top of page

​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年11月4日
  • 読了時間: 2分

 「民主集中制が悪い」

 共産党を除名された人たちがよく言うことだが、これは自己弁護と責任転嫁である。それで組織を保ってきた共産党であることを承知の上で入ったのだから、そんな言い訳を後からしても見苦しいだけである。

 もっとも、その意味を理解できる知能が欠如していたのが大方だろう。



 共産党は日本最古の政党である。

 この間、権力の弾圧により転向者だけでなく死傷者も出している。戦前から戦中はもちろん戦後も続いている。そこで派閥争いなどしていられない。また、一部で派閥のような勢力があったけれど、これは徒党を組んで党内でイジメをやっていたから、こんなことはダメということになった。

 そして上意下達によって組織を保ち続けていた。


 政党は任意の運動団体とは異なる。 

 それに、政党でなくても、どんな組織も上意下達は当たり前である。てんでバラバラは民主的運営ではない。ここで、組織の上は優秀、下は熱心、というのが上意下達で組織の維持をするには必須である。これが共産党は他の政党より勝っていた。

 しかし優秀ではなかったり不熱心だったりの党員がいるのも事実で、これが問題なのである。ここで除名された人たちなんて論外である。そんな連中が、制度のせいにして自分を正当化しているのだから、話にならない。現に、そんな連中の言動は他のことでも御粗末である。


 ただし共産党から転向したら経営者になった人たちがいる。

 この人たちは、それなりに優秀な共産党員から、それなりに優秀な経営者になっている。そんなのは当たり前のことで、そもそも経済に関心があるのが左派であり、マルクス主義の定義では「政治は経済の従属物」だ。当然のこと共産党だけでなく左翼の運動団体の機関紙は経済の記事が売りで、これを読むために大学に務める経済学者も定期購読しているものだった。

 これを知らずに、平和や人権ばかりだと勘違いして『そろそろ左派は経済を語ろう』というマヌケな題名の本が出版されていた。この無知丸出し本を、れいわ新選組が拠り所にしていた時期がある。このようなウッカリのため「山本太郎は芸能界入りするため高校を中退しているから学が無い中卒」と差別的な批判をする人までいたのだ。


 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年11月2日
  • 読了時間: 2分

 衆議院議員選挙で自民党に打撃を食らわせた『赤旗』は読者が増えた。

 そこで購読者から提案があった。購読料を口座引き落としやクレジットカードでも支払えるようにするべきだ、と。

 もちろん便利になるけれど、それ以上に集金のさい共産党員と顔を合わせないで済むようにすることが大切だということ。

 この集金のさい、党員の中には安易に共産党へ勧誘することを言ってしまう人がいる。本人は「オルグ」したつもりでも、そういうことを嫌がる人がいる。





 これは自分でも経験がある。  

 前に近所の支部(地区委員会)が『赤旗』を、料金箱に小銭を入れて容器から新聞を取り出すという、よくある無人販売をしていたので、通りかかった時に買って読んでいたところ、そこで声をかけられて配達しましょうかと言われた。その時は断ったが、のちに配達で読んでいたら、集金のさい忙しいときは煩わしいうえ、そこで選挙の話なんかをされると、それ自体はいいけれど時と場所を考慮してくれないから迷惑だった。

 このさい失礼なことを言われたと怒った人の話も聴いた。


 その人は長年の支持者だった。

 ある時、市議会議員選挙で共産党の当時は若手の女性市議会議員がまた立候補するので演説会に動員をかけていた。そのさい若い男の声だったそうだが、年配の人に対して『赤旗』を読んでいるなら来て当たり前だという趣旨のことを言ったものだから、それなら購読を辞めようと思ったそうだ。

 この話に、その市議会議員の後ろ盾のような年配で古参の共産党員の男性が、その怒っている支持者に誤りに行こうと言っていたのに、別のベテラン市議会議員の女性(今は、とうに引退している)が、その怒っている支持者のことを「飲んべいだから」と笑っていた。酒飲んでいたのだろうというわけだ。そうだとしても、これは失礼じゃないかと思った。

 だから、『赤旗』を購読しているからと安易に党に誘うのは辞めるべきで、顔を合わせないで済むような支払方法も取り入れるべきたという提案は、実にもっともなことだ。


 『ナニワ金融道』の青木雄二が言っていた。

 彼は生前、資本主義は悪いのだから、それを否定する唯一の政党は共産党だと言って応援し、また商業マスコミは資本家に操られているので『赤旗』を読んだ方がいいと推奨していた。

 そのうえで「共産党員でなくても『赤旗』を読んでいいし、『赤旗』を読んだからと選挙で共産党に投票しなくてもいい」と指摘していた。

 これが基本のはずである。




 
 
 

 衆議院選挙で自民党は大臣まで複数の落選者が出る敗北だった。

 どれも与党側の退潮は予想されていた。気になるのは維新の支持が減ってから国民に移動したらしいことだ。維新に投票していた人が、共産党に投票することは殆ど無いし、自民党でも極めて少ないから、立憲にも乏しいはずだ。それが国民に向かったということは、あの玉木代表による「老人を安楽死に」という説が受けたということになる。他ではひんしゅく買った発言だけど、維新に投票していた人なら支持してもおかしくない。なにかヤバそうである。


 可哀想なのは共産党である。

 あの、自民党も致命傷だったと認めた、裏金で非公認の候補のいる支部に政党助成金から2000万円支給というのは共産党の機関紙『赤旗』のスクープだったし、そもそも裏金も『赤旗』が追及したことだった。

 ところが、その効果ありすぎで、自民党は酷すぎるからと批判票を共産党に入れるより、もう自民党には辞めてもらいたくなって、また政権交代して欲しいと旧民主党の立憲および国民に投票した人が多かった。



 共産党の議席は減ったが赤旗の部数は増えた。

 皮肉だが、これは次に続くことだ。なぜか。共産党は機関紙収入が他を圧倒して多かったが、紙媒体の衰退で機関紙『赤旗』も部数が減っている。それで紙面の質も低下していることは、ここで前に指摘したとおり。デジタル化は費用が莫大で簡単ではない。しかも政党助成金を批判しながら受け取っている他の政党とは違い、共産党は受け取り拒否している。それができるのは機関紙収入があるからだけど、それが減っているから選挙運動も不活発になっている。

 しかしスクープで評価され機関紙収入が増えたら、活動資金も増えて、活動は活性化する。


 最近、共産党が選挙で振るわないのは、慢性的な資金不足である。

 よく党の組織のことを論うことで政治を解ったふりしたがる疑似インテリ政治オタクがいる。とくにみっともないのが、自称リベラルの反自公ネトウヨである。そのり連中が何と言おうと、現実は金である。

 要するに、政党だって、バンド活動や受験の偏差値と同じということなのだ。

 

 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page