- 井上靜
- 2022年9月23日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年9月24日
統一協会とは相容れない右翼が野合していた事実が取り沙汰されている。
例えば今でいう「ジェンダー平等」が不都合であることでは一致する統一協会および他の封建的な宗教団体だが、統一協会はあくまで韓国の団体であり昔から天皇を侮辱しているのに、天皇を尊重・崇拝する右翼団体および右翼的な宗教団体が、よく野合できるものだ。
もちろん金のためではあったはずだ。
これに比べたら、天皇も反共も軽い小さいことだ。もちろん、あまり金々とは言いたくないが、無いと困ることはある。その現実を知っているから金が優先となることはあるだろうが、手段と目的が本末転倒することもある。
それどころか最初から金目当てということも多いはずだ。保守派が悦ぶ活動をすれば無心しやすいという程度のことだった不純な人たちもいるだろう。
かつては「国共合作」ならぬ「反共合作」で統一協会と組む右派がいた。
けれど、その中で右翼団体を主催する赤尾敏もと代議士は「統一協会の反共なんてブルジョア趣味的」と批判して与しなかった。
そのとき笹川良一は統一協会に媚びていた。これが非常に卑屈なもので、教祖に対して自分は下僕だとまで言っていた。赤尾氏は「笹川良一とは友達だけど、僕と彼とは大違いで、僕は貧乏だけど彼は金持ち」とインタビューで述べたことがある。
たしかに赤尾氏は「清貧」だったので尊敬すると言う人がいる。笹川氏は金持ちと言うだけでなく、元弟子の児玉誉士夫が金儲けに走っていると批判し、ロッキード事件で児玉氏の名が出た時は激怒していた。訃報のさいマスコミに談話を求められると「とっくに関係が無い」と突き放して言っていた。
ただ赤尾敏は貧乏だけど金に困っていなかった。
貧乏であることと、金に困っていることは、完全一致しない。先日の選挙で参政党が当選者を出したが、潤沢な運動資金があったことに加えて党派性を出さなかったことが功を奏したのだろう。この団体には赤尾氏の親戚がいて、「赤尾メタル」という一円玉を作っているアルミ製品の会社をやっている。元代議士から「泡沫候補」となっても親戚が富裕だったので供託金などに困らなかったらしい。
だから田中清玄が「赤尾敏なんて小物だ」と言ったのではないか。自分で事業を起こして活動資金を作っていた右翼活動家の田中氏からすると、親戚が富裕だったから群がって来る人もいただけの赤尾氏ということになるから。

しかし貧乏でも金に執着しない人は上品だ。
だから親戚が頼りの赤尾敏だけど清貧と言われる態度だった。それで統一協会を批判して関わらなかった。それに対して、金持ちだけど金には執着の笹川氏だったのではないか。金が無くても執着しない人がいる一方で、金を持っているのに執着する人がいるものだ。笹川良一という人はテレビで派手に宣伝したり競艇場に雇った人たちを配置して聴き耳を立てて世論の動向を探ったりで年に億単位の費用だと誇っていた。
そういう派手なことをして金をかける人に対し、赤尾敏という人は熱心に辻説法し続け、なんとも安上りだったが、その愚直さが立派だと言う人もいた。その違いだろう。
あと、赤尾氏は生長の家の教祖の講演を聴いたら「信心すれば病気はもちろん原爆が炸裂しても大丈夫」と豪語していたので、「そんな荒唐無稽な話があるわけがなく、非現実的な話を真に受けるなんてのは熱心さとは別物だ」という趣旨の批判をしていたことがあるから、そういう指摘が出来る人だったということも統一協会に批判的だった理由の一つだろう。