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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年1月16日
  • 読了時間: 2分

 田母神俊雄もと空幕は、辞めたからと自衛隊について勝手なことを言う。

 これが相変わらずで、図々しいにも程があるというもの。しかもデタラメ。だから、スタンドプレーで売名行為したうえで選挙に立候補したけれど違反で逮捕されたら、法律を知らなかったと言い訳して恥をさらしたのだ。


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 今回は、陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長らの靖国神社参拝について。

 自衛隊内で集団の宗教行為は禁止されている。そうでないとオウム真理教事件のようなことになる。あの時、逮捕された自衛官が五人いた。広報誌『セキュリタリアン』でも自衛隊内が気にしていることを記事にしていて、有田芳生のインタビューも載っていた。

 それで、五人だけで済むのだろうか、他に隠れ信者がいないか、などと危惧されていた。だから替え歌で皮肉られたものだった。中森明菜のヒット曲を「♪自衛隊、自衛隊、私はオウムと関係ないわ~」と。

 それを田母神俊雄もと空幕は、「靖国神社は宗教ではない」批判するのは「反日」と中傷した。


 まず、マッカーシズムの「非米活動委員会」と同じ発想である。

 これはアメリカで反省されているが、同じ論法で堂々と「反日」と言ったのは、渡部昇一上智大学教授であった。彼は統一協会のシンパであることを公言していた。自らは韓国のカルト宗教団体と親密でありながら、政治的な意見で気に入らない同胞を「反日」と中傷する滑稽さである。

 それと同程度に、自衛隊を追われるように辞めて選挙で失敗した田母神もと空幕は、恥も外聞もなくなったのだろう。


 そもそも靖国神社を宗教と認定したのは国である。

 なのに、国が決めたことを自衛隊が勝手に否定したら、それは軍事クーデターである。タクシー代ケチって公用車を使ったという問題では済まない。靖国神社に参拝しに行った自衛官たちは警務隊に逮捕されなければならない。

 そんなことも解らない。この無知と無責任であるから、どこまでも駄目な田母神クンということである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年1月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年1月7日

 エホバの証人(ものみの塔)を、統一協会に便乗して叩く人たちがいる。

 しかしエホバの証人ほど有益なものは無いのだから、ことさら一部の狂信者の言動を取り上げて信仰そのものを非難している人たちは社会にとって悪影響である。


 まず宗教の勧誘を拒否するのに便利だ。

 これは知り合いで安倍晋三と同じ病気のため苦労した人のことだが、この人は自民党には批判的というだけで極めて保守的な考えであるにもかかわらず、病気に付け込んで宗教に勧誘する人がうるさいので、一時は共産主義の無神論者だと言っていた。

 しかし、無宗教なら説得すれば良いと考える人たちがいるので、それより既に他の宗教の熱心な信者であるほうが説得困難だから、そうしておけばしつこくされないと気付き、それで何が最も効果的かと試した結果、やはりエホバの証人であることを実感したという。


 また、悪い医師を遠ざけて命を守るのに良い。

 しなくても良い手術をすべきだと騙したうえハイリスクな輸血や止血剤を同意もなく実施する医師や病院は後を絶たない。その場合、エホバの証人であると言えば、信念が硬いと見られて安全性が高い。

 過去にエホバの証人で輸血の不同意が騒がれたさい、どちらにせよ死亡した患者は助からなかった可能性が高かったということがあったけれど、もともと、輸血すれば確実に助かるが、しなければ確実に死ぬ、という事態は極めて稀である。それなのに、とにかく専門家に任せておくべきだと信じて安心できるほど医療業界のモラルは高くない。

 また輸血と同じく食べ物の強要についても、菜食主義だと言うより効果的なのは戒律に違反するからと言うことで、断りやすく無理強いはされにくい。


 国の暴力に抵抗しているのもエホバの証人である。

 信仰から非暴力主義なのに武道を強要する学校に抵抗した立派な学生は信者であったし、これにより兵役も命がけで拒否するから世界各地で良い影響がある。スポーツ選手にも、神より国を上に見る国歌斉唱などを拒否している人たちがいる。

