- 井上靜

- 8月20日
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福井の中三女子殺害事件で再審無罪。
この判決で、無実の罪を着せられて人生が滅茶苦茶になった人(60歳)に対し、裁判長が異例の謝罪をした。また、その前の再審決定では、裁判長が検察について、裁判で事実に反することを「ぬけぬけと」言い続けたと、厳しい言葉で非難した。
これは、その人が逮捕されてから36年後に明らかとなった事実のことだ。この事件に物的証拠は無く、目撃証言だけだった。その目撃証言とは事件のあった日のことだった、ということになっていたが、実は別の日のことであった。これが途中で判明したのに、これを検察は隠し続けることで有罪にもって行ったのだ。
まさに、「ぬけぬけ」と言い続けた検察。
ところが、これに対して検察は悪びれていない。このようなひどい不正を行ったにもかかわらず、その検証をする気もないと、さらに重ねて「ぬけぬけ」と言っていた。
あの袴田事件の時も、そうだった。証拠の捏造で有罪にしたのだから間違いではなく故意の不正をやらしたのだ。これには警察でさえ、相当の地位の警官が袴田氏を訪ねて謝罪していたのに、検察は謝罪しないだけでなく、不満だけど我慢しておいてやるという意味のことを言い、事実上、ほんとうは有罪なのだと言う名誉毀損ものの発言まで吐いていた。

そもそも日本の刑事訴訟法が悪いのだ。
あれは検察の権限が強すぎるどころか無限大にしている。だから検察に居ると自分たちが日本の正義と秩序を守っていると勘違いしてしまう。それどころか、自分たちは神だと錯覚している。だから人の生殺与奪を握っているのだと得意がっている始末である。
これは、前に自分が大学の法学部で履修した元検察官の教授の狂信的な言動について述べたとおりである。まず検察官が裁判の結果を決めて誘導していて、検察官に操られて裁判官は判決すると言っていた。それを妨害する陪審員制度には反対で、全人類の中で最も頭がいいのは検察官だから、それ以外は低学歴はもちろん高学歴でも理科系その他は頭が悪いから裁判に口出しするべきではないと言っていた。
だから検察官は平気で不正をやらかす。
そしてバレても全く反省しない。まったく、頭のおかしい人のたまり場になっているのが検察庁である。これは先に指摘したとおり、日本の刑事訴訟法が検察に対して異常な権力を与えているせいだ。そんな場にいつも身を置いていたら、劣情を来してうえ、それが当たり前だと思い込み、自分で気づかないまま異常な行動をとる。
これを正常にするためには、刑事訴訟法を全面的に作り直すしかない。日本の刑事訴訟法は狂っているのだから。


