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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 4月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月18日

 俳優の伊東四朗は、東京大学の食堂でアルバイトしたことがあるそうだ。

 それは厨房で働いていたそうで「だから卒業生で俺が作ったピラフを食べた人がいる」と言っていた。

 ところで東京大学の食堂で食べたことがある。身内が学生なので、一緒に。ここの食堂は結構いいのではないかと思った。

 前にテレビドラマで、主人公が娘の入った大学へ一緒に行き、そのさい父さんは大学の時にどうだったのかと質問される場面があった。そんなふうに、自分が大学でどんなものをたべていたかという話になった。


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 かつて通っていた大学には複数の食堂があった。

 それくらい普通のことで、もっと大きなユニバーシティでは学部毎に食堂があるくらいだから。それで、通っていた大学には「レストラン」と銘打った所もあったのだ。ただの学食だけど。

 そこについて、当時、語学で同じ組の男が「不味いじゃん!チンタラやってるし」と嫌悪感も露わに言ったことがあった。たしかに、不味いと言っても不当ではないくらい美味しく無かったし、遅いというよりチンタラというのがピッタリなほど従業員の態度が悪かった。だから行かなくなった。



 また、大学の通信制を受講した人が言っていた。

 通信制があるということは他の大学のことである。自分が通った大学には通信制は無かった。通信制は、通学生が夏休みの間に大学に行ってチェックしたりするけれど、そのさい学食に行ったら献立の何もかも凄く不味くて、よく通学生は我慢して食べてるものだと呆れたそうだ。

 こういう話は、あちこちで聴くから、学食が不味い大学は相当にあるということだ。自分が通っているのとは別の大学でアルバイトしたことがある。これは自宅が近かったからだ。その大学の学食も美味しくなかった。


 学食が不味いのは学生を大事にしてないからだろう。

 東大の学食が結構いいのは、他よりは学生を大事にしているからではないか。だから高校生が大学を決めるのに、学食も判断材料になるのではないか。 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 4月11日
  • 読了時間: 2分

 たまには微笑ましい話を。

 先日、スーパーマーケットで買い物をしていて、冷凍食品を見ていたら、ショッピングカートを押して来る女性が来て、乳母車のように小さい子供を乗せていた。それは可愛らしい女の子だった。

 そしてショーケースを見て顔の表情を輝かせるように「いちごアイスクリーム!」と言った。しかし母親は黙って通り過ぎて行った。


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 小さい子供は、いちごアイスクリームが好きだ。

 それで「買って」と言うものの親から「だめよ、アイスクリームばかり食べては」と拒否される、ということが、よくある。

 ところが、そのお母さんは完全無視でスルーだった。女の子の嬉しそうな様子と一緒に見ていて可笑しかった。この手もあるかと関心させられた。


 男の子でもアイスクリーム好きはいるようだ。

 映画を見ていると、『クレイマーvsクレイマー』で、小さい息子が勝手に冷蔵庫からアイスクリームを取り出して食べるから父親が怒る場面があったし、『カモン カモン』では、もう少し大きい男の子がアイスクリームを好んで食事をちゃんと食べないから注意されている場面があった。『カモン カモン』ではスマートフォンばかり見るなと言っている場面があり、そんなものは想像を絶する時代だった時に製作された『クレイマーvsクレイマー』とは何十年も隔たっているが、子供がアイスクリームを食べたがることはは共通している。

 このような場面を奇異に感じたのは、自分が小さい頃にアイスクリームを好まなかったからだろう。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 3月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月16日

 知人がSNSで発信していた。

 あることで、老害に直面したということだった。その高齢の男性は、自分が興味なければ聞き流していればいいのに、断ると言うために、わざわざ訪問して来て、自分の若いころには無かった、という話をする。そんなことをされても迷惑だし気分が悪かったそうだ。

 これと似た体験を昨年にしていた。


 市民運動をしている高齢の男性のことだった。

 もともと、その奥さんは評判が良いけれど、旦那は感じ悪いと言われているのを聞いていた。どうして夫婦でこんなに違うのか不思議がられている。

 そしたら、地元の自治体に要望をしたいことがあるので地元の人たちに呼びかけていると手紙で伝えたところ、興味が無いとか賛同しないとなら聞き流して欲しいと言っていたのに、わざわざ断りに来て手紙を突き返した。そんなことをしたのは、この一人だけだった。


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 しかも慇懃無礼であった。

 前に別のことで奥さんから、うちに電話がかかってきて話したことがあった。地元での署名集めに強力したことに対して丁寧に礼を言われて恐縮したほどだった。

 だから、前に話した者だと手紙の冒頭で告げたのだが、そんなこと知らないと言う。奥さんから連絡があったという話だから、奥さんに聞けば憶えていることもあるだろう。そうせずに、あんたなんか知らないと言い、また要望の件には関心が無いから賛同しないと言った。そのうえで、まあ頑張ってくださいとか、ご健闘をお祈りしますとか、心にもない言葉とともに、歳で足が悪くなって来るのが遅れてしまったという、お詫びのようでいて実はアンタのせいで歩いて大変と遠まわしに嫌味を付け加えたのだった。


 この件は他にも話した人たちがいるけれど、興味がない人からは返事が無いだけだった。 

 なんで、こんなことをするのだろうか。そう思っていたら、それは年寄り特有のことだと知人が発信していたのだった。なるほど。そして知人は、そうならないように気を付けると自戒していた。

 

 
 
 
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