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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年8月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年8月8日

 『がんば!!れいわロボコン』を作ったからとYouTubeの東映サイトで最初のシリーズを配信しているけれど、これは70年代を理解するのにちょうどいい。

 例えば、ロボコンのエネルギー源はガソリンで、また値上げで困ったとか、その居候する家の長男が、父親との交流を書いた作文で学校の先生に絶賛され、これを授業参観日に読むことになり張り切っていたら、父親は日曜に出社を命じられてしまい逆らえないとか、当時のことが色々と出て来る。


 『がんば!!れいわロボコン』は大ベテランの浦沢義雄が脚本ということで、この人だから中華料理店が舞台だし、ヒロインのロビンは性格がぶっ飛んでいるような感じ、というのも当然のこと。

 もともと、テレビドラマで非日常的な主人公が居候する家庭を舞台にしたホームコメディといえば、60~70年代にかけて『快獣ブースカ』や『コメットさん』、石ノ森章太郎の原作では『好き!すき!!魔女先生』があった。これらは市川森一が脚本だった。

 それが80~90年代の東映と石ノ森章太郎による『不思議コメディシリーズ』になると、『カリキュラマシーン』などでシュールなギャグを展開していた浦沢義雄が参加し、『ブースカ』ふうのものは『ペットントン』になり高視聴率で、『コメット』ふうのものは『魔法少女ちゅぅかなぱいぱい』になり、『魔女先生』は『美少女仮面ポワトリン』になる。

 そして今度は『ロボコン』である。もとは上原正三が主に脚本を書いていた。彼は先日亡くなった。80歳台だった。浦沢義雄は69歳で健在。その脚本で『ロボコン』である。これは面白いかも。


 ところで、こちらはホームページに付随した新しいブログのハートマークにクリックが乏しい。根性で書いているのだが、ハートマークが無いと、あの「ロボコン0点」と同じ気持ちである。





 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年7月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年8月1日

 ある芸能人の自殺が報じられた。

 そこへ、過去に自殺した芸能人を羅列して、何か意味ありげにツイートしているマスコミ人がいた。原因に共通点があるなら意味あるけど、病気を苦にしての自殺など一般人と特に変わらないことだった。共通点は芸能人であることだけ。芸能人の自殺がよほど珍しいという話でもない。何の意味があるのだろうか。

 また、相変わらずマスコミが実家に押しかけたりインターホンを押したりの厚かましく不謹慎な行動に対する批判も挙がっていた。

 これについて、あるフリーランスのジャーナリストが、そんな行動力は政治家や官僚の不祥事の際にこそ発揮すべきだと指摘していた。

 しかし昔テレビで大橋巨泉氏が「突撃レポートを芸能ではなく政治や経済でやるべき」と言ったけれど、すると多くの芸能レポーターが「こっちは政治や経済の記者になれなかった落ちこぼれだから、仕方なく商売になりやすい芸能人の追っかけをしているのだ」と反論した。

 だから批判すべきは、芸能記者ではなく、政治経済記者たちの怠慢である。

 かつて『コミック雑誌なんていらない』という映画があった。今ではアカデミー受賞者の滝田洋二郎監督が、低予算のピンク映画ばかり撮っていたけれど社会性のある映画を撮った最初の作品である。

 この主人公はワイドショーのレポーターとして芸能人を追いかけまわしていたが、早稲田大学政経学部卒でジャーナリストになりたくてテレビの業界に入り、ウォーターゲート事件を追及したワシントンポストの記者を尊敬していると言っていた。だが、筑紫哲也のようになりたくて、なりそこなったとテレビ局の人たちに笑われていることを知ってしまい苦悩する、という話だった。

 では落ちこぼれでない人たちは何をやっているのか、というのが問題だ。これはマスコミだけの問題ではない。他の職種でも、落ちこぼれてないはずの人たちは何をやっているのだろうか。

 
 
 

更新日:2021年6月24日

 八十年代から九十年代にかけてシリーズ三作がヒットしたハリウッド映画『バックトゥザフューチャー』が先日テレビで放送されると、第二作で描かれる悪い起業家のモデルはトランプ大統領だと話題になった。

 同じ製作者による『グレムリン』では、続編にクランプという実業家が出てきてクランプタワーというビルを経営している。

 そのように風刺されていた人が大統領になっている今の現実だから、話題になったのだ。

 あと、『バックトゥザフューチャー』第一作でタイムマシンの動力原となる核燃料は、発明者がリビア人の工作員から騙し取ったもので、原語では「リビアン=ナショナリスト」と言っているが、最初に日本の映画館で上映された時の字幕スーパーでは「リビア過激派」となっていた。

 この当時、アメリカとリビアは軍事衝突も起きるほど緊張していた。その反映だが、核開発のためアメリカに潜入したリビア人が実に凶暴で、やはり製作者のスピルバーグらはユダヤ系だから、エンターテインメントもプロパガンダにしている。このため映画館で無邪気に娯楽として楽しめなかった。

 しかしリビアは方針を転換し、対決姿勢ではなく国際協調路線を取り、欧米は歓迎した。

 ところが、この転換に不満なアルカイダ系の人たちが騒ぎ出し、すると欧米が後押しして反乱を起こさせ、それをリビア軍が鎮圧したら「民主化運動を弾圧した」とNATO軍が攻撃をするという、なんとも悪辣な欧米である。

 そして、リビアは破滅的打撃を受け今も混乱状態である。

 この現実を、北朝鮮は直接に知っている。リビアは産油国としての利益で医療に力を入れていたから、病院は世界最大の設備を誇っていた。戦争で破壊されたが。ここに世界各地から医師らが出稼ぎに来ていて、北朝鮮からも派遣されていた。

 その証言により、北朝鮮は欧米に対して態度を硬化させた。しかし欧米から垂れ流される情報を受け売りするだけの日本のマスコミのため、多くの日本人は現実を知らない。しかし少しでも国際関係や外交史の知識があれば、報道に違和感を覚えるはずである。そうでない人が多すぎるし、マスメディアの堕落である。

 このあたりは拙書『朝日新聞の逆襲』で述べたとおり。発行の第三書館は中東イスラム関連の本に力を入れていて、リビアのカダフィ大佐の著書の邦訳も出している。

 過日、北朝鮮に行った知人が話していた。あちらのテレビは外国メディアも含めて色々と放送されていて、あの独特な調子の国営放送だけではなかった。むしろ、欧米から垂れ流される情報の受け売りばかりの日本のマスコミを妄信している日本人より、北朝鮮の人たちのほうが世界情勢を正しく知っている。田舎はともかく、少なくとも都会に住んでいる人はそうだ。

 この指摘は当たっているだろう。だから日本では『バックトゥザフューチャー』を見ても製作された当時の背景に気づかない人が多いのだ。


 
 
 
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