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​炬火 Die Fackel 

「ドンバス戦争」など過去の経緯を無視して、その戦争が何の前触れもなく今年の2月24日にいきなり一人の狂人によって始められたような印象操作が、マスコミで繰り返された。

 

 これは前にも述べたが、マスコミは本当の専門家を急に追放してデタラメを平気で言う人ばかりを起用するようになっている。

 もちろんデタラメをもっともらしくするのを仕事にしている学者も昔からいるが、ほんらい学者がやることではない。気づかない人がいるから、テレビなどがやらかすのだが。


 なにも知らない人たちが実際にいる。

 経済制裁を気にして欧米に妥協したら、そこへ付け込まれて国が崩壊したリビアなどの前例があるのに、ロシアは経済制裁を受けて打撃なのに何故かと言っていたり、大統領が精神病とか荒唐無稽なこと言っていたり。

 おそらく、報道に活気があった時代を知らない若い人か、昔から今まで一貫して無関心の年配者だろう。



 また、ウクライナとナチスの関係なんて、日本では学校で習わない歴史だけど、フランスやイスラエルでは常識であった。

 それなのに、ウクライナがどこにあるのかも知らない日本人が「ナチスなんてウクライナと何の関係があるのか。ロシアのプロパガンダだ」とか言っていたのだ。

 こうして無知と恥さらしたことに気づいた人たちがいて、最近は少し大人しくなった。


 もっと度し難いことがある。

 あの南京虐殺事件は、功を焦り命令違反で補給もなく攻略したから捕虜の始末に困って殺害したものだが、では「キエフの虐殺」は何か動機なのか。あったとしたら実行したのは何者なのか。そもそも実際に起きたことも不明確である。敵対する国が宣伝していて、これを受け売りしただけで「確認」したと言っている「ジャーナリスト」たちがいる。

 明確な証拠が無いと米国の専門家も指摘したうえ、米英がロシアを非難するため煽っているなどの事情もある。それなのに一緒にして語る人がいるけど何を考えているのか。

 しょせんは商売ということだが、あとから部分的に正しかったことがあったとしても、今まで言っていたデタラメは消えないし、そもそも取材の手法がなっていないことは今の時点でハッキリしている。

 でも、彼らは金になればいいのだ。


 
 
 

 薬害事件を起こした製薬会社は戦争によって大きくなった企業だったりする。

 これは特に日本それ以上にドイツは酷かった。これだから、コロナウイス用ワクチンなどに対して不信の人は、ロシアや北朝鮮をネタに危機感を煽る政府の態度も危険視するのだ。

 その中には、何でも疑ってかかる人だっているだろうが、しかし薬害と戦争については現実および構造が存在するから、それで両方とも危機の扇動がされていることに要警戒というわけである。


 また、権力と大企業に媚びて商売するマスコミへの不信がある。

 こんなこと当たり前なのだが、しかしこれを払拭する自信も意欲も誠意も無い大手メディアは「陰謀論」にすり替える。

 では、そんな大手メディアと違いフリーランスの「ジャーナリスト」なら信用できるかというと、そうではない。むしろ商売のため余計にメディアにすり寄っている。このことは昔から、大手新聞社に勤務する人たちが指摘してきた。自分が勤務する新聞社の制約や限界について認めながら、しかしフリーランスのほうが金欲しさになりふり構わずだと。


 フリーランスのジャーナリストが商売優先であるのは具体例から判る。

 世界情勢についてなら、反権力志向のメディアではイラクの米軍と自衛隊を批判し、権力に媚びるメディアにはシリアのアサド大統領が悪いと書くなどしていた。反権力みたいにしていて、よくも御用メディアの御座敷に上がれるものだが、それについて「自由に書かせてくれるから」と言うけれど、シリアのアサド大統領が悪いと書いてばかりなのだから、それを「自由に書かせてくれる」なんて空空しく宣う感覚が厚かましい。



 それでも説得力ある記事なら、まだしもだ。

 もともと、常に米国と対立する国を非難する場合だけ米英メディア後追い迎合であったが、そんな商売してきた人が今度はウクライナに行けば、結果は見えていた。

 そうしたら実際に、大手メディアを相手にしてウクライナで取材した結果としとて、米英メディアに追従しただけ。後づけばかりで独自に確認はしていない。当然そうなるだろうとは予想できたが、取材の手法は相変わらず杜撰でシリアの時と同じだから失笑させられた。


 かつて筑紫哲也が「悪しき現場主義」と言った。

 現場に行ったからというだけでは正しいことにならない。現場と言っても、どこまで深く入り込んだのか。また内容が伴っていないなら信用できない。当たり前のこと。それを「現場に行った」と強弁する。これが「悪しき現場主義」である。


 ウクライナでも、その他でも、国際問題について報道に違和感や明らかな虚偽に気づく。

 そうなるのは、もともと常識を知る者からすると当たり前だが、にわかにネットで仕入れた話を鵜呑みにしている人たちは気づかない。それにより無知を丸出しにする。そんな人たちが、現場に行ったと言うけど見て来たふりだけしている人たちに騙されるのだ。

 それを承知していて大手マスコミはフリーランスの「ジャーナリスト」を利用しているはず。売名と金のためならと利用されたがっているので。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年4月17日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年4月17日

 米英は、「被害者」とか「虐殺」とかメディアを通じて騒ぐはすだ。

 これを米英の手口を知る者なら予想していた。絶対に、戦闘が始まる前から計画している。もちろん戦争になれば犠牲者は当然で、その原因と事情により責任は異なるから、どうなるか未だ判らない。しかも、いちおうの結論が出ても信用できるものかは別である。

 それらを見極めずに、一方的な米英メディアの話を、それが流される途端に無検証で受け売りするのは愚か者だとは言える。




 愚か者といえば橋下徹がテレビで頓珍漢な発言を連発した。

 しかし、愚か者は彼だけではない。彼と彼を起用するテレビ局を批判している人たちも愚か者である。

 なぜなら、その批判とは「解らない人にコメンテーターの役をさせるな」と言うものだからだ。そう批判する人達こそ大体が解かっていないのだ。日本のテレビが、戦争で米国側に翼賛する報道になると同時に、それまで番組に出ていたロシア・ウクライナ及び地域の歴史や事情を知る専門家は、突然テレビから締め出されたのに。

 それに気づいてすらいないくせに「橋下ではなく、知識があって理解できる人を出演させろ」と言うから、とても滑稽である。橋下を批判している人たちの大体は、それが精一杯なのだ。


 その程度の国民だと思っているのが大手新聞の記者である。

 米英などの側からの情報と、ロシアなどの側からの情報と、比較して判断するべきではなく、日本は米英の側だから日本のマスコミも受け売りして他は無視と否定するもので、これに国民は従い、反対側はロシアやイランなど反米の国とその国民のすることであるという趣旨のことを、かつて某朝日新聞記者から前に言われた。拙書『朝日新聞…』(第三書館)では実名を出して説明している。

 この本は、中東イスラムへの偏見を煽り欧米による侵略戦争を正当化する手助けを日本の大手マスコミは揃って実行していることを批判している。中東イスラム関係に拘る出版社だから問題にしたのだ。

 この件で、日本の大手マスコミは現在進行形であると言って来た人がいる。その人は言った。戦争になった背景とかロシアの言い分がどうかという以前に、米英の報道ばかりを丸ごと受け売りする朝日新聞その他のマスコミは、報道として異常どころか報道ではない、というのだ。

 その通りである。


 
 
 
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