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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年12月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年12月28日

 都内の市役所に生活保護の相談に来た男性がいた。

 それは、全財産に相当する預貯金を失ってしまい生活できなくなってしまったからだった。インターネットバンキングで強奪されたという。

 この話で市役所の職員が驚いたのは、市役所内で弁護士に法律相談したのに防げなかったということだったからだ。


 もとは警察を名乗る者が押し入ったことだった。

 そして家宅捜索と称しパソコンのデーターを強奪して去った。制服は着ていたが捜索令状も警察手帳の提示も無かった。

 それで、不当な捜査による人権侵害であり、もしかすると偽警官かも知れないと、弁護士に相談したのだった。



 ところが、相談した中年女性の弁護士は冷たく言い放った。

 「パソコンを取られたのではないから良いじゃないか」

 自宅に押し入るのは家宅侵入だし、それ以上にデーターを強奪されたのはプライバシーや通信の秘密の侵害であり違憲・違法である。令状などの提示もない。そう言っても、その弁護士は「そういうことをいくらでも警察はしていいと私は思う」と言っていた。そして「私はあなたの代理人にもならないし、相談にものらない」と四~五回繰り返し言ったうえ「他の弁護士にも相談してはいけない。法律の問題にならないから」と執拗に強調した。

 これは相談者が内容を忘れないように録音していた。


 そのあとのことである。全預貯金がパソコンの操作によって取られてしまった。

 これが、パソコンのデーターを取られたのにパソコンを取られたのではないから良いじゃないかと弁護士が言った結果である。

 そんな弁護士の言うことを聞いたほうが悪いのは明らかだ。しかし、その中年女性の弁護士は共産党系の法律事務所に属していたから「人権派」だと思ってしまったということだった。それは甘いと解っていたけれど、執拗に言われたことで暗示にかかったようになってしまったというわけだった。それに、地元の共産党の市議会議員も同席していて「弁護士の先生がそういうのだから」と説得されたという。


 それで共産党の他の議員に苦情を言ったそうだ。

 もちろん「あの先生の言うことに間違いがあるわけない」「共産党の法律相談だから間違いはない」と拒絶された。そして生活保護の申請に立ち会ってあげることならすると言うのだった。

 これでは、なんか「マッチポンプ」という感じである。ただし、共産党だからということではなく、多くの弁護士がこの程度だと、後に被害届を出したさい、その人は警察署で警察官から言われたそうだ。また、そのヤバい警官は偽物だと言うが、それに関しては怪しいと感じたそうである。本物じゃないか、と。

 こうなって、もう何もかも信じられないという思いを強くしたとのことだった。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年12月24日
  • 読了時間: 2分

 高市内閣の支持率が異様に高い。

 そこで言われていることがある。あんなに政策が無茶苦茶なうえ国会答弁で失言までやらかしているし、実際に庶民の生活が苦しく、その原因は国の政策にある、というのに異様な高支持率であるのは、マスメディアが捏造した数値を発表しているのだ。そう言う人たちがいるし、そう思いたくなって当然のことである。



 しかし異様な数値だから捏造とは言えない

 こういうことは、過去に何度もあった。ただ支持率が高いのではなく異様な数値である場合、支持している人達には具体性が無いものだ。漠然としていて、何か目新しいことがあるだけで、それに付和雷同する人達がいる。こういうのが異様に高い高支持率の構造である。

 この支持者たちとは違い、内閣に批判的な人達の言うことには具体性がある。しかし漠然と付和雷同で支持している人達は、具体的で根拠のある指摘に耳を貸さない。


 そんな場合に批判を封じるための常套手段がある。

 ほとんどの人達が支持していることを批判するのは悪であると言う。最初は天邪鬼だと言い、次は難癖やケチをつけたがる人だとか批判ばかりとか言い、挙句には非国民さらには外国のスパイだから取り締まるべきだと言う。

 こうして、国と国民のことを本気で危惧する市民が迫害される。支持率の異様に高い数値はファッショだと言われるが、それだけではファッショでない。そうなると必ず、冷静に立ち止まって考えるべきだと言う人たちの言論が弾圧されることになり、怖い雰囲気から仕方なく迎合して支持する人たちが、一般市民にもマスメディアにも出るから、それでファッショになる。


 これが高市内閣の異様に高い支持率の図式である。

 つまり、マスメディアが捏造しているだけなら、まだ怖くないのだ。マスメディアの信頼性と社会的への影響力は、かつてに比べると格段に低下しているのだから。

 ところが、考えないで支持する人と迎合する者たち、そうでないと非難されて、それに権力が付け入って批判は弾圧にかかる、という図式だから怖いのだ。

 

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年12月14日
  • 読了時間: 2分

 ナチスは「国民社会主義ドイツ労働者党」の略称である。

 それで勘違いする人たちがいる。「社会主義」「労働者党」と付いているから左派の政党であると。しかし国民(または国家)社会主義であり社会主義ではないし、ドイツ労働者党であって労働者党ではない。だから意味が真逆である。

 そもそも社会主義の労働運動は国際的な連帯を標榜するもので、だから「万国の労働者よ団結せよ」というスローガンを掲げ、労働歌の代表ともいうべきものが「インターナショナル」である。

 

 ところが国民(国家)とドイツが付く。

 ということは、国家主義・国粋主義である。実際にナチスが標榜していたのは排外主義や自国優先主義であった。だから歴史的な評価でも、ナチスは極右の政党とされている。これは今の日本で調子づいている政党とも共通している。

 つまり国民民主党と参政党である。



 国民民主党は、かつて民主党にいた人達だった。

 そしてナチスが社会主義ではななく国民社会主義というのと同じで、民主党ではなく国民民主党と名乗っているし、参政党は「日本人ファースト」と言って排外主義を標榜している。どちらも野党であるが自民党の補完勢力であり、しかも自民党でも良識派の人達なら顔をしかめる露骨な独裁志向である。 

 だから、国民民主党と参政党は極右でナチスと同じである。経済の衰弱で庶民が不安と鬱屈を抱えているところに付け入って支持を集めているのもナチスと同じである。


 さらに、両党を支持する人たちはナチスと同じだと気づいていない。

 かつてドイツでナチスを支持した人達も、そうだった。そして全く同じように口車に乗せられる、という図式である。

 そんな人達の中に、国民民主党と参政党はナチスと違うと言いたくて、国民社会主義ドイツ労働者党は社会主義で労働党だから左派だと勘違いし、真逆の解釈していることに気づかない滑稽なことをするのだ。

 ということは、危険な勢力を馬鹿が支持しているわけだ。

 

 
 
 
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