創価学会の池田大作が死去したそうだ。
これに追悼の言葉を送った岸田首相は、その肩書を「内閣総理大臣」としていた。個人的な付き合いではないから肩書を付けるにしても「自民党総裁」とするべきである。
いくら創価学会が作った公明党の協力を受けているとしても、それは自民党が公明党の世話になっているだけのことだから。こうしたケジメが付けられないのでは首相として失格である。
創価学会の宣伝映画『人間革命』があった。
これを見ていると、創価学会の前身である創価教育学会を作ったうえ法華経の世直し理念に基づいた啓蒙活動を始めた牧口常三郎という人は、戦争に反対したため弾圧され獄死したように描かれているが、実は法華経を唱えないと戦争に勝てないと主張して伊勢神宮参拝を拒否するなどしたことが弾圧される原因であった。
だから同じ日蓮宗の団体で超国家主義を掲げる顕正会は、創価学会を激烈に批判している。公明党が自民党と提携して政権入りしたことで、創価学会は無力な神道を否定しなくなったうえ神道系の宗教団体と仲良くし始めたからだ。
その虚偽宣伝映画『人間革命』で池田大作を演じたのが、あおい輝彦だった。
かつて、あおい輝彦はジャニー喜多川から変態行為をされていた。
その後、郷ひろみも迫られて逃げ出したり、北公次が内部告発したりで、ついに今では海外メディアにまでとり上げられて大騒ぎになり社名変更しなければならなくなった。
この、あおい輝彦が『人間革命』で池田大作に扮していた。自分が遭ったのと同類の加害者を美化する役を演じたということだ。団体内での権力を利用した性暴力で騒がれたことでは池田大作もよく知られていたが、むしろ池田大作のほうがジャニー喜多川より凄かった。これを北公次は、どう思っていたのだろうか。創価学会員になっていたけれど。
あと池田大作といえば外国の大学から学位を買い漁ったことも知られる。
もともと、外国の大学で学位を取得することは、日本に居ながらにして金で買うのが普通のことだった。会社を経営していると、金で学位を取得しないかというダイレクトメールが来る。論文ならそこの大学院生が代筆すなわちゴーストライターを雇うから、何もせずに金を払うだけで学位が得られる。
かつて某社長のゴーストライターとして自伝を書く商売をやったさい、学位も取るのだと社長はダイレクトメールを見せたから、自伝ために渡された経歴書も嘘だろうなと悟ったものだった。
演芸番組『笑点』には定番ギャグがある。
その一つに「腹黒な三遊亭楽太郎が取得した偽の博士号」というのがあったが、そう言われる背景があるのだ。
しかし社長や宗教家や芸人ならハッタリもシャレで大した害はないが、これが医師の場合もあり、このハッタリは医療裁判でよく出て来る。自分の専門がこれだという証拠として、どこの大学で何の論文により学位を取得した、というのではなく、漠然と医学博士だと言って来る。ほんとうに医師免許を持っているのかと疑われる初歩的な過ちをした人が、ハッタリで学位をひけらかすから滑稽である。
そうした社会的な地位と名誉の虚構性を体現したような人が、また一人死んだということだ。