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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月6日
  • 読了時間: 2分

 韓国で戒厳令。

 しかし、直ぐに解除された。大統領が独裁をもくろみ戒厳令を発令したが、これを議会が否定した。国会前には市民が押しかけて、軍隊と対峙した。引退して書店を否んでいた前大統領が、軍隊に抑制を呼びかけた。

 これが日本だったら、悲惨なことになったはずだ。


 戒厳令が発令された段階で支持した政治家がいた。

 もちろん緊急事態条項を憲法に盛り込むべきだと言っている政治家および元政治家たちである。韓国と同じにできるようにすべきだと言って。

 また、マスコミはまともに報道しなかった。諸外国の有名メディアがそろって一大事として「戒厳令」と報じている中、日本のテレビは年末商戦とかのんびりした話ばかり。これは緊張感が無いだけでなく、何が起きたのかサッパリ解らなかったからだとしか思えないボケぶりだ、とテレビを観た人たちが言っていた。

 この調子だから、同じ事態になったら抗議する市民に向けて自衛隊が一斉射撃の大虐殺をするだろう。



 これは自衛隊が明言してきたことだ。

 それに反対した自衛官は自衛隊を追放された。そして隊の機関紙は、国民に向けて発砲することを、女子供がいても躊躇うなと説き「ヒューマニズムの克服」が必要だと嘯いていた。

 この事実が現在まで続いてきたという実態があり、これを指摘するのは自衛隊の悪口を言っているのではなく、なにより自衛隊の組織が、そうするのが正しいと言い続けてきたのだから、悪口にはなりえない。


 過去のことで現在は違うと信じたがる人もいる。

 しかし終わったことではなく続いていることである。韓国は市民が終わらせたから、権力者がまたやろうとしても市民が阻止している。これに対して日本は市民が終わらせていないうえ、現実を知らない人が多い。

 というより、知りたがらないのだろう。あまりに恐ろしい実態だから。

 

 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年11月29日
  • 読了時間: 2分

 イーロンマスクが、日本の先行きを危惧する発言をしている。

 まず少子化の悪影響を指摘していたが、その後は「何かを変えないと日本は消滅する」と警告していた。

 では何を変えるべきか。もちろん、最たるのは日米関係である。とくに日米安全保障条約である。



 日米安全保障条約は破棄し、変わって日米平和友好条約を締結し批准するべきだ。

 安全保障条約は日本から通告すれば済む話だが、それを日本の傀儡政権は絶対やらない。しかし日本の衰退はこの不平等条約が原因である。

 そもそも安全保障条約というけれど、米国の覇権のためという一方的なものである。それに代わって平和友好条約にする。それに従ってのことなら、安全保障で協力するとしても対等で合理的となるはずである。


 両方の条約が平行して存在しても当面は良い。

 どうしても米国が安全保障条約の破棄に難色を示すなら、そのまま一緒に平和友好条約を締結する。これと辻褄が合うように、安全保障も実施する。そしていずれは安全保障条約の破棄となる方向に努力する。

 そうすれば、今の状態すなわちヤクザ用語でいう「鉄砲玉」にされかねない日本から脱却できるようになる。

 

 イーロンマスクが応援していたトランプが大統領に返り咲いた。

 トランプの政策は新モンロー主義とでもいうものだから、この時が絶好の機会である。また、イーロンマスクは日本を尊重する発言をしていて、トランプ政権に影響力がある。

 この日米関係を変えることこそ、イーロンマスクが説いたように、日本が消滅しないための何かである。

  

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年10月17日
  • 読了時間: 2分

 日本の被団協がノーベル平和賞に選ばれた。

 そこで、改めて浮き彫りになった事実がある。それは日本が核兵器の被害者を救済しようとしないどころか被害すら認めようとせず、これは被爆国と言いながらその被害を過少に言うことで核兵器廃絶に消極的であろうとしているからだ。

 もちろん加害者であるアメリカの意向を汲んでのことだ。



 天皇だって原爆の犠牲者は戦争だったから仕方ないと公言した。

 あの記者会見での萎縮した態度は、アメリカを怖がっているのが明らかだった。これだから、日本は核兵器を保有すれば卑屈にならなくてよいと言う人たちがいるけれど、そんなことアメリカがさせてくれるわけない。こういう出来もしないことを主張する空想的戦争論者たちが、時々、閣僚から出て問題発言で更迭される。自衛隊の上層部からも同類項が出る。それを、タブーに触れたと言って擁護するというより本気でタブーに触れたから辞めさせられたと勘違いしている。

 そうではなく、核武装なんて言うのは深く考えないバカである。


 核兵器を勝手に作ることなら可能だ。

 その程度の技術を日本は既に持っている。それより、難しいのは作った後である。

 もしも、日本が核兵器を保有したと公言したら、世界中から様々な反応があるだろうけれど、それに対して対処できるか。この点、北朝鮮の方が日本より政治力があるから、核開発とともに外交などでも丁々発止とやっている。しかし、日本では駄目だろう。そういうことが昔から日本は苦手だから。


 だから被爆国として核兵器廃絶を訴えるのが現実的だ。

 ところが、戦勝国・宗主国であるアメリカの意向で、敗戦国・従属国の日本は、核兵器の被害について積極的に訴えられない。政府も天皇も日本国民の被害を認めなかったり忍従を強いたり。これくらい敗戦は惨めなこと、というより元々から日本は国が民のためにあるという発想が無い。

 だから、今も相変わらずの滑稽な態度を、核兵器に関して日本は取り続けているわけだ。

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