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​炬火 Die Fackel 

更新日:6月19日

 『野生の証明』という78年公開の映画があった。

 この一場面で、自衛隊員がよく行く八戸駐屯地近くのバーのホステスが「(高倉健の主人公)辞めちゃったの」と言い、マスター(田中邦衛)は「今、自衛隊やめるなんてバカだな。衣食住タダで給料もらえて、戦争ないから死なないのに」と言うけど、「戦争で死なない」が怪しくなったから隊員が集まらない。

 これは政権与党の対米隷属のためであることは、言うまでもない。



 よく「左がかった教師」が生徒・児童に対して言うことがあった。

 「自衛隊に入るのは、お薦めできない」という趣旨である。これはテレビの人気学園ドラマ『金八先生』にも描かれたことだ。

 これに右寄りの人達が非難することばかり目立つが、子供と親は、先生が権力から守ってくれてると感謝していた。貧困な家庭が狙われる現実をわかっていたから。そして特に貧困家庭はそうだけれど、子供はもちろん大人でも親だって貧困家庭ほど無知蒙昧だ。これに比べると教師は一応インテリで理論武装してるから、その考えに全面的に賛同はしてないし、そもそも理解できない、ということがむしろ多いものの、それでもいちおう心強かった。

 ただし、「自衛隊は憲法違反だ」と言うだけで何もしない教師も、よくいた。

 

 古賀千景議員の国会質問の趣旨は、曲解されて誹謗されている。

 あのとき彼女は、かつて教師をしていた時、経済的な事情から公務員になれればと自衛隊に入った教え子たちの話を体験から話した。

 これは知らない人もいるが、警察や消防も業務で危険があるけれど自分の命と引き換えにしてまで遂行する義務はない。ところが自衛隊は命に換えても遂行する「賭命義務」があり、宣誓させられる。なので避ける人がいるが、それでも公務員になれるならばと入る人もいて、そこに貧困な人がいるようになるのは必然である。そんな人たちは「家庭が豊かなら自衛隊とかなりません」と言った。あの場面では明らかに、自分が直接知る人たちについて他に選択肢が無かったという意味だった。言葉尻を捕らえる非難がされているけれど。

 そして自衛隊に入ったら待遇とかパワハラとか色々とあるのは周知の事実だが、これを踏まえて、苦しんでいる人たちがいると言ったのだ。



 それを4代目の苦労知らず世襲議員の防衛大臣は理解できなかったのだ。

 なんてことない自分がセレブの出だから、貧困な人は悪いことだと思っているのだ。彼の父親の小泉純一郎が、そういう貧富の格差を正義だという政策を、政商 竹中平蔵の発想に基づいて実施していたのを引き継いでいるのだから当たり前だ。

 それで、自衛隊に貧困家庭の出だから入った人がいる話をされたら「大臣として黙ってられない」と言って、生活保護をたたきと同じで貧困は悪と見下してることを露呈させた。自衛隊で虐め自殺があっても、沖縄で女性が米兵に性暴力受けても、大臣として黙っていられたのに。

 こんな小泉進次郎に便乗して、セレブとまで言えるかは疑問だがそこそこ富裕で少なくとも貧困家庭ではない人たちの子供たちで自衛隊に入る人がいると言うことにより「うちが貧乏で自衛隊に入った人たちなんかと一緒にするな」と実質的に言う人たちまでいる。

 しかも、可笑しいことに早速、電光石火でWikipediaの古賀議員の項目に「差別発言」と書き加えるネット工作がなされていた。こんなこと公益性を鑑みて外国ではやらないが、日本では横行している。さすが中傷動画によって出来た内閣下である。


 安倍晋三元首相を殺したのは元自衛官である。

 この犯人は自衛隊で射撃の訓練をした経験があるそうだ。安倍は国会で、自衛官の子供が教師から親を人殺しと侮辱されたという出所不明の話をして教職員組合を誹謗したが、そしたら元自衛官に射殺されたのだから皮肉である。

 あの元自衛官も、うちが貧乏だったから自衛隊に入った。うちが貧乏になった原因が統一教会であった。また自民党から国会議員になった元自衛官の佐藤正久も、彼の親戚が統一教会にのめり込んで財産を使い切ったため防衛大に行かざるを得なくなった。しかも佐藤正久本人も親戚も統一教会と関わりを持っている。

 つまり、酷い目に遭わされて復讐する人もいたが、酷い目に遭わせた側に擦り寄って出世しようとする人もいるということだ。その意味では興味深いことだ。


 なぜ、それほどまでに自衛隊を尊い志のある人たちに祭り上げたがるのか。

 それは自分たちとは全く関係ない地方の貧しい出の若者たちに国防を押し付けているという事実を認めたくないからだろう。その後ろめたさから逃れるためには、「生活のためにこき使われる労働者」では都合が悪い。「高潔な志を持つ感謝すべき英雄」に祭り上げることで美化してこそ、政治家は罪悪感を消し去ることができる。

