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​炬火 Die Fackel 

更新日:2022年7月3日

 ウクライナのようになってはいけないと叫びながら、ウクライナと全く同じことをしている日本。

 中身が空っぽの芸能人を担いで、防衛費を増して、これで危機を招く。それが解らない国民は無様である。

 そもそも、何の政策も理念も無い芸能人が立候補しても投票する人は殆ど居ないけれど、ところが政権与党が担ぐと業界団体が支持してシガラミから投票する人がいて、真面目に政策を訴えていることで与党にとって邪魔な候補者を落とせる、という図式だから酷い話である。


 アイドルだった女性タレントが、他の政策は忘れていて平和憲法の否定だけ賛成と言って政権与党から選挙に出るとは、まるで80年代の人気SFアニメ『メガゾーン23』だ。

 新宿アルタの大画面に日の丸がはためくのに続いてアイドルが戦争を煽りノンポリ青年たちが釣られる。ただ、このアイドル実はCGの非実在だった。

 この映画を知ったのは同級生からで、この人はなぜかバーチャルリアリティーが大好きだった。だから他にも『アルタ―ドステーツ』とか『ブレインストーム』とかのSF映画を好んでいた。



 この人のことを思い出したのは『バックトゥザフューチャー』シリーズの4Kが宣伝されていたことによってだ。

 このシリーズのpart2を映画館で二回見てしまったのは、この人に無理矢理付き合わされたからだ。入場料半額の日だからと誘われたが、すでに映画館で観ているから他の映画が観たいと言っているのに、彼がどうしても見たいので「ごめんね」と言って懇願する。なぜ一人で観ないのかと不可解だったが、問題はそこではない。

 それでいて、他の人も含めて一緒に映画館に行くというさい、みんな同意していても彼だけ趣味ではない場合、当日になって電話で「風邪をひいてしまった」と見え透いた嘘をついて行けないと言う。

 だいたい、彼が好まないのは活劇でもSFでもないもので、特にヒューマンドラマと社会派ドラマは絶対に拒否であるし、彼は「コミケ」にも「まんがの森」にもせっせと行くくらいだからアニメは大好きだが「ロボット」と「萌え系」が好みで、宮崎駿の作品などはサッパリ好まない。


 もともと彼はケチケチしている性格で親の影響だ。

 だから好みでない映画に入場料を払うことは嫌がり、他人に付き合わせることは平気であるが、自己中心というよりセコイのだ。同級生から「貧乏性が染み付いている」と笑われていた。だから自分も笑って付き合ったという部分もあった。

 ただ『メガゾーン23』については、バーチャルリアリティーとメカと戦闘場面には燃えていたが、風刺の部分はチンプンカンプンだったようで、そこが面白かったと言っても意味が理解できなかった。

 また、親が自衛官という影響で何かと保守的だったし、そのうえ同級生から「オタク」と言われた人なので、長らく会ってないけれど生きていたら選挙では自民党の芸能人に投票していることだろう。

 
 
 

更新日:2022年7月3日

 『ベストガイ』なんていう映画があった。

 これは『トップガン』の真似をして作られた宣伝映画で、公開当時、防衛医大で知り合った自衛隊のパイロットが、F15は本物を撮影しているから迫力があるけれど内容はつまらないと言っていた。


 この人は高校を中退して就職を探していた当時、暑い日にバスを待っていたら近くの駐屯地のおじさんに声をかけられ、まだバスが来るまで時間があるから熱中症にならないよう日陰に来て待ちなさいと親切に言ってもらい、自衛隊の施設の中で麦茶まで飲ませてもらったのだけど、そのさい就職先を探している最中だと話してしまったため、入隊申込書を出されて書けと少々強引に言われたから「麦茶に釣られて入隊した」と言っていた。


 ただ、最初はそういう勧誘をされた使い捨て用の隊員だったけれど、パイロットの資質があると判り操縦の仕事をするようになったそうだ。大空に憧れて入隊したけれど適性ナシと撥ねられる人が多い一方で、こんな人がいる。これは努力ではなく元々の才能らしい。

 そして『ベストガイ』は、人気俳優の織田裕二ふんする主人公が、操縦士としての実力によって防大卒のエリートに対抗して意欲を燃やしたりするから、そんなのはドラマがステレオタイプでアホらしいと、本物の叩き上げパイロットである彼は言っていた。


