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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年7月10日
  • 読了時間: 2分

 週刊文春の《衝撃スクープ》に驚く人たちがいる。

 それは旭川で17歳の女子高生が殺害された事件についてのこと。なんと、その殺人犯=内田梨瑚容疑者と担当刑事が不倫していたということ。

 まさかと耳目を疑うである。



 しかし、驚くには当たらないと思う。

 北海道在住の人に聴いたことだが、旭川は暴力団の支配する街である。今時そんなことがあるかという状態で、暴力団が最も力を持っていて、これが警察より強い。

 こんな腐敗した状態だから、殺人事件の被疑者の女性と担当の警官が不倫していても決して可笑しくない。


 稚内の人も言っていた。

 旭川の街並みを見れば解かるだろう、と。たしかに、行ったときに奇妙な感じはしていた。大都会なのに無人駅があったり、繫華街なのに閑散とした雰囲気だったり。

 ここに住んでいる人は、仕事で滞在しているけれど、冬は寒いから本州などに行ってしまい、これには居心地が良いとは言えない土地柄もあるという。


 他にも、かつての『仁義なき戦い』で舞台だった広島という感じがする。

 また、旭川は全体的にススキノという雰囲気でもあった。それで暴力団の支配する街ということを、みんな知っているけれど口に出来ず、稚内などの人たちは遠慮なく言っている、ということみたいだった。

 前に行ったさい、色々と聞いていたが、そうしたら今度はこんな事件ということだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年6月29日
  • 読了時間: 3分

 過日、マッチングアプリを東京都が作るという話題を取り上げた。

 大義名分としては少子化対策で、収入とか真正であるようにするらしいが、結婚相手が見つけにくいから少子化になっているのではなく、生活苦が原因であるのだから、真面目な対策とは言い難い。

 例えば、結婚したり子供が産まれたりしたら、それに相応しい安価で充実した住宅があるようにすることこそ本当の政策だ。それなのに東京都では公営住宅の建設が無くなっている。大企業のために地上げする公共事業をやって担当者が天下りということならやっているのに。

 そういう問題だった。


 もともと公営住宅は日本において貧弱だった。

 これは持ち家政策を取ったからで、20年ローンで新興住宅地のマッチ箱の行列みたいな家を買わせることで会社に隷属させ働かせるという仕組みだった。

 それでも公営住宅の建設は行われていた。ここに割安の家賃で入居できる人は、競争率の高い抽選で当選する幸運な人だった。これを僻むローンを払っている人たちは、その代わり一戸建てだから庭で犬を飼えるとか楽器やオーディオが出来るとかで優越感に浸っていた。

 そんな中、神奈川県川崎市では、団地で子供がピアノの練習をしていたら、ある夏の暑くてイライラする日、ヤカマシイと怒った男が怒鳴り込み、その勢いで母親と子供を殺害するという事件が起きた。もともとノイローゼだった男なので、その後に自殺を図り死にきれず逮捕され、責任能力の有無が問われたけれど、当人が死にたいと言って控訴を取り下げてしまったので死刑判決が確定したものの有耶無耶なので執行できないでいる。

 これは日本の住宅事情を象徴する事件として騒がれた。


 若い男女が結婚し、とりあえず一緒に住むことにしたら。

 それで六畳一間のアパートを借り、最初は「ラブラブ状態」だから幸せで良いけれど、そのうち手狭になる。特に子供が生まれたら。また、赤ん坊のうちはいいけれど、大きくなってきたら、子供は煩いと嫌がる住民がいるので大家も難色を示す。

 それで引っ越しを検討するけれど、良い物件はなかなか見つからないし、家賃のことも気になる。

 ここで、子育てに向いた公営の住宅がたくさんあって、家賃は安く、小さい子供がいる世帯は優先で入居できるなら、結婚して子供を作る人は増えるだろう。



 少子化対策だけでなく、建設など公共事業により雇用創出や経済の活性化になる。

 だから自民党を支持している土建業者も歓迎するはずである。完成しない米軍基地のため条件の悪すぎる辺野古の埋め立て工事なんかより遥かに有意義だ。

 こんな当たり前のことが、なんで解らないのか。自民党によくある、世襲で苦労を知らないボンクラのうえ田舎者、というような政治家ばかりだから、としか考えられない。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年6月25日
  • 読了時間: 2分

 東京都清瀬市の西武池袋線「清瀬」駅が百周年を祝した。

 そして同市出身の歌手中森明菜が祝意を寄せていた。清瀬といえば中森明菜と思う人は多いはずだ。近くの東村山といえば志村けん程ではないが。

 もともと清瀬は、あの界隈としては珍しい総合病院があった所として知られていた。僻地だったけれど、それにしては大きな病院であった。だから珍しかった。

 もともと結核療養者の施設があった所でもある。



 アニメ映画にも登場した。

 隣の秋津駅は、高畑勲監督の『パンダコパンダ』の舞台であり、劇中に名称が明示される。この映画で作画していた宮崎駿が後に監督した『隣のトトロ』に七国山病院というのが出てきて、お母さんが入院している。その会話などから結核らしいことが判る。このモデルは近くにある八国山である。

 ちなみに宮崎駿監督の『風立ちぬ』では主人公の妻が結核に罹り「山」の療養施設に行くという場面があった。これがトーマスマンの『魔の山』とひっかけてあることは、劇中に登場するゾルゲのようなドイツ人の諜報部員が『魔の山』の主人公と同じカストルプであることから確実である。


 しかし結核療養施設のため総合病院があるに過ぎなかった。

 これは世田谷八幡山の都立松沢病院が、精神科に併せて総合病院が作られたのと似た図式である。患者を隔離するため総合病院が必要だったのだ。それで偏見により地価が下落しているのに目を付けた大宅壮一が住んで、その後は雑誌図書館「大宅壮一文庫」が出来たことは周知の通り。

 こうして総合病院が出来たが、今はともかく昔は、ただ総合病院というだけで、町医者の診療所よりは施設が整っているけれど、技術は御寒いものだった。


 だから地元で大学病院が待望された。

 そして自治医大を誘致しようとしたら地元の医師会が客(患者)を取られると邪魔し、そこへ中曾根康弘防衛庁長官と竹見太郎医師会長が政治的駆け引きをして近くの米軍基地跡に防衛医大を建設する。

 これに反対が起きたけれど、地元出身の山口敏夫議員が影響力を行使して反対運動を潰し、表向きは「国防上必要」と言うが実は彼の親族が経営する建設会社が、防衛医大の巨大施設を建設する事業にちゃっかり参入し、利権目当てだったと批判されたのだった。


 あの界隈には、こうした背景と経緯がある。

 
 
 
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