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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年9月19日
  • 読了時間: 2分

「買い物アプリ」で「ポイント」が貯まるというのは無駄だろう。

 これで「お得感」が得られるという人は、まずいないはずだ。それくらいケチなものだ。しかも、個人情報を官憲に売ると平気で言っているポイントカード会社もある。

 

 かつて「落ちている千円札を拾うな」という格言みたいな本があった。

 これは、そんな特に得したというほどではないことに目を向けると、もっと大切なことから気を逸らしてしまうという意味だったと記憶している。

 これと似たようなことで、十円玉が落ちているのを拾っても、身体を動かすカロリーの消費は10円より多いかもしれないという話がある。



 それを言うなら「買い物アプリ」とか「ポイントカード」とかの方ではないか。

 だいたい、得したというほどではない「シミッタレ」なもので、客に錯覚させて他の店で買われないよう仕向けているだけ。そんなものにかける手間なんて無駄だし、それ以上に意識を向けていることが人生の無駄であろう。他のことを考えていたほうが有益だ。買い物はさっさと済ませる。せいぜい計算とか釣銭とかの間違いだけ気をつけることだが、それだって、前にお笑いネタになっていたが、釣銭で10円足りないと言ったら店員が「10円足りないそうです」と店長に言って、それを聴いた他の客の視線が集まり恥ずかしい思いをしたりする。


 とにかく、もう少し有意義なことを考えたほうがいい。

 なにも、ケチなポイントのことを考える暇があったら天下国家を考えろとまでは言わないが、身近なことでもっと大事なことだってあるはずだ。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月27日
  • 読了時間: 2分

 「読書はストレスの解消になる、というのは逆で、ストレスが無いから読書できる。因果関係が逆だ」

 そういう指摘をした人がいる。

 これについて、実にもっともだと言う人も多い。たしかに、ストレスがかかっていると読書どころではなく、ストレスが無いと落ち着けて読書も可能だ。

 今、外出すると感染の危険があるから自宅で読書が良いと言われたりもするが、生活苦の心配があると、それどころではないだろう。



 これと関連するが、前に学費のため働いてばかりだからクタクタという学生の話題がマスコミで取り上げられたが、これに対して、なんで肉体労働をするのかと言った人がいた。

 これは苦学したことの無い人の疑問である。どんなに身体を酷使して疲労していても睡魔に襲われさえしなければ読書できるが、神経をすり減らしていると読書はできない。だから、勉強しながら働くなら肉体労働のほうがマシなのだ。


 あと、両親が不仲で家庭の雰囲気が険悪の人は成績に悪影響することも同じだ。

 わかっていない親は、四六時中夫婦喧嘩しているのではないから、そうでない時にいくらでも勉強できるじゃないかと言う。しかし、修羅場の後で、さて気持ちを切り替えて勉強しようなんて気分になれるわけがない。


 これは高校の時に、大学出たて新人の教師が言っていたことだが、彼の両親は不仲で喧嘩ばかりしているから家で勉強など到底できないので、いつも図書館に行って受験勉強していたそうだ。

 これと違い、中学の時の担任は「性格が歪んでいる」と生徒や父兄からも言われる男だったから、そんな参考になることは言わず、なんだろうと家で勉強しろと言ったり、家庭の嫌な事情を教室で話させるよう授業中に問い詰めたり、それはそれは酷いものだった。

 この、高校の教師は大学の偏差値ランキングで上から何番目かになる大学を出ていて、中学の教師は逆に下から見た方が早い大学を出ていた。


 この体験から人を観察していると、悪い条件を工夫で克服した人と違い、とにかくやればいいと言う単純な人は、他人に思いやりが無いだけでなく自身も大したことがない傾向であった。

 そして、これは読書して心の糧になるかの問題にも関わってくるのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月26日
  • 読了時間: 2分

 近所の歯科でレントゲン撮影したら、一本だけ歯の神経が死んでいて、しかも歯根が他の歯と違い極端に短いから、とても不可解だと歯科医は言った。

 この歯は、矯正した唯一の歯であった。


 かつて、乳歯から生え変わった時に、生え方に難があるから矯正すべきで、なるべく早くした方が動きやすいと、歯科医は言った。

 しかし、歯が出来ていない時にストレスをかけたから、成長に悪影響したと考えている。

 また、うまく健康保険を効かせて安上りに矯正してやると歯科医は言ったけれど、後から考えると違法な混合治療だった。今、混合治療を解禁せよと主張している医師には色々と危ない言動が見られる。



 ところが、蒙昧な親は歯科医に感謝していた。

 あの時点で既に、矯正したことを後悔していた。これは絶対に失敗だと感じていたからだ。それを言っても親は理解できない。貧乏人のために自費治療を割安にしてくれて得したとしか思っておらず、そこに不正があったことにも、むしろ悪くなっていることにも気づかない、というより信じようとしなかった。


 前に行った病院に勤務する女性の看護師は、歯列矯正をしているため「歯に金具の看護婦さん」と患者から呼ばれていた。

 この人は、成人してから歯列矯正を始めたので時間と金がかかり、その費用のために働いているようなものだとまで言っていた。始めてしまったから最後までやるしかない。そして、今が大事なら歯列矯正などせず差し歯か入れ歯にしたほうが良いだろうと指摘した。

 その通りだし、なにより時間と金をかけても期待したようになるとは限らない。むしろ期待外れと失敗を合計した方が圧倒的に多数派ではないか。


 とにかく、そもそも歯列矯正とは不自然なことだから、幻想は禁物である。

 
 
 
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