 また、自衛隊の処遇改善や地方格差の是正をするのは大変だが、高い志を持った聖職者のようにしておけば、「感謝と敬意の言葉」ですむから、気持ちだけで安上りどころかタダであり、格差の問題は放置しておける。


 つまり、古賀千景議員がしでかした一番の罪は、この国で威張っている人たちが意識したくない事実を指摘したことなのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月17日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月18日

 自民・鈴木宗男議員が古賀千景議員を中傷した。

 例の〝経済的に厳しい子が自衛隊に〟発言の古賀千景氏にあきれ「常軌を逸している」と。『東スポ)より。



 さんざん自衛隊を利権にして、無駄な設備を作らせて税金の無駄使いしてきたり、汚染騒ぎで余った食材は自衛隊に食べさせようとか言ってた鈴木宗男議員の方が、よっぽど常軌を逸していた。

 そして今回の古賀議員の国会質問については、鈴木議員の発言を紹介した『東スポ』ではなく、鈴木宗男議員と相思相愛で鈴木宗男議員もしばしば登場するロシアの広報『スプートニク』は、この件をどう扱っていたか。先日、紹介したとおりである。


 「古賀議員は自身の教育現場での経験から、経済的事情によって進学や就職の選択肢が制約される生徒たちを目の当たりにしてきた可能性がある。今回の発言もそうした経験を踏まえた問題意識から出たものとみられる」

 「自衛隊志願者の家庭所得に関する公的統計はなく、その実態を一概に論じることは難しい」

 「背景にある『経済状況が若者の進路選択に与える影響』という論点は、単なる失言騒動で片付けられるものではないだろう。

 

 このように、鈴木宗男議員と違ってロシアのメディアは冷静に論評している。

 そもそも、貧困な人が軍隊に入ることは世界的にあり、その公的な調査というのが日本にはないけれど、任意の調査ならあって、例えば外部からの調査で自衛隊に入る人が多い地域と、地域ごとの所得格差など、やはり相関関係が明らかである。これによりそれなりの傾向ならあると言えるし、また例の議員は自分が昔 教師だった時にそういう例をいくつも見ているという話だったはずだ。


 古賀議員の国会質問を改ざんした非難も横行している。

 あの質問のさい、豊かな家庭の子には選択肢が多いけれど貧困なら少ないという話になり、就職先として避けられがちな職種として「自衛隊とか」と言った。社会一般の常識として、自衛隊が就職先として避けられがちなのは、キツイくて危険が大きいからだ。戦争がなくても演習はつらいことがあるし船舶や航空機は民間に比して安全性が低い、などの事情がある。そのような職種は他にもある。だから「自衛隊とか」という流れであった。

 それを「自衛隊なんか」と言ったと改変しているのは、もう捏造の域である。


 また、貧困な人が自衛隊に入るというのが、なんで自衛官に対する侮辱になるのか。

 その割合などは別問題として存在するが、自衛隊に入る人の中に経済的事情を抱えた人がいる原因は、なにより自衛隊の業務がキツイとか危険とかだからであり、それでも入る人は、大変でも仕事が欲しくて、しかも公務員として安定した隊内の地位に昇格できる可能性があると期待してのことだ。

 そのような話をしたところで、ちっとも自衛隊を貶めたことにならない。

 

 また貧困を悪とか思うから、それで自衛隊に入るというのが恥と感じる。

 この経済的困窮は救済されるべきものであって、恥ずべきものではない。小泉進次郎の「『経済的に厳しい者が自衛隊員になる』というのは自衛隊員に対する侮辱」とする趣旨の発言は「経済的困窮者を侮辱に値するもの」と看做しているという意味に、必然的に、なる。よくある生活保護バッシングと同じで「貧困は恥ずべきも」のと見下す発想が基にあるから「貧困家庭の出だから自衛隊に入る人がいる」というと自衛隊を貶めたことになると思うのだ。

 これが小泉進次郎のような世襲四世の苦労知らずボンボンだけでなく、北海道の貧農の出で苦労してきたという鈴木宗男が解らないのだ。しかも、あのとき古賀議員が問題にしたのは、子供に配布されている自衛隊のパンフレットに外国に対して一方的に敵意と憎悪を煽る記載があるということで、そのなかには鈴木宗男議員が叩かれても擁護しているロシアのことも含まれている。これを「常軌を逸した」と非難しているのだから、鈴木宗男議員には整合性が無い。


