- 井上靜

- 2022年11月9日
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「断じて容認できない」
北朝鮮の弾道ミサイル発射(『実験』が欠落していて不正確な報道)で、岸田総理が奇妙なことを言った。
他所の国がやっていることで、日本と朝鮮は正式な国交がない。だから、条約違反などで文句を言うことができない。そうである以上、外国が安全保障のために行っていることに対して内政干渉することは許されない。
それに、日本は巡航ミサイルを購入すると政府が発表している。弾道ミサイルの開発実験は、他に人工衛星の打ち上げなど応用できることであるし、軍事面でも抑止力を保持するためである。
これと違って巡航ミサイルは攻撃用である。防衛のために北朝鮮が行っている軍事開発を、攻撃用のミサイルを配備する日本の政府が非難しているのは不道徳である。
ただ、使用する気がさらさら無くて、一部業界を大儲けさせるのが目的で、そのため嘘で危機感を煽る、ということなら意味が通るし、おそらくそんなところだろう。
前に、自衛隊の上層部の本音を聞いたと言う人の発言が話題だった。
それによると、自衛隊の上層部では、自分たちはもちろん下端の自衛官でさえ、何か紛争があった時には何もせず、一般国民を動員してやらせることになると思ってるそうだ。これに対し、にわかに動員した素人に何ができるのか、非現実的で嘘ではないかと言う批判が起きた。
おそらく、この意味は、自衛隊で誰もが有事などあり得ないと思っていて、なにかあったとしても国民を盾にすればいいと適当に考えているということだろう。だから自衛隊員の殆どは公務員として安定した職場にいて幸い(ラッキー・ハッピー)くらいにしか思っておらず、上層部では天下り先のことを考えたり、選挙に出て政界入りで出世したがったり、そうして「勝ち組」になりたい。そんなのばかりなのだ。

それを解ってない人たちが、本気で軍拡を有意義なことだと思い込む。
だから幻想を抱き、守防衛ではなく攻撃用ミサイルが必要だと言う。やられる前にやれ、ミサイルは発射される前に破壊しないと全て撃ち落とすことは不可能、一発でも食らえば多大な被害で大勢の人が死に、その一人に自分がなることもあるのに、そんな簡単なことも想像できないのか、などと言っている。
いや、その通り。だからロシアのプーチン大統領は、あっという間に首都モスクワまで届くミサイルをNATO軍・米軍がウクライナに配備するなんて見過ごせないから、軍事行動を決断したのだ。
これを熱烈に支持しないといけない。自民党政権を支持している人たち全員が。なぜ、しないのか。腹の底では日本の有事なんて嘘であり、プーチン大統領こそ正しいと、自民党を支持する人ほど、よく解っているからだ。
そしてマスコミの劣化が後押ししている。
だいたい、なぜ紛争が起きるのか、なぜミサイル配備や実験が相次ぐのか、この「なぜか」を無視つまり原因を取り除くにはどうするのか考えさせずに、とにかく対抗して日本も防空システムすなわち莫大な費用で不確実なことを、日本もしないといけないと言う。大手だけでなく、むしろ元大手の人たちが露骨だ。元朝日新聞や元NHKの「フリー」(実は手綱を握られている)が、毎度のように煽る。
これは軍事産業界の利益へと誘導するため。不純な商売なのだ。
だから、昔から言われていたことだけど、本当の反戦とは「どんな事情があっても戦争はいけない」ではなく「そんなに戦争しないといけないなら今すぐやるべきだ」と言うことなのだ。
それで真っ先に困るのは、いつも軍拡を煽っている人たちである。


