強める。この儲かる業者および癒着した政治家は、国全体のごく一部でしかなく、国全体としては儲かるどころか大損している。

 むしろ、一部だけ潤うからこそ、その一部の者だけ力を持てる。それで、国全体としては損失であることに熱心となる。

 このため無駄な公共事業でも特に悪質なのが戦争だと昔から言われているのだ。


 ところが、相変わらず奇妙な自慢話をしたがる人がいる。

 まず、単純にトリビアによって得意がる人がいる。また、為政者は必ず国益を考えているという非現実的な認識のオメデタイ人たちがいる。そして、戦争をするとしたら国益のためであるから、それなのに戦争で儲けたい勢力が存在するというのは「陰謀論」だと言いたいようだ。「陰謀論」という結論が先にあって、そこへ誘導するために言っていそうな人たちもいる。なんせ「陰謀論だ~」と言うのはトレンドだから。逆に「陰謀だ~」と言うのが流行っていた時もある。

 なぜか理系であることが自慢の人たちの間では昔から、「科学的」と自慢したり「非科学的」と非難したり、さらに「疑似科学だ~」「偽科学だ~」と叫ぶのが流行った。逆に「科学万能」が非難の言葉として流行した時期もあった。



 そういうわけで、たまたま今はインターネット上でのことが注目されるけれど、昔から同じような流行り廃れは存在していたのだ。

 いちいち乗っかるのは徒労や無駄でしかない。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年3月12日
  • 読了時間: 2分

 とにかく、戦争が早く終わるようにと願うのは当たり前だ。

 そのなかで、なぜ戦争になったのかなど、背景を全く知らない日本人は多いが、そんな人は一月もすればウクライナのことなど忘れているはずだから、とにかく終戦に向かって欲しいというのも決して皮肉ではない。



 SNSでクライナの旗を付けていた人たちも、だいたい熱しやすく冷めやすいはずだ。

 もともとSNSで、MeTooと安易に便乗して何もしないで、すぐ忘れて次の話題に乗り換える。そんな輩が日本に多い現実は直視すべきことだ。

 この件で橋下徹氏が、ウクライナに連帯と日本国内で言っているだけの偽善者または自己満足の人がいると非難している。そんな彼の発言を、ただいつもの品が悪い煽りとばかり決めつけられない。


 知り合いの男性で、冤罪の被害に遭い警察を追及して迫害された人がいる。

 それで彼は裁判を起こした。すると「応援しています」と言うだけの人や、支援すると言いながらマスコミが取材に来たとき一緒に写りたがるだけの運動団体の人たち、などが寄って来た。そして弁護士の費用をカンパなど、一切無しだったそうだ。

 こういうことは、よくある。もしかすると橋下氏も弁護士をしていて実態を見聞きしていたのではないか。それでウクライナについても同じだと思ったのではないか。


 とにかく、しばらくしたら、ウクライナのことも他の話題と同じように忘れて、次の話題に行くという人が、圧倒的に多いだろう。


 

 
 
 
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