 ところで、ずいぶんと後になって『トップガン』の続編が作られた。

 この宣伝キャンペーンで、韓国には出演する男優が三人か四人で訪問して派手な感じだったが、日本に来たのは主演のトムクルーズと製作者だけだった。トムクルーズのファンの女性はイベントに押しかけたが地味な感じで、それだけ日本の配給会社は金が無いのか、それとも最近の日本は洋画の人気が低迷して邦画の観客が圧倒的になっているから、その影響かと指摘されている。


 もっと盛り上げるなら、共演のジェニファーコネリーを呼べば日本の映画ファンは悦んだはずだ。

 今では演技派女優・アカデミー賞スターだが、かつてトップガン一作目の当時はアイドルとして大人気だった。天皇が皇太子のときファンを公言するブルックシールズとともに、ジェニファーコネリーは化粧品の宣伝に出て、眉毛を太く描くのを大流行させた。

 ちょうど、中森明菜や小泉今日子がわが青春のアイドルで今も好きだが妻には内緒という人がいるのと同じで、今も人気がある。

 そういうことを、最近の配給会社の人たちは知らないのかもしれない。



 日本で出た写真集。

 資生堂パーキージーンの宣伝に出ていたものが中心。

 自宅の書棚にあるのを見た女性に、「後生大事に持っているとは、このことね」と言われたことがある。

 下は中身の一部。




 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年6月6日
  • 読了時間: 3分

 プロ野球の落合博満監督が選手だった当時のこと。

 高校生活の思い出を語る中、彼は映画館の入場料のため授業料を使いこんでしまい後で言い訳するはめになったと語っていた。熱心に観ていたのはジョン-ウエイン主演の西部劇だったが、ミュージカルの『マイフェアレディ』が当時ヒットしていて、これは面白くて気に入ってしまい何度も映画館に行きその度に入場料を払って繰り返し観たと語っていた。


 それくらい大好評だった『マイフェアレディ』で、主人公が唄う場面はマーニ-ニクソンという歌手が吹き替えている部分があった。

 まずオードリー-ヘップバーンが自分で唄い、その録音に合わせて演技しての撮影だったが、そのあとマーニ-ニクソンが映像を見ると同時に片耳にヘッドホンを付けて、オードリー-ヘップバーンの姿を見て歌を聴きながら唄った。

 その残っている音源を聴くとオードリー-ヘップバーンもきちんと唄っていて、これを使用しても問題は無かったが、マーニ-ニクソンの歌唱はさすが本職の表現力があった。これがオードリー-ヘップバーンは好演していたのにアカデミー賞の候補にならなかった一因と言われている。


 

 マーニ-ニクソンは他にも『王様と私』など人気作の吹き替えを色々と担当していた。

 彼女は美声で表現力があるだけでなく演者に調子を合わせ、まるで女優当人が唄っているように聴かせるのが上手で、吹き替えだと気づかないし、吹き替えだと知っても映画毎に別の歌手が吹き替えていると思ってしまうくらいだった。

 彼女は八十歳代の後半まで比較的長生きし、その訃報では「吹替の名歌手マーニ-ニクソン死去」と日本でも報じられていて、映画ファンたちがブログで語っていた。


 では、ここからは他の映画ファンが語っていない話である。

 SF映画『エイリアン』の日本公開当時のプログラムで、スタッフ・キャストの紹介の中、音楽ジェリー-ゴールドスミスの項目で、「妻は『マイフェアレディ』などの吹き替えで知られるマーニ-ニクソン」と記載されていた。

 これはジェリー-ゴールドスミスではなくアーネスト-ゴールドのことだ。同じくアカデミー賞の作曲家である。ゴールドの方がマーニ-ニクソンと夫婦だったことがあり、子供を三人設けている。

 

 ジェリー-ゴールドスミスの配偶者も歌手であるし、彼が音楽を作曲した西部劇『夕日と挽歌』の主題歌を唄っているエレン-スミスはゴールドスミスを縮めてスミスと名乗っている実の娘であった。

 そのうえゴールドとゴールドスミスだから勘違いしたのだろう。どちらもユダヤ系の姓で、ゴールドがアカデミー賞の『栄光への脱出』はイスラエルに逃れようとするユダヤ人の話だし、当時ゴールドスミスはユダヤ人虐殺を扱ったテレビドラマ『QB7』の音楽でエミー賞を受けていた。

 それらから勘違いしたのではないかと考えられるが、時々あるプログラムの間違い記述にしても酷い方だったのではないか。


 
 
 
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