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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月6日
  • 読了時間: 2分

 立憲民主党の代表選挙への立候補を表明している枝野幸男前代表。

 9月1日に地元・さいたま市で講演し、前回3年前の衆院選での共産党などとの選挙協力について、「ものすごく反省している」と述べた。

 枝野前代表は、2021年の衆院選で、代表として共産などとの選挙協力を進めたが、敗れて引責辞任している。



 「3年前は、他党に助けてもらわないと選挙が戦えない、政権が取れないという弱っちい政党に我々は見られていた」

 「目指す社会が違うのにガッチリと組むことは、我々が目指すものが見えにくくなるという状況を作ってしまったという意味では、ものすごく反省している」

 「全国共通してどこかの党と組むことをやっている限り、政権は取れないと確信している」


 これについて他党の議員などから「失礼」という声が出ている。

 共産党の議員が言っていた。選挙協力とは他党が立憲党のために候補者を降ろしたということだ。それについて「反省」とは本当に失礼な話で、政党にとって候補者を降ろすということがどんなことか解ってないのだろうか。

 その前から新選組の山本太郎代表は怒っていた。新選組は共産党ほどの数ではないが、割合からすると降ろした候補者は4割に及んでいる。

 それでいて、自分の思い通りにならなかったから協力したのが間違いだったと公言されては、怒って当たり前だ。


 枝野幸男の言いたいことは理解できる。

 しかし同じことを言うにしても「共産党と新選組に協力してもらったのに我が党の力が足りず、両党と有権者に申し訳ない。先ず我が党がしっかりしなければ」と言うもの。枝野幸男は口の利き方を知らない。

 このように、言葉の基本的な使い方がダメでは政治家失格である。弁護士に戻るべきだ。弁護士なら、政治家と違って大勢と協力して出来高ナンボではないし、大人の社会人として口の利き方も知らないのかと言われ平気でいられる人たちの世界で生きているのだから。


 
 
 

 飲酒と喫煙でオリンピックに出場できなくなった選手が話題だった。

 この選手は19歳だったから、前は未成年者の違法行為だが、今では成人の違法行為になるから昔より悪質ということになる。なぜ成人なのに飲酒と喫煙は違法かというと、若いほど健康被害が大きいからだ。20歳で合法にはなるが、それでも早すぎるくらい有害だ。

 その有毒性を認識してない人が、18歳で成人なら飲酒と喫煙も合法とするよう法律を変えるべきだと言うのだ。



 18歳で成人にしたのは二つの事情がある。

 一つは、選挙で投票できるようにすること。そうすれば政権与党にとって有利だから。世間知らずで親の庇護があると社会の現実が解らず現状肯定で保守的なものであるから、そこで選挙に投票させると自民党などが得をする。

 もう一つは死刑を増やしたいからだ。18歳19歳で未成年者だと刑罰より更生が基本であるので死刑にはしにくい。それで成人にしてしまう。



 あの永山則夫は犯行当時に未成年者だが死刑になった。

 これには裁判官でも意見が分かれたし、法学者や世間一般でも論争になっていた。それで結局は死刑になり「永山基準」と言われるものが出来た。連続殺人事件を起こした未成年者の永山則夫は、極端に不遇な生い立ちで、まともに教育を受けられず、善悪の判断力が未熟だった。そこへ横流し品の拳銃を入手してしまった。その後、彼は罪を悔いて更生していたと言える精神状態だったが、とっくの昔の犯行のため国家権力に殺された。この死刑執行には強い批判が巻き起こった。


 今は、それどころではなくなった。

 すっかり貧乏に逆戻りした日本は、「こども食堂」なんてものができるほど貧国家庭が急増し、まともに学校教育を受けられない人も激増しているけれど、この貧国に対策を講じるとか経済格差を是正するとかの意思が政治には無い。当たり前である。自民党の国会議員など親の七光りそれも二世三世四世となっていて、生活から選挙まで苦労をちっとも知らない。これでは何もわからない。

