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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年3月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年3月23日

 車椅子を使用している人にSNSで冷酷な言葉を浴びせる人たちがいる。

 こんなことしている人たちは、普段から周囲に頭が上がらないので、障害者を見下すしかないのだろうと言われていた。それにしても、親や教師の躾はどうなっているのかと疑問を投げかける人もいる。

 たしかに、その人が言うとおり、親も教師も、こう言って躾るものだった。「お前は、たまたま身体障害者じゃないから、それによる不便が無いということでは幸運だったのだ。それに感謝して、不便を感じている人には思いやりを持て」


 そうならないのは宗教の悪影響がある。

 よく仏教では、前世で悪いことをした報いだと言う。だから身体障害者は罰を受けているのだから、虐めても良いというかむしろ虐めてやるべきだと、障害者差別と弱いもの虐めを正当化する。

 同じように同和地区など出身地や出生の差別にも宗教が根拠となっている。これは仏教だけでなくヒンズー教の影響もあることは既に指摘されている。


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 また、日本にあるキリスト教会の牧師も障害者差別を堂々とやる人がいる。

 例えば、障害児を連れて来た信者に「心がけが悪いから、そんな子供が産まれるのだ」と言い放った。これでは仏教と同じだと呆れてしまい、教会に行くのを止めてしまったという人から、この話を聞いた。

 こんな話はよく聞くので、日本人に染みついて抜けないのかと思っていたが、なぜか中国の僧侶も同じだと、中国に詳しい女性が言っていた。そして、仏教の思想や哲学には魅力を感じるけど、それを専門職にしている人に駄目な人が少なくないということだった。


 もちろんキリスト教徒にも差別主義者はいる。

 だからイスラム教徒を敵視したり東洋人も蔑視したりで、KKKに所属する牧師なんてのも珍しくもない。イスラム教徒にも過激派がいるし、日本の右翼で僧籍を持つ人は珍しくない。なかには堂々とSNSで実名を名乗り僧籍を持つことも紹介しながら、右翼によるテロを讃えて殺人を正当化する発信をしている。


 この実態を知らないとか強引に否定とかする人たちもいる。

 だいたいは、お坊さんともあろう者が差別なんてするわけがないというもので、むしろ僧籍にある人こそ狂信的であることを無視している。弱いもの虐め片山さつき議員を組織的に当選させているのも仏教界である。

 これは欧米さらにオーストラリアなどの西洋文明圏になると、聖職者による児童に対する性的虐待などが深刻だが、これを取り上げるとマスコミにも社会福祉士にも狂信的な人たちが攻撃する。「そんなこと神父様がするわけない」と事実から目を背けて言い、しばしば暴力に訴えもする。


 この現実を見ずに語っても虚しい。直視するべきだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年2月25日
  • 読了時間: 2分

 海自幹部165人が靖国神社に集団参拝。

 防衛省は共産党の機関紙の取材に対して事実を認めた。これを同機関紙が報じた。その記事によると「研修」として公用バスで九段下まで赴き、史跡の見学をして「休憩時間」に165人が一斉に参拝したという。


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 どうみても見学は方便だ。

 この問題で靖国神社の性質から批判する人たちがいて、これは共産党の機関紙も同じ姿勢だが、もちろんそれもあるけれど、靖国神社でなくても他のいかなる宗教でも、自衛隊の組織が関わると悪いことである。

 なぜなら、宗教は国より上にあるからだ。そして政府に従うなと宗教から指示されたら言う通りにしてしまうことがある。それを自衛隊がやらかしたら極めて危険だ。だから、個人なら信教の自由だが、集団だと問題になる。


 宗教も処世術で権力にすりよる。

 しかし、逆らうことも多い。例えば、スポーツ選手の中にはセレモニーのナショナルアンセムで起立しない人たちがいるけれど、独立運動のあるアイルランドやスコットランドの選手の他に宗教が理由の人たちがいる。だいたいエホバの証人の信者である。