 ただし、アメリカの本部が政治に妥協したことが批判されたことがあるなど、不安材料はある。


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 つまりMe tooである。

 ほんとうの信者でなくても「私も考えは同じ」と言うことだ。そうすれば、他にも退屈な宗教がかった行事などに付き合いたくない場合とか、いくらでも言える。

 それで良かったことがあれば、入信はしないが一部で共感しているからと寄付してやればいい。これは、共産主義者ではないが自民党や創価学会に怒っているから共産党に寄付している人たちがいるのと同じことである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年11月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年11月21日

 創価学会の池田大作が死去したそうだ。

 これに追悼の言葉を送った岸田首相は、その肩書を「内閣総理大臣」としていた。個人的な付き合いではないから肩書を付けるにしても「自民党総裁」とするべきである。

 いくら創価学会が作った公明党の協力を受けているとしても、それは自民党が公明党の世話になっているだけのことだから。こうしたケジメが付けられないのでは首相として失格である。


 創価学会の宣伝映画『人間革命』があった。

 これを見ていると、創価学会の前身である創価教育学会を作ったうえ法華経の世直し理念に基づいた啓蒙活動を始めた牧口常三郎という人は、戦争に反対したため弾圧され獄死したように描かれているが、実は法華経を唱えないと戦争に勝てないと主張して伊勢神宮参拝を拒否するなどしたことが弾圧される原因であった。

 だから同じ日蓮宗の団体で超国家主義を掲げる顕正会は、創価学会を激烈に批判している。公明党が自民党と提携して政権入りしたことで、創価学会は無力な神道を否定しなくなったうえ神道系の宗教団体と仲良くし始めたからだ。

 その虚偽宣伝映画『人間革命』で池田大作を演じたのが、あおい輝彦だった。


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 かつて、あおい輝彦はジャニー喜多川から変態行為をされていた。

 その後、郷ひろみも迫られて逃げ出したり、北公次が内部告発したりで、ついに今では海外メディアにまでとり上げられて大騒ぎになり社名変更しなければならなくなった。

 この、あおい輝彦が『人間革命』で池田大作に扮していた。自分が遭ったのと同類の加害者を美化する役を演じたということだ。団体内での権力を利用した性暴力で騒がれたことでは池田大作もよく知られていたが、むしろ池田大作のほうがジャニー喜多川より凄かった。これを北公次は、どう思っていたのだろうか。創価学会員になっていたけれど。


 あと池田大作といえば外国の大学から学位を買い漁ったことも知られる。

 もともと、外国の大学で学位を取得することは、日本に居ながらにして金で買うのが普通のことだった。会社を経営していると、金で学位を取得しないかというダイレクトメールが来る。論文ならそこの大学院生が代筆すなわちゴーストライターを雇うから、何もせずに金を払うだけで学位が得られる。

 かつて某社長のゴーストライターとして自伝を書く商売をやったさい、学位も取るのだと社長はダイレクトメールを見せたから、自伝ために渡された経歴書も嘘だろうなと悟ったものだった。


 演芸番組『笑点』には定番ギャグがある。

その一つに「腹黒な三遊亭楽太郎が取得した偽の博士号」というのがあったが、そう言われる背景があるのだ。

 しかし社長や宗教家や芸人ならハッタリもシャレで大した害はないが、これが医師の場合もあり、このハッタリは医療裁判でよく出て来る。自分の専門がこれだという証拠として、どこの大学で何の論文により学位を取得した、というのではなく、漠然と医学博士だと言って来る。ほんとうに医師免許を持っているのかと疑われる初歩的な過ちをした人が、ハッタリで学位をひけらかすから滑稽である。


 そうした社会的な地位と名誉の虚構性を体現したような人が、また一人死んだということだ。

 
 
 
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