- 井上靜

- 2022年11月17日
- 読了時間: 3分
ふと思い出したことだが、同じ高校の人が「若い根っこの会」に入っていた。
なにか知らなかったのだけど、その機関紙を読んで「これ、統一協会か」と言ったら、宗教じゃないそうだ。嫌味や皮肉ではなく、ほんとうに統一協会そっくりだったのだ。例えば、古い家父長制の賛美とか、政治的保守性と反共主義とか、瓜二つだった。
この団体の創設者は歴史修正主義の教科書を作る会に入っていたそうだ。
それにしても、機関紙の内容は呆れた狂信性だった。統一協会が日本で特に盛んだったのは、統一協会と特に密接だった中曾根首相の当時で、だから後にあれほど社会問題となった合同結婚式に公然と祝電を送ったほどだったが、中曾根首相の当時は冷戦で、もしも核戦争にでもなったら敵も味方も無関係に木端微塵になると心配されていたのに、しかしそこで「若い根っこの会」の機関誌は「反核平和運動なんてとんでもない。核戦争だけが共産圏を解放できるのだ」という趣旨を説いていた。産経新聞でさえ平和運動はソ連を利するとか主張してはいても核戦争が解放という非現実的な話まではさすがにしてなかったはずだ。
もちろん何を説いても勝手ではある。
ただ「若い根っこの会」は元々集団就職の世代が連帯するという趣旨だったし、その後も友達が欲しい若者の集う場という活動趣旨だったのだから、そこで極端な政治的主張をする必要はないし、多様性ということから不適切でさえある。
やはり、この種の社会活動は体制に好都合な人材にするため若者を絡めとって染めるのが目的だから、政治的な意図の方こそ主であったのだろう。貧しい地方の若者が集団就職で日本の経済の底を支えるなら蒙昧で従順であって欲しいと願う勢力がある。
ただ、表向き違うように見せかける活動で偽装するのは騙しである。統一協会が「家庭連合」と名を変えたのと同じことである。
また、アムウエイも見せかけ問題があった。それで先日、統一協会を摘発しにくいので御茶濁しの意味でアムウエイを摘発したのだろうと言われている事件があったけれど、もともとアムウエイも商売でありながら宗教がかった手法で、そこでは政治的保守性に基づき人生を説くから、カルト宗教と共通していると指摘されていた。

しかし、共通点を見なくても「若い根っこの会」は気持ち悪い。
この活動はヒットラーユーゲントとか紅衛兵とかを連想させる内容だと言う人もいるが、それ以前に名称が嫌な感じで、気持ち悪いとしか言いようがない。
しかし同じ高校の男性は平気だった。これも彼と絶交した訳の一つである。彼は「たしかに若い根っこの会は右翼」と言っていたけれど、それよりカルトそのものであることに無感覚でいられる人は、他のことにも影響があるので付き合っていると必ず困るのだ。


