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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年8月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月24日

 東大といっても最も人気が無い農学部、それでニワカに政治に転向したにしても、三浦瑠麗という人の発言は相変わらず偏差値が低すぎる。

 ここで三浦瑠麗は、日本が徴兵制を敷くべきだと説いている。平和主義に反していると反対されることに対して、むしろ平和のためだと主張して、何やら意味があると錯覚しているから、そのオソマツが色々と指摘されている。

 これについては、すでに自衛隊の方面から指摘が出ている。まず予算の裏付けなどが必要なのに考えずテキトーに説いている人がいること。

それに、自衛隊では性格などから危ない者を排除しているけれど、それでも審査を潜り抜けて入る者がいて、気づいたら辞めさせてはいるけれど、その前にも後にも殺人など事件を起こしているのが現実。拳銃を抜いた警官がサバイバルナイフで殺されるなどランボーみたいな事件もある。

それなのに徴兵なんてダメに決まっている、ということだ。

それで、森喜朗もと総理大臣は、韓国人が日本に来ると、あの国には兵役があるから危ないと発言し、偏見を煽ると批判も出た。

 ただ、学生のころ一緒にバイトしていた韓国人留学生は、みんな兵役で鍛えられているので力仕事など得意だと言っていたが、それでデモがあっても激しいことになると言ってもいた。ある学生は兵役で機動隊の手伝いもしていたが、光州事件の記念日に派遣されたら戦争みたいだったそうで、しかし彼はヘルメットと盾で立っていたけれどデモの方に共感していたとのこと。

 だから、韓国のようにデモによる民主主義を実現するには、日本も徴兵制度があったほうがいいだろう。この点で日本人はヘナチョコすぎるから。そんなこと、もちろん三浦瑠麗は考えていまい。徴兵やって困るのは自民党とか三浦の父親のような自衛官関係など体制側の人たちだ。

 また、北ではどうかというと、徴兵はあったが、とうにやめてしまったそうだ。朝鮮軍は志願制で、勇んで入る人と、学校で成績が悪くて仕方なく入る人らしい。

 なぜなら、兵役なんかやっていても、優秀な人材が他のことで才能を発揮できなくなるだけで、巡航ミサイルなどの攻撃は防げない。それより、若い人は勉強をして、対抗するミサイルなどの技術を開発したり、外交交渉力や経済力をつけたりすべきだということになった。この方が合理的なのだから当たり前である。

 ところが、三浦瑠麗は現実ではなく観念で説いている。それも知識や体験の乏しさを露呈させて。日本人をバカにさせて平和を脅かすバカ学者ということだ。 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年7月11日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年6月24日

 NHKラジオ第二放送の『高校生から始める現代英語』は、時事ネタを題材にした実用の英語を標榜していて、役に立つので努めて聴くようにしている。

 夏の特集、去年はシェークスピアの『ロミオとジュリエット』だったが、今年は2014年に米国大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領の演説だった。

 このさいオバマ大統領は、犠牲になったのが多くの日本人と数千人の朝鮮人と捕虜の米国人13人であったこと、人類が自らを滅ぼす手段を得たこと、などの指摘をし、後世から見て、悲劇が始まった日としてではなく、人類が英知を発揮するきっかけとなった日となるようにしなければならないと、核兵器廃絶を訴えた。

 これは大統領が外国で行う演説だから、その草稿は練った内容であり、平易でありながら微妙な意味にも配慮していて、格調高い表見になっている、ということで教材に適しているというわけだ。

 ここで、講師の伊藤氏が、言葉の表現の解説とともに、内容には人それぞれ感想があるだろうと言い、例えば核兵器廃絶を訴える大統領が核兵器の発射ボタンを持っている現実を考える人もいるだろうと指摘した。

 そのとおりで、オバマ大統領はイラク戦争に反対していたが、ブッシュ大統領に代わって自分が大統領になるとリビアを攻撃した。巡航ミサイルと劣化ウラン弾で街を破壊し土地を汚染させ、現在も混乱が続いている。リビアは核兵器の保有を志向していたが(ハリウッド映画『バックトゥザフューチャー』に描かれている)放棄して査察を受け入れ、対決姿勢から国際協調に転じた。そこにつけこまれて一方的な攻撃を受けたのだ。

 これを知っている北朝鮮は、態度を硬化させて核開発を再開した。アメリカの大手メディアの垂れ流しを受け売りするだけのNHKや朝日新聞など堕落したマスコミに騙されている多くの日本人とは違い、北朝鮮は産油国で外貨を持つリビアに医療などの分野で出稼ぎに行っている人たちが常に一定いたから、現実を直接知っている。

 だから、オバマ大統領の核兵器廃絶は空々しい偽善どころか、世界情勢を知らない人が北朝鮮より多い日本を騙したうえで、核兵器は米国以外の保有国が悪いと畳みかけているのだ。

 これを指摘する人は米国人にもいて、例えば映画監督のオリバーストーンは、日本で政権交代があったら、その総理大臣が沖縄から米軍の負担を無くしたいと言って、このためオバマ大統領にクビを言い渡されたのだと問題にした。

もちろん番組は考えるきっかけまでで、あとは突き放している。それでよいのだ。各々が考えることである。

これについて興味があったが知らなかった人には、ネットのNHK語学「聴き逃し」用の過去ログがある。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年6月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年6月11日

 理系の学部を出た女性が、リケジョというマスコミ用語で呼ばれるのが不愉快であると言っていた。ただ大学の学部などで分野がそれだっただけなのに、というわけだ。

 よく、工学部や理工学部が男学部と呼ばれるように、学生が男性ばかりで女性が少ない、というだけのことだ。逆に家政学部など女性ばかりというより女性専用のようになっている。

 かつてニットの広瀬光治は、プロを相手にして講義する専門家でも最初は学校に行って習ったそうだが、学校の便所に男女の区別が無くて女性ばかりだから、そこへ男性が入るわけにもいかないから登校の前に必ず用を足していたと言っていた。

 ただ、大学が理系というだけの女性で家政方面にも長けた人はいるけれど、これが医学部になると、服より人体を縫うほうが得意だと言う人がいるので可笑しい。それでユザワヤなんて偏差値の低い人が行くところだと、ひどいことを言うが実は自分が日常生活に直接関わることが不得手であるという劣等コンプレックスの裏返しであった。

 この女性は、我が家で所蔵しているDVDを観て、家政学部や文学部を出た女性は言わなかったツッコミをしていた。『太陽を盗んだ男』で沢田研二がプルトニウム生成している演技が、いちおう重たそうな仕草をしているけれど、あの分量に比して力の込め方が足りないと指摘したのだった。

 そもそも、性別によって分担しなければ困ることでないのに、学校それも大学まで男女で分野を分けているのが不自然なことだ。

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