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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年12月23日
  • 読了時間: 1分

 神田正輝と松田聖子が揃って会見したのを見た。

 それで、まあなんて素敵なカップルかと思ったのが正直な印象であった。昔のことを思い出しただけではない。あれから年月が経過して二人ともお年を召したけれど相変わらずで、これは芸能人だからそれぞれ華があるということに加えて、やはりお似合いということもあるのではないか。

 しかし、これは夫婦としてではなく両親としての会見で、もう二人はとうに別々の道に行っている。しかし二人のお嬢さんが活躍していることで、多くの人たちは楽しいと感じていたはずで、それなのに…ということだ。



 ここで、親より子供が先にとは…などと言われていた。

 これについて、まだ記憶が新しいのはハリウッドスターの母娘でキャリー-フィッシャーが母親より先に亡くなったことだ。彼女も同様に、両親がスターで娘は出演した映画とくに『スターウォーズ』の大ヒットで知られていた。

 これに自分としては、映画をどちらも気に入っていたから、レイア姫の次はアナ王女とは残念としか言いようがない。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年12月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年12月18日

 映画『トラトラトラ!』で日本の機動部隊が雨の中を進む場面がある。

 真珠湾攻撃のため隠密行動でハワイへ向かい、この悪天候のため敵の哨戒機から発見されないが、敵の哨戒機からも発見されない。しかし要注意なのは潜水艦だと南雲中将が言う。荒天の下の海を進む空母はミニチュアセットの見事な特撮である。


 この映画は戦記物というより特撮映画という定義だった。

 それで監督は『ミクロの決死圏』『海底二万マイル』のリチャード-フライシャーという起用だったと、監督自身が言っていた。

ついでに、『ミクロの決死圏』は映画で納得できないことがあり、例えば白血球に包まれた潜水艇がどうなったのか不明だったりするのだが、これをアイザック-アジモフの小説ではきちんと解決して描かれている。

 それはともかく、『トラトラトラ!』は特撮映画なのに、戦争になるまでの政治的な駆け引きを細かいところにこだわって描きすぎていて、これが上映時間の長いわりに見せ場が少ないという欠陥の原因だろう。



 また、日本側を監督する黒澤明と齟齬があって解任というのも話題だった。

 これには色々な事情や憶測が出ているが、その一つとして、監督は現場を仕切って撮影するまでが仕事で、あとの編集は口出しできないというのがハリウッド映画では普通なのだが、これに独特な編集で知られる黒澤明としては納得してなかったらしい、などと言われる。

 しかも製作のエルモ-ウイリアムズはもともとフィルムの編集者だった。それが製作者となって『史上最大の作戦』『ブルーマックス』という戦争映画の大作を手掛け、この成功で『トラトラトラ!』も、という次第だった。


 フィルムの編集者といえば身内にいる。

 そのうち特撮映画といえば東映の「戦隊シリーズ」を手掛けていた。その道に誘われたけれど話に乗らなかった。そして脚本を書いたりしてもモノにならず、評論などを細々と書いてきた。

 それで、真珠湾攻撃の日になると映画も話題になり、人生の選択を間違えたかと考える。ただ、あのときは他にも色々と考えることがあり、また、仕事でも人間関係でも上手くできなかったらと心配だった。

 もちろん、編集者から超大作の製作者というのは稀な例外であるから同じようになるわけがないが、かつての自信の無さを情けないとは思う。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年11月27日
  • 読了時間: 2分

 79年に公開された映画『銀河鉄道999』のドルビー版が来年公開されるそうだ。

 あの年、この映画で、邦画で初めてアニメーション映画が、その年一番のヒットとなった。同じころに公開されていた洋画で続編が作られて後々まで知られているのはジョンカーペンター監督・音楽の低予算で大ヒットしたホラー映画『ハロウィン』だった。


 この原作は同級生に教わって前から知っていた。

 その雰囲気とは違った映画に仕上がっていたと感じた。そうした情感は別にして、物語の骨子は同じであった。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に触発されているのだろうが、内容的にはワーグナーの『ニーベルングの指輪』である。


 その銀河鉄道999号が、地球と惑星メーテルを往復するさい、機械化帝国を構成する要員を運んでいて、その役を務める女性メーテルは主人公に近づくため彼の死んだ母親に姿を似せて本当の姿は最後まで不明で、親子のようでいながら主人公とは恋愛感情があり、またメーテルは仲違いしている両親の母親に忠誠のようでいて実は父親に寝返って、最後は帝国の大崩壊となる。全く物語の構造が同じである。

 ただ、メーテルの父親は機械から発せられる声だけで姿を見せず、その代わり同じ原作者の他のSFマンガの主人公キャプテンハーロックが、ダヤン眼帯のうえ肩に黒い鳥を乗せて登場する。原作者の松本零士はワーグナー大好きであることを公言している。



 このあとしばらくしたらテレビで、黒澤明がフランシスコッポラと一緒に試写でヘリコプター空爆の場面を観ているサントリーリザーブのテレビCМが放送され、ここでワーグナーの『ニーベルングの指輪』の『ワルキューレの騎行』が鳴り響き、その映画『地獄の黙示録』が公開される。

 この当時、映画に使われたショルティ指揮ウィーンフィル演奏『ニーベルングの指輪』初のステレオ全曲録音が30枚組のLPレコードで発売されていた。後にCD化で半分の枚数になり、今ではアダプターを外せば小指の上に乗るSDカードにも収まるようになったのだった。


 かつて『銀河鉄道999』を観た人が、ぜひ来年観たいと言っている。

 それでまた感動するかどうか。どんなに楽しくても、懐かしいとか思い出を辿るとかいうことは感動とは違う。初めて見る人は、どう思うだろうか。

 
 
 
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