 そこで、貧乏な家庭から出た子供が犯罪に走ることが予想され、最初から犯罪者予備軍と見做し、何かやらかしたら抹殺するつもりだ。これは十年くらい前から予想されていたことだった。これが現実となった。その一つが、18歳19歳を成人とすることだ。そして自民党を支持させて逆らえば殺すということだ。完全にコケにされているけれど、この現実をコケにされている当時者の18歳19歳には理解できないのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月26日
  • 読了時間: 3分

 今、スーパーの米売り場の棚は空っぽ。





 全国的に米が不足しているからだ。もともと日本は米が豊作になり余ると「古米」「古古米」が不良在庫となり、それで農家に減反を強制していた。そして不作になると足りなくなって混乱する、という連続だった。

 また、アメリカから余った小麦を押し付けられたので、学校給食をパンばかりにして、ゴハンよりパンの方が栄養的に優れていると広報していたが、だぶついた米の処分のため「米飯給食」が実施されるという場当たり的な対応が昔からのことだった。


 米を政府が買い上げて、余ったら低所得者に現物支給したり、外国に無償援助したり、そうやって、国内では社会政策として、国際的には恩を売るため、という政策を、なぜか日本はやらない。余ったら減反という漠然とした政策によって、農家の意欲と収入を殺ぎ、農業生産力の維持には無関心。

 これが日本の「優秀」な官僚たちのしてきたことであった。


 ロシアでは小麦が大豊作である。

 かつては不作になるたびアメリカから輸入していた。だから冷戦時代で対立していてもソビエトはアメリカにとってお得意様じゃないかと皮肉が言われていた。もとはフルシチョフ首相の失政だった。彼が失脚した主な原因の農政大失敗が、その後も影響していた。

 それでプーチン政権は農政に力を入れていた。豊作になれば輸入が無用であるだけでなく余剰は外国に援助して外交の取引に使える。


 プーチン大統領は官僚だった時に政治論文を発表していた。

 それは、自国の地下資源をもっと有効に利用するべきというもので、農産物をアメリカから輸入するための外貨を得るため輸出するのでは、自国の経済のためならないうえ対立している外国を富ませることになる。それで、この原因である農産物の輸入をしなくてよくするためには農政に力を入れるべきだ、という結論だった。

 そして、かつては小麦を積んだ輸送船がアメリカの勢力圏を出たのを確認してからソビエト軍はアフガン侵攻したけれど、そんなこと無用になったし、地下資源の利益と余剰の農産物は自国と友好国のために使える。これで北朝鮮も潤っているらしい。


 プーチン大統領が官僚だった時に勤めていたのはKGBだった。

 だから諜報部員として外国語や軍事に詳しく、来日したら柔道着に黒帯しめて披露していたように五段の腕前である。

 また、国家戦略として関係する政治と経済でも論文を書いていた。そして政治家になったら実施したのだ。これがウクライナの件でも、欧米の制裁が効いてないなど色々と功を奏している。

 これに比べて、日本の政治家も官僚も戦略がない。だから防衛費を倍増させてアメリカが在庫処分するために売る武器を言い値で買い、給与は上がらないのに増税、そのうえ国内の食料が足りなくなる、という無様さである。

 でも、自民党の政治家たちは自分だけ裏金づくりしていれば満足ということである。これに司直も大甘どころか不正の水準の対応である。


 しかし怒らない日本人。

 オリンピックでまた話題のマリーアントワネットが「パンが無ければケーキを食べればいい」と言ったとか言わないとの話があるけど、アニメの『ドラえもん』で、のび太に自分のことを自分で出来るように教えようと思ったママが「ママ居ない時にお腹が減っらどうするの」と訊き「その時は自分で炊くのよ、やり方を憶えなさい」と言うつもりだったのに、のび太の答えは「じゃあパンを食べるよ」なので、ママと一緒にドラえもんも困惑する、という話があった。

 今、スーパーに米が無いからパンが売り切れている。それは仕方ないとしても、ここで農政に怒らないのでは、日本人はのび太と同じである。

 
 
 
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