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ウイルスミスの暴力と脱毛症の同級生

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年4月4日
  • 読了時間: 2分

 今回のアカデミー賞は、日本の映画が久しぶりに受賞して話題だった。

 ここで話題というだけでなく問題になったことがあった。その受賞した作品は、日本の大手映画製作会社によるものではなく、低予算であるが工夫して凝っていたから評価されていたけれど、興行が大規模ではなく地味に行われたので大ヒットというほどではなかったのだ。

 それで、日本の主要な大手映画製作会社はだらしないと指摘されていた。


 もう一つの話題は、受賞者の俳優ウイル-スミスの暴力沙汰だった。

 すでにスミスは人気映画に何度も出演してハリウッドスターとして地位を固めていた。そしてアカデミー賞というめでたい時だったのだが、その場でトロフィーを渡す役の人を殴ってしまった。妻を冗談のネタにされて侮辱されたと受け取り、激怒したのだ。

 彼の妻は頭髪を短くしていて、それだから彼女を主役に『GIジェーン』の続編が作れると言われた。


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 この映画の主人公は軍隊に入り女性の御洒落をせず厳しい訓練を受けるという話で、先ごろ引退表明したブルース-ウィリスの元妻デミ-ムーアが頭髪を短く切ってしまうことが話題になっていた。

 しかし、女性が御洒落で頭髪を短くすることがたまにはあるけれど、スミスの妻は病気のため脱毛症となっていて、髪を長く伸ばせなくなっていた。これを知っていて言ったならひどいが、知らなかったとしても軽率だった。

 それで怒った夫の行為に色々な意見が出ている。あれでは怒って当然とか、後になってから抗議して謝らせることもできたのではないかとか、場をわきまえるべきなのは解るが、ただちに怒らないと意味がないとか。


 逆に脱毛症の人を殴ったらよかったかと思うことがある。

 この一件で思い出し、考えてしまったのだが、高校で同じ組の男子が17歳にして早くも壮年性脱毛症だった。こうなる人は稀にいる。気の毒だから誰も悪口にしなかったのだが、そいつは僻み根性を発揮して、ちょっとでも洒落た髪形している同級生に嫌がらせばかりしていたのだ。時には暴力もふるった。執拗で、これが卒業式の日まで続いた。

 これには自分も被害に遭ったが、しかも特に嫌がらせされたのが多かった一人であろう。ハゲとか侮辱して言えばよかったか、それとも殴れば良かったか。ただ、ほんとうに狂ってしまったような態度だったから、精神に異常を来したかもしれない者を殴っても仕方ないのではないかと考えた。そう考えた人は他にもいる。

 どうなのだろうか。

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