 つまり鈴木宗男はただの出世亡者だ。

 彼は世のため人のために働きたいという志をもって政治家になったのではなく、貧しい田舎から抜け出してのし上がりたいということでしかなかったのだ。

 また、彼はプロ野球巨人監督のDVでも、不倫と家庭内暴力にもかかわらず収入と世間体で長年がまんしてきた妻では話にならないので仕方なく、子供が児童相談所に相談したことに対して「なぜお母さんに相談しかなっかのか」と的外れで無見識な発言をしていたが、ここにも彼の価値観が露呈している。

 しょせん鈴木宗男なんて、せいぜい鈴木宗男であった。



 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月16日
  • 読了時間: 4分

 やはり「桜タブー」は健在だ。

 その紋章から、皇室に関係すのものを「菊タブー」、自衛隊に関係するものは「桜タブー」と昔から言った。

 先日の、名古屋大学の自衛隊プロパガンダ問題といい、立憲党の古賀議員による経済的徴兵制についての国会質問といい、言葉尻を取られるどころか、あからさまな嘘で猛攻撃である。今も相変わらずだ。

 もちろん貧困家庭出身の人自衛官はいるし、貧困者に自衛隊が勧誘してる現実はあるが、貧困じゃなければ自衛隊に入らないとまでは言えない。質問した立憲の古賀議員は前に教師をしていたから、家庭の経済的事情から自衛隊に入った人を何人も直接に知っているし、裕福なら他の選択肢があったと言った。そのさい、富裕なら自衛隊に入らないと言ってしまい、直ちに言い間違えたと訂正している。

 そうなのに、そこへすかさずつけ込んだ小泉防衛大臣は、お得意の常套手段である論点ずらし答弁に利用した、というのが事実である。


 経済的な事情から自衛隊というのは田母神俊雄もと空幕がそうだ。



 彼は福島出身だからあの苗字で、学校で成績が良かったから東北大学に行きたかったけど、うちが貧乏なので防衛大に入った。 そしたら偏差値が彼ほど高くなかったので、みんなバカに見えて、俺は頭がいいと思いあがってしまい、それで問題になった「懸賞論文」を書いて辞職するはめになったと言われていた。

 また、安倍晋三を殺した元自衛官も、うちが貧乏だったから自衛隊に入った。 貧乏になっちゃった原因とは統一教会なのだけど。



 そういう特異な場合でなくても、自衛隊が「子ども食堂」で募集活動してえげつないと言われている実態があるし、防衛省の人事の部署で働いている人も、景気と入隊する人材の質は反比例すると言った。



 外国メディアでも、例えばロシアの『スプートニク』が、こう指摘していた。

 「古賀議員は自身の教育現場での経験から、経済的事情によって進学や就職の選択肢が制約される生徒たちを目の当たりにしてきた可能性がある。今回の発言もそうした経験を踏まえた問題意識から出たものとみられる」

 「自衛隊志願者の家庭所得に関する公的統計はなく、その実態を一概に論じることは難しい」

 「背景にある『経済状況が若者の進路選択に与える影響』という論点は、単なる失言騒動で片付けられるものではないだろう。


 親の七光りで苦労も努力もせず国会議員さらに大臣になったボンボン。

 その小泉進次郎は、奨学金の返済の問題を訊かれて、金がないなら大学行かなくていい、手に職をつけろ、という趣旨のことを言い放っていた。自衛隊に、あちこちの自治体の18歳の人の名簿が提供されてることと合わせると、経済的徴兵制を狙ってるとしか思えないだろう。

指さして
指さして

 また、小沢一郎は息子を自衛隊に入れていたらしいが、小泉の一族と麻生の一族は、誰も自衛隊に入ってない。


 使命感で自衛隊に入ったと言うだけならいい。

 そんなのは、どんな職業でも言う人がいる。言うのは勝手だが、ほんとうか解らないものだから、真に受けられない。だから言う意味は無い。

 そんな自衛隊の空ぞらしい綺麗ごとの建前を振りかざして、自衛隊は豊かではない家の子供が入る傾向があるという経済的徴兵制を問題にした国会議員の発言を攻撃してる連中、本当に醜い。その中には元自衛官の奴がいる。自衛隊の実態を知っていて嘘ついてるのだろう。これは自衛隊に限らず他の公的機関も同じだが。


 いつも自衛隊は批判に対し「職業差別」と言って誤魔化す。

 防衛医大の訴訟では、専門知識も倫理感もない医師の手術で手が動かなくなる被害に「ピアノが弾けなくて芸大受験できないなんてのは、しょせんは芸人すなわち河原乞食になれなかっただけ。そんなことで自衛隊が責任を追及されるなんて、あってはならない」と裁判で堂々と言ってのけた。https://amzn.asia/d/01W3oa2U

 つまり自衛隊が言う職業差別とは、批判されて誤魔化すと同時に官尊民卑の思想によるものである。

 やはり自衛隊は有害無益である。

 
 
 
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