 特にスポーツ選手にとって、国歌吹奏で反抗するのは難しいことだけど、エホバの証人のように信仰心が強い宗教では、神では無く人が作った国を崇拝することは拒否して当たり前で、命懸けで貫く。

 その点で靖国神社は大丈夫だと思ったら大間違いである。


 「富田メモ騒動」を思い出すといい。

 宮内庁長官が昭和天皇の発言を書き留めていた中に、靖国神社のA級戦犯合祀について、無神経なことで不快だから、もう参拝しないことにした、という趣旨の発言があり、実際それから昭和天皇はそのとおりにしていた。

 これが日経新聞によって報じられると大騒ぎになった。この政治的な影響は別にして、天皇と靖国神社とで考えが対立することが有り得ることは、はっきりした。

 そこで自衛隊の組織内の一部が、靖国神社に肩入れしたら、どうなるか。


 つまり自衛隊幹部たちの靖国神社集団参拝は自衛隊内での叛乱も同然である。

 これには厳正な処分が必要であり、参拝した幹部自衛官たちは逮捕して裁判にかけるべきである。

 
 
 

更新日:2024年2月24日

 江川紹子は、オウム真理教がよく知られるようになったのは殺人事件を起こした時から、としていた。



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 そのため、自分が追及してきたとウリにする新興宗教団体に対して誤った認識を持っていると批判されていた。

 オウム真理教がよく知られるようになったのは選挙に出たときからであるというのが一般的な認識のはずだ。教団の資金集めと絡んで揉め事や対立に発展し、そこで一部の信者が殺人事件を起こしたことは後になってから怪しまれ、その疑惑が次第に濃厚となることだった。

 それなのに何を言っているのだろうか。


 そもそもは、オウム真理教をマスコミが取り上げて宣伝したことが問題だった。

 この周知の事実が改めてSNSで指摘されたところ、これを江川紹子は否定して、オウム真理教は殺人事件を起こしてから知られるようになったと述べた。

 つまり江川紹子はマスコミの責任が問われたところ、それを時系列の誤りなど虚偽によってマスコミ擁護したということになる。


 これは江川紹子の商売優先姿勢としか考えられない。

 もともと江川紹子は、統一協会でもオウム真理教でもカルトと批判される新興宗教団体を追及するとしながら、その政治的な問題は避けるうえ警察の対応が批判されても徹底的に擁護していたし、マスコミの報道姿勢が問われても絶対に批判しないどころか逆に庇いだてし、要するに官憲が追及するところへ便乗して自分が正義の味方であると気どり、虎の威を借りる狐だと当時から言われていたが、そのとおり権勢に媚びて上から目線で優越感を剥き出し、マスコミから金をもらうと早速に高価な服装をしてテレビに出るなど露骨だったから、視聴者から嫌われていたものだ。


 オウム真理教はテレビ朝日が持ち上げていた。

 特に深夜放送番組『朝まで生テレビ』では幸福の科学をバッシングするさいオウム真理教を利用して教祖を出演させていた。この結果オウム真理教が知名度と好感度の上昇につながったことは当時から指摘され、坂本弁護士一家皆殺し事件のさいオウム真理教に味方して事件を招いたTBSとともにテレビ朝日の責任も問われていたのだ。


 他にもビートたけしがオウム真理教団の宣伝に貢献した。

 そのさい教祖と対談する写真も後に密接であった証拠として取り上げられた。単なる記念写真という様子には見えなかったからだ。

 ビートたけしの、一時は歌手をしていた娘の名は「しょうこ」と読む。これはオウム真理教の教祖の名を捩って付けたのではないかと憶測が出ていた。それくらい親密そうにしていたからだ。それでビートたけしに対しても批判があった。


 これらの事実を、まさか皆が忘れたと江川紹子は思っているのだろうか。

 それとも江川紹子が忘れてしまったのだろうか。上記のことなど元は江川紹子も言及していたはずだ。健忘症でなければ、またマスコミからお呼びがかかるのを期待しているのかもしれない。

 
 
 
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