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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月14日
  • 読了時間: 3分

 先日、ある在日外国人が言っていた。

 日本にいるのだから帰化すればいいのに何でしないかと罵られ、日本国籍を取得人したら本名をネットに曝されて、日本人になりすまして日本社会に寄生する「不逞鮮人」と罵られる。

 だからその人は日本人にならず、日本人になりすますこともせず「不逞鮮人」と罵られることを選んだそうだ。


 これで新井将敬を思い出した。

 彼は在日韓国人で、東大に入り、帰化し、霞が関の官僚さらに自民党の国会議員になるが、同じ選挙区の石原慎太郎の事務所から邪魔にされポスターに「北朝鮮から帰化」のシールを貼られる嫌がらせをうけた。

 最後は経済スキャンダルで逮捕されそうになり自殺する。



 最初、新井将敬は医師志望だった。

 ところが京大医学部を受験したが不合格で、自己採点では自信があったから、通っていた北野高校(関西では受験校として有名)の先生に、在日だから落とされたと言い嘆いたそうだ。東大の先生や学生はよく言う。京大は癖がある。京大事件で進歩的な感じだけど関西らしく差別する、と。

 それで一浪して関西ではなく東京にある大学を受験する。慶大医学部に合格するが東大にも受かったので東大の方に入り医師はやめて霞が関の高級官僚の道へ。さらに政界入り。


 ロック歌手になりたいと言ったこともあった。

 政治家でなければ何になりたいかと質問されたとき答えていた。彼は目立ちがり屋で街頭演説しているのを見た人たちからナルシステックだったと言われていた。そしてテレビに出るもの好きで、スタンドプレー的な発言が多いと自民党から注意されて対立し、離党するが新党に入っても続かないなど落着き先が定まらなかった。



 新井将敬は優しい人柄だったと言う人もいる。

 鼻っ面の強い印象だが、官僚だったときは出入りする清掃会社の従業員にも親切で、ある日その清掃員のおばちゃんがウッカリ花瓶を倒して大事な書面が水浸しで台無しになってしまったさい、平謝りするおばちゃんに新井将敬は「気にしないで。俺でよかったよ。作り直して間に合わせられるさ」と言って、ほんとうは怒鳴りたいのを我慢し大急ぎで懸命に作り直しそうだ。だから選挙に出るというとき清掃作業員たちが少ない給料からカンパをした。

 やはり差別で苦労したから弱者に思いやりがあったと言われた。


 それで弱者の味方の政治家になればよかった。

 しかし政権与党だからと自民党に入り、統一協会の支援も受けて当選した。現実は厳しいから綺麗ごとなど言っていられないということか、差別を克服しようとして上昇志向が強くなったということか。

 これは出自で苦労した者にとっては考えさせられる話である。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月9日
  • 読了時間: 2分

 都知事は関東大震災のさい虐殺された朝鮮人への追悼を拒否し続ける。

 また、差別主義者たちの団体に東京都が肩入れするも同然の行動を取り続けてもいる。これは小池百合子という人の信念ではなくウケ狙いであろう。

 この指摘は既にされてきたが、では、どんな人たちにウケるのだろうか。

 

 SAPIOとかHanadaとかの雑誌を読んでいる層だと指摘がある。

 この非良識的右派の雑誌さえ読んでいれば、近代史について専門書・学術書を読まずとも何とかなるという知的弱者に、小池百合子都知事は迎合している。そうすれば弱い人に特有の自分より弱い人を虐げたいという劣情を刺激できて、それが選挙の票につながるということ。

 選挙で小池百合子に投票してなくても、この種の雑誌を読む人は滑稽である。

 

 大学で専攻することが必要なのではない。

 そんなこと言いえない。学位を取得した専門の分野で基礎的な知識が無い人は、大学の教員でさえいるほどだから。ただ、大学で専攻した人に対して独学した人が対抗して「装丁ばかり立派な本しか読まないのでは知識は本物にならない」とでも言うならともかく、独学ではなく程度の低い俗論をドヤ顔して説く姿は滑稽なだけだ。

 そういう人を作るためのような記事構成をしているのがSAPIOなどの雑誌だ。

 



 これは具体的にあった話である。

 その男は大学で政治経済を専攻して卒業しているが、大学を出ていない知人の男から政治経済について上から目線で程度の低い話をされた。その知人はSAPIOを愛読していた。その人は、ただ呆れただけだった。

 だが、その人の配偶者が、あるとき話を傍で聞いていて(SNSだったかもしれない)不快感を持った。彼女はSAPIOなんて雑誌は読んだことがないどころか存在も知らない。そもそも政治経済にも興味が無い。理系の女子だった。だが、オソマツさは解る。「あの人、嫌い」と怒って言った。

 それで、つまらない話を聞かされたうえ配偶者から怒られてはたまらないし、もともと特別に親しい人ではなかったから、つきあうのは止めたと言うのだった。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月8日
  • 読了時間: 2分

 統一協会は勧誘のビデオセンターを作っていた。

 これに誘われたことがある。退屈なビデオを見るのは嫌だから、面白いのかと訊いた。すると「ためになる」と言う。それは面白くないという意味だ。

 かつて創価学会員から『人間革命』という映画のチケットをもらって映画館で観たが、いちおう面白かった。そういう面白さが無いから、面白いのかと問われても面白いと言わないのだ。

 そのうえ、問い詰めたら鑑賞料というか受講料を払わされるという。問い詰められるまで有料とは言わない。面白くないのに面白くないと言わないだけならともかく、有料なのに有料と言わない。もちろん宗教の勧誘とも言わない。それだけでも最低であるが、それだけ自信がないのだろう。



 統一協会のビデオとは洗脳だと言われる。

 かつて最もビデオセンター勧誘が盛んだった時は、冷戦に便乗して「悪魔のソビエト」というオカルト仕立てのプロパガンダの内容であった。そんなものを見ただけで信者になってしまう人もいるが、これは統一協会に対する先入観の有無ではなく、自分で考えて判断する能力の問題である。

 その点で、統一協会を追及していると自称する有田芳生もと議員こそ、もっとも統一協会の信者にあっさりとなりそうな人柄である。これは彼の普段からの実にお粗末な言動から明らかだ。


 まず、有田芳生の単純な反共主義。

 父親が共産主義者でスターリン崇拝していたから、息子に芳生と書いてヨシフという名前にしたのだそうだが、そんな親のいいなりだったから共産党員になった。そして忠実というより盲従の党員で、その最たる共産党の機関誌『文化評論』に居たが、喧嘩して追放されてから単純で紋切り型の反共を唱えている。

 また、ウクライナ問題でプロハガンダムービーを見ただけで「プーチン大統領は悪魔だ」とSNSなどで発言して失笑を買っていた。

 これでは、統一協会のビデオを見たら一発で熱心な信者になるだろう。


 とにかく有田芳生には自分の頭で考えたり検証したりする能力が無い。

 そういう人を共産党が求めていたのも事実である。組織の中で上意下達に忠実な者は都合がよいから。そのかわり、ちょっと揉めたら敵対勢力にあっさり寝返る。いちいち実例を挙げるまでもないほど豊富である。

 もっとも、カルトを追及しているという人たちは大抵がそんな調子である。おそらく、そんな自分を糊塗するために批判者を装っているのだろう。 

 
 
 
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