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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年12月8日
  • 読了時間: 2分

 日本共産党の委員長に田村智子議員がなると噂されていた。

 それは推測だったが、どうやら本当らしい。志位委員長も推挙したそうだ。これで、日本共産党はトップが初めて私大卒で女性ということになるとも言われている。

 もちろん、本来は学歴も性別も関係ない。



 ただ、日本共産党だから言われる。

 日本共産党は、日本最古の政党である。だから戦前は今以上に「意識高い系」の人が入るから「高学歴」の人となる傾向があり、東大出が目立つのも必然だった。また、政治活動も「男社会」だったから、古い政党としては男性が中心でも当たり前だった。

 これが自民党なら男尊女卑でも、むしろ自民党らしい。わざわざ他の右翼団体から立候補して落選した女性を、首相が自民党に招いて比例名簿の上位に載せて当選させたうえで「男女平等は反道徳の妄想」と国会で叫ばせるなどの非常識も、自民党なら当然だろう。

 しかし共産党は男女平等を推進する立場で、実際に各議会で共産党は女性の議員が目立つのだから、中央も女性を登用してないと不均衡であった。


 志位委員長としては自分の弱点を知っての後継指名ではないか。

 志位委員長は、政治論文を書くのは上手だし、真面目で大人しい性格で党内をまとめてきたが、問題は論戦に弱いことだった。敵対的な他党や悪意あるマスコミから攻撃された場合、不破前委員長なら直ちに切り返したのだが、これが志位委員長は苦手そうだった。

 これに対し、田村智子議員はツッコミどころ無く訴えるから、よく国会やテレビで発言すると褒められていた。面白いとSNSに録画が投稿されてもいた。それを意識しての後継指名ではないか。


 選挙協力では共産党が損ばかりしていた。

 一方的に譲歩して、恩を仇で返すようなことばかり他党からされる。こんな目に遭った場合、山本太郎ならば、自分のことなら良いが応援してくれた支持者に失礼になってしまうから黙っていられないと言って批判している。

 こういう山本太郎のふるまいは攻撃的で好きじゃないと言う人もいるが、立憲党などに怒っている人たちは溜飲が下がると言う。同じでなくてもいいが、共産党は大人しすぎるからイライラすると言う人は少なくない。

 その点、田村智子議員が共産党の委員長になったら、少なくとも論戦は面白くなるのではないか。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年12月6日
  • 読了時間: 2分

 塩村あやか議員に殺害予告が来たそうだ。

 これは彼女の発言に対して反感を持つ人による嫌がらせ、またはそれに便乗した者によると推察されている。

 だいたい殺害予告は脅迫か嫌がらせであることが相場である。本気の場合は警察に予告することがあるそうだが。


 殺害予告なら、防衛医大の訴訟のさい何度も来た。

 この訴訟は、後から報道されることで知った人が圧倒的に多く、係争中に知っていたのは、医療過誤の被害者団体の人たちだけだった。だから脅迫や嫌がらせは相手方のうちの誰かとしか考えられなかった。

 しかし、警察に言うと「嫌がらせだから気にしなくていい」ではなく「訴訟を取り下げろ」だった。この辺りは拙書『防衛医大…』でも説明している。


 このような警察の政治的な偏向は、何か事件があるたびに話題となる。

 そして警察官の中にも、それを認める人がいる。一般的な警察とは異なる論理で行動している部署があるからだと言う。

 ただし、交番のお巡りさんには親切な人がいる一方で、権力を笠に着て残忍な行動をとる警官がいるけれど、それは個人の性格だけでなく、同じ人が親切だったのに豹変することもある。

 


 赤塚不二夫が漫画に描いていた。

 赤塚不二夫の父親は警官をしていたことがあり、だから『天才バカボン』には文句を言われたそうだ。しかし学生運動のデモに暴力をふるっている警官を何度も目撃していて、その目を吊り上げた形相は両目がくっ付いたように見えるほどだった。自分の父親と同じ小市民的な人が権力を笠に着ると豹変してしまう実態を見てしまった。だからギャグマンガとはいえ、創作で親に文句を言われようと妥協できない。

 そういうことだったが、これについて女性の漫画家でレディースコミックを描いている人が言っていた。親に褒められるようでは駄目だ。漫画に限らず、創作とは、どんな分野でも同じだ、と。


 それはともかく、脅迫や嫌がらせは卑劣だ。

 だが、するのは個人の資質であるけれど、これがまかり通っているのは社会に原因がある。自分はやっていないと言っても、そんな社会を構成する一員ではあるのだから、その責任は絶対にある。

 
 
 

 かつて東京都狛江市で保守派の市長が深刻な不祥事を起こした。

 それで借金を抱えて夜逃げして、そのあと在職中の不正が明らかになり逮捕された。そして次の市長選挙で、保守派は利害や縁故のため対立し、分裂選挙となった。これで票が割れて、漁夫の利を得た形で共産党の候補者が当選した。

 そういうことが、あった。


 この次の選挙で保守派は、とにかく纏まれと言った。

 これは、いちおう解る。前の選挙で仲間割れが敗因だったから。こうして統一候補を出したから、現職は有利とはいえ前の選挙の倍以上の得票数でないと再選は不可能となった。しかし現職が再選された。

 そもそも、対抗する候補は、とうてい良い候補とはいえない人だった。それを統一候補にしたら駄目だったという結果である。

 これを、懲りずに何度も繰り返していた。


 市長夫人に市長の写真を渡したことがある。

 あのとき、新しいカメラを買っていたから、再選して初登庁の時に撮っていたのだ。手前に後ろ姿の人が写ってしまって、それさえなければ完璧だったのだが、市長夫人は市長の晴れやかな表情を捉えているから良く撮れた写真だと言ってくれた。

 そして、選挙は厳しかったが、負ける感じが全然しなかったとも言っていた。


 自民党東京都連は怒っていた。

 地元の保守的な市民も指摘していた。いくら統一候補にしても、また他所から政党の代表や都知事などまで呼んで応援演説しても、候補が悪ければ勝てるわけない、と。

 「これだから、狛江は共産党に負けるんだ」と自民党都連は憤りを隠さなかったのだ。

 しかし、地元の保守派は、公明党や連合などの反共勢力と組んで、とにかく何が何でも共産党に勝たないと危ないのだと言っておけば、それに保守的な市民なら従って当たり前であると思っていたし口に出してもいた。



 「共産党は悪いに決まっているでしょう。そんなことも解らないのか」

 こんなふうに言われて、対立候補に投票する気になる人は乏しいはずだ。いくら保守的でも。従うのは、創価学会か統一協会の信者くらいが精々だろう。

 逆の立場から見て、これなのだ。だから、自公政権が危ないとか悪いとか言っても、それで投票に影響は乏しいだろう。これを肝に銘じておかなければならない。

 
 
 
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