- 井上靜

- 2023年12月18日
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米山隆一議員「ひろゆき」こと西村博之をやっつけた。
それが話題になっている。もともと、ひろゆきの「論破」とは議題すり替えによる「藁人形論法」であったり、カンニングしながらどうでもいい揚げ足取りをしたり、という如何様で議論に勝ったふりをするものだと言われてきた。
こんなのが面白いと思うのは子供だけで、要するに幼児番組。ひろゆき論破~ルームということだ。

これに対して米山隆一の応じ方はどうだったのか。
ひたすら、すり替えであるという指摘に徹した。ここで不愉快を我慢しないといけない。これに耐えられない人がいたから、論破~ルーム番組が成り立っていたのだろう。
しかし米山は忍耐強かった。これは彼が元々は弁護士だから、その種の手口に対する対応に慣れていたということだろう。
つまり、弁護士にはひろゆきと同じ人たちが多いということだ。
これは自分でも何度か経験している。大学の法律相談で、法学部の講師をしている弁護士は、予め相談の内容を告知していたのに何も調べていなかった。それで無関係の質問を繰り返して、そんなこと関係ないとか、既にこちらから言っているとか、いくら言っても同じことをしつこく質問して「答えられないのか。勉強不足だなあ。君は法学部だろう。誰のゼミだあ~」と言って嗤う。
しかも、そのとき六法全書を引きながら民事訴訟の手続きで最高裁判所に「再抗告」すると言うので、それは「特別抗告」ではないかと言っても「再抗告」と言い張るが、それは間違いだったと確認された。
このひどい御粗末について、同じ大学の法学部教授に言ったら「ああ、あの河原崎センセイは駄目だよ」と断言した。
また、医療裁判でのこと。
そのさい問題の防衛医大講師が、年齢三十そこそこで日本一の権威者だと自称し、そんな者が間違った手術をするわけがないと、代理人の田中という弁護士が言っていた。
しかし、その当時、その専門を自称する分野の学会員にすらなっておらず、後から入会していたという事実を突き付けると、その田中という弁護士は「学会なんて申請すれば自動的に入れる。それなのに無資格であるかのように言うのは名誉毀損だ」と主張した。
もう、「論破~ルーム」以外の方なら御解りだろうが、年齢とキャリアから日本一の権威者を自称するのは無理というもので、しかも学会に入ったのは、それより後のことだ、という話であり、専門の資格が問題ではない。見え透いた藁人形論法である。
これが、もと高裁判事で政府の仕事をしている弁護士のしたことである。

こんなのは極一部の具体例なので、弁護士の米山隆一議員は、ひろゆき式に慣れていた。
だから不愉快でも忍耐強く対応できたのだろう。つまり本当の問題は、ひろゆきではなく、もともと法曹界とか政府系とかの人たちの常套手段が、ひろゆき式「論破~ルーム」ということなのである。


