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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年5月13日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年5月13日

 風呂場ではなくシャワールームの部屋が人気らしい。

 とくに若い人から、ほとんど使わない浴槽が無い分だけ広いうえに掃除も楽だし、施設が簡素だから家賃も割安になる、ということで選ばれている。

 これは、湯船に浸かってゆったりするという文化が廃れてきたからだろう。もちろん、燃料費が高すぎるとか忙しすぎるとかでなければ、湯船に浸かることもするだろう。


 忙しいと風呂に時間をかけられない。

 かつて高校三年生の時、学校で、ある教師が、浪人したくなければシャワーで済ませるべきだと言った。毎日のこととなると、それだけ風呂は時間を食うということだ。

 これが老人になると、入浴には事故のリスクが伴う。だから身体を洗うだけのほうが安全である。



 沖縄ではアパートで風呂の有無は言わない。

 どこもシャワールームがあって、浴槽が無い、というのが当たり前だから。暖かいから風呂で身体を温めるという発想が無い。また、日当たり良好とも謳わない。太陽が真上に近いから、日当たりは良くて当たり前だ。

 あと、昔、当時19歳の女性が、風呂に浸かると、ぬるめの湯でも身体がオーバーヒートしたようで気分が悪くなると言っていたけれど、それだけ健康だからだ。若くて健康だと、入浴して身体を温める必要はない。

 ということで、浴槽など無用という土地と人がある。


 自分でも、時間が無いから入浴しなくなっている。

 それ以前からシャワーだけの習慣はあったけれど、そうなったのは、子供のころから風呂の仕度と掃除をやらされたうえ、入るのは家族の中で最後にされ、親より後であるだけでなく妹より後にされたから、ぬるくなって垢が浮いた湯では浸かる気がせず、それでシャワーだけになったからだ。

 よく外国人が不衛生なのにと言って不可解がるけれど、日本では風呂の湯を使い回す。風呂の残り湯は畑にまいて水分と養分にしていたりもする。この入浴の順番は、家の中の序列である。女性が後、嫁が後、婿養子が後、虐待される子供が後、そして後にされる者が準備も後片付けもさせられる。このように家族間で残酷なことをしていた。

 そういうことも、風呂なんて要らないということに、影響したはずだ。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年4月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年4月18日

 俳優の伊東四朗は、東京大学の食堂でアルバイトしたことがあるそうだ。

 それは厨房で働いていたそうで「だから卒業生で俺が作ったピラフを食べた人がいる」と言っていた。

 ところで東京大学の食堂で食べたことがある。身内が学生なので、一緒に。ここの食堂は結構いいのではないかと思った。

 前にテレビドラマで、主人公が娘の入った大学へ一緒に行き、そのさい父さんは大学の時にどうだったのかと質問される場面があった。そんなふうに、自分が大学でどんなものをたべていたかという話になった。



 かつて通っていた大学には複数の食堂があった。

 それくらい普通のことで、もっと大きなユニバーシティでは学部毎に食堂があるくらいだから。それで、通っていた大学には「レストラン」と銘打った所もあったのだ。ただの学食だけど。

 そこについて、当時、語学で同じ組の男が「不味いじゃん!チンタラやってるし」と嫌悪感も露わに言ったことがあった。たしかに、不味いと言っても不当ではないくらい美味しく無かったし、遅いというよりチンタラというのがピッタリなほど従業員の態度が悪かった。だから行かなくなった。



 また、大学の通信制を受講した人が言っていた。

 通信制があるということは他の大学のことである。自分が通った大学には通信制は無かった。通信制は、通学生が夏休みの間に大学に行ってチェックしたりするけれど、そのさい学食に行ったら献立の何もかも凄く不味くて、よく通学生は我慢して食べてるものだと呆れたそうだ。

 こういう話は、あちこちで聴くから、学食が不味い大学は相当にあるということだ。自分が通っているのとは別の大学でアルバイトしたことがある。これは自宅が近かったからだ。その大学の学食も美味しくなかった。


 学食が不味いのは学生を大事にしてないからだろう。

 東大の学食が結構いいのは、他よりは学生を大事にしているからではないか。だから高校生が大学を決めるのに、学食も判断材料になるのではないか。 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年4月11日
  • 読了時間: 2分

 たまには微笑ましい話を。

 先日、スーパーマーケットで買い物をしていて、冷凍食品を見ていたら、ショッピングカートを押して来る女性が来て、乳母車のように小さい子供を乗せていた。それは可愛らしい女の子だった。

 そしてショーケースを見て顔の表情を輝かせるように「いちごアイスクリーム!」と言った。しかし母親は黙って通り過ぎて行った。



 小さい子供は、いちごアイスクリームが好きだ。

 それで「買って」と言うものの親から「だめよ、アイスクリームばかり食べては」と拒否される、ということが、よくある。

 ところが、そのお母さんは完全無視でスルーだった。女の子の嬉しそうな様子と一緒に見ていて可笑しかった。この手もあるかと関心させられた。


 男の子でもアイスクリーム好きはいるようだ。

 映画を見ていると、『クレイマーvsクレイマー』で、小さい息子が勝手に冷蔵庫からアイスクリームを取り出して食べるから父親が怒る場面があったし、『カモン カモン』では、もう少し大きい男の子がアイスクリームを好んで食事をちゃんと食べないから注意されている場面があった。『カモン カモン』ではスマートフォンばかり見るなと言っている場面があり、そんなものは想像を絶する時代だった時に製作された『クレイマーvsクレイマー』とは何十年も隔たっているが、子供がアイスクリームを食べたがることはは共通している。

 このような場面を奇異に感じたのは、自分が小さい頃にアイスクリームを好まなかったからだろう。

 

 
 
 
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