- 井上靜

- 6月7日
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朝日新聞が土曜日の夕刊を休むと発表した。
これは人手不足が原因だと言っている。値段は変わらないから値上げなのではないかと言う人もいる。かつてどの新聞も休刊日が増える度に実際値上げだと批判されていたけれど、それと違い、本当に人手不足だろう。そうでないと、こんなことはしないから。

新聞配達が大変なのは朝刊である。
これは自分もやったことがあるから身をもって知っている。特に冬の早朝はつらい。配達したことがある同級生も言っていた。地元の朝日新聞販売店で配達を短期間やったが、そんなに長くやるつもりではなかったのに、冬が近づくと辞める人が続出して、だから短期間のつもりだったのが、もう少し続けてくれと頼まれてやったところ、冬の早朝に「草木も眠る丑三つ時」に起きて出るのはつらかった。それで、なんで前もって辞める人が続出したのか訳がわかったという。
これと夕刊は違う。
だから、小学生が最初のアルバイトとしてするなら夕刊の配達がいいと言われていた。朝刊と違ってチラシを挟むことがないから軽くていい。ところが、人手が足りないということだろう。朝刊の場合は大変だけど、終わったら次の日まで空く。それなのに夕刊も配達すると、それに拘束されてしまう。だから夕刊だけ専門に配達する人を別に確保するほうがいい。そうなると、なかなか人が集まらない。夕刊だけの配達ではお小遣い稼ぎ程度であるから。
「新聞少年」「新聞奨学生」という言葉があった。
これは、経済的に恵まれない未成年者を底辺で働かせていたということだ。そんなことが続いてはいけない。外国人が配達することも、かなり前からあった。
だから人手不足という事態になる前に、配達のことは解決しておかなければならない課題だったのだ。


