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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月15日
  • 読了時間: 3分

 TBSの社員が不同意性交の疑いで逮捕された。

 ということは首相とベッタリの人ではないということだ。

 この社員は年齢が五十代の男性で、マッチングアプリで知り合った四十代の女性に不同意性交したと訴えられた。男性は否認しているということだ。

 どうであれ失敗したことは間違いない。



 今ならマッチングアプリだ。

 そして今の五十代なら、三十代の時には出会い系サイトがあったし、二十代の時はテレクラ(テレホンクラブ)があった。その時にちゃんと遊んでおかず、今更になってマッチングアプリで漁色するから失敗するのだ。

 なれないことを歳食ってから始めると、こういうことになる。


 真面目で偏差値が高かったにしても、だ。

 青春時代に受験勉強ばかりしていると、例の新潟県知事を辞める羽目になった人のようになってしまうのだ。医師にしても、弁護士にしても、同じこと。

 そしてこれは裁判官にもいて、これで警察に弱みを握られてしまい、警察その他の権力の不正が訴訟になっていると、脅されて酷い判決をさせられるというわけだ。


 出会い系サイトでは東京高裁の裁判官が不祥事だった。

 未成年者の家出少女に淫行して、自分から積極的に漁色していたことも発覚していた。担当していた訴訟が違ったから逮捕と起訴され有罪となったが、そうでなければ脅されて警察のいいなり判決しただろう。

 この高裁判事はプリペイド携帯を買って使ったそうだが、身元証明書を提示して買うのだから、警察に調べられたら判ってしまう。なんとかなると思ったのか、それにしても無知だが、そんな裁判官は少なくない。あの当時、プリペイド携帯ならバッタ物を闇で買うこともできたが、そんな悪知恵の偏差値は低かった裁判官であった。


 かつて宇野首相の援助交際が騒ぎになった。

 相手は芸者のコスプレをしたホステスで、その告白が最初は週刊誌に載り、さらにアメリカの有名な新聞にも取り上げられて、大騒ぎになり、自民党は選挙で振るわず、その責任をとって宇野首相は辞任した。

 これに野坂昭如が指摘した。若いころに遊んでおかず中年以降に金に余裕ができたからと女遊びすると、宇野首相のような失敗をしでかすのだ、と。これをテレビに出て言った野坂昭如に、司会者が「宇野さんは、どうすればよかったのですか」と訊ねると、野坂昭如は「僕に相談に来ればよかった。そうしたら教えてあげました」と答えた。

 野坂昭如は「プレイボーイ入門」という本があったけれど、その当時はマッチングアプリなんて無かった。しかし、若いころに遊んでない人が後から始めると失敗することは同じである。

 
 
 

 長崎市の原爆慰を米国大使は祝典と言った。

 戦勝国としての意識が、戦争の犠牲者を追悼することも祝勝と認識させているのだろう。だからオバマ大統領は記録映画の上演で原爆の爆発を見て拍手していた。

 この一方でロシアのプーチン大統領は十字を切って犠牲者を追悼していた。プーチン大統領は広島と長崎の原爆は無用だったとし、アメリカを批判していた。これは昔からソビエト連邦の歴史教科書でも説かれていたことである。

 また、アメリカ国内でもオリバーストーン監督が語り部を務めた近代アメリカ史のテレビドキュメンタリーでも、原爆の所持で急に気が大きくなり増長していたトルーマン大統領の姿勢をとりあげ、使用の正当性に疑問を投げかけていた。


 そしてイスラエルのガザ殺戮のこと。

 これに抗議する長崎市の追悼式を、アメリカをはじめとした西側諸国はボイコットした。ここまで日本はコケにされている。それでも日本のマスコミは、西側諸国に迎合していれば良いという態度を崩さない。

 だから、中国のことでもロシアのことでも同じ姿勢である。ところが傀儡政権となっている自民党を支持する人たちならともかく、反対に批判的な人たちが同じ認識を持っているのはなぜか。自民党政権を支えるマスコミの報道を鵜吞みにしているからだ。


 記者クラブ垂れ流し受け売り報道の実態と害毒は既に知られている。

 そして冤罪事件など権力による深刻な人権侵害を、報道が世間を煽り立て「セカンドレイプ」していることも昔から問題になっている。

 しかし警察が発表したことなら間違っていても信じるに足るものであるとされる。だから名誉毀損や業務妨害で裁判に訴えても勝てない。

 これと同じ調子で、国際問題も報道されている。冤罪で人権侵害しても警視庁記者クラブを鵜呑みにしたなら許されるのと同じように、西側諸国に合わせていれば良いというのが日本のマスコミである。



 自民党政権に批判的なのに同じ対米隷属の人たち。

 これも戦後のアメリカによる占領政策が成功した証なのだろうが、それにしても、野党を支持してはいても、立憲党を支持している人たちは保守だから当然のことだし、共産党を支持している人たちも同じで、これは機関紙『赤旗』が売れなくて金が無く商業紙の受け売りをしている影響だけど、それ以外の人たちまで同じであることが圧倒的というほどである。

 それだけ、関心があるようでいて実は無関心の人ばかりだから大勢に絡めとられやすいということだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月22日
  • 読了時間: 2分

 『はだしのゲン』に描かれている外国で暴虐をふるう日本兵は絵だ。

 それに対して、日本軍の兵士が外国で親切にしている写真がある。

 だから写真が真実だと言う「ネトウヨ」がいた。

 もちろん、暴虐をふるう日本軍は、その兵士だった人たちの証言も含めた様々な証拠に基づいて描かれているし、写真とは従軍記者が軍の統制下で撮ったヤラセである。

 こんなことも解らない愚か者がネトウヨになる、と言われていた。



 しかしネトウヨより前に山本夏彦がやっていた。

 かつて『週刊新潮』に連載していた写真コラムで、衛生兵が中国で地元民を診察している写真などを、これこそ真実だとして、マスコミは日本兵を貶めていると非難していた。

 これを拡散したのがテレビ東京の『レディース4』であった。この番組は『週刊新潮』と『週刊文春』の右翼記事を紹介していて、『文春』の編集長がゲスト出演もしていた。後の捏造報道が問題になった番組『ニュース女子』と同じスタンスで少し上の年齢を対象とした番組だった。


 山本夏彦といえば安部譲二の師匠みたいな人だった。

 それで『徹子の部屋』に安部譲二が出たさい、山本夏彦から世話になったという話が出て、そのさい黒柳徹子は山本夏彦のことを本当に尊敬していると何度も繰り返して言った。黒柳徹子は常に八方美人だが、肝心なところでは権力になびく人であるから当然のことかもしれない。

 とにかく、歴史の偽造はマスコミを挙げて行われていたことだ。そうした政治勢力の意を受けて。これに抵抗する人もマスコミに居たが、迫害されて壊滅状態である。


 つまりネトウヨが自ら思いついたり考えたりのことではない。

 そんな知恵があったらネトウヨにはなるまい。俄に床屋政談をしたい人たちにとって最も楽なのがネトウヨである。そのネタとなっているのがテレビと週刊誌である。だから内容の質など関係ないのだ。

 それにしても見え透いたデタラメでも拡散すれは勝ちであるし、それに乗れば金にもなるというのが実態であるから、どうしてもそうなってしまうということだ。

 
 
 
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