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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年9月30日

 袴田事件は再審で死刑から無罪になった。

 これに法務大臣は、死刑廃止は無用だと言った。裁判の間違いで最も深刻なのが死刑だから、死刑廃止の数多い理由の一つであるが、法務大臣として言うべきことは他にある。死刑は最も取り返しのつかないことだから、法務大臣の執行命令書が必要である。その点が廃止論より重要である。法務大臣としてどう思うかという点では。

 

 まず警察が間違い、検察が間違い、裁判が間違う。

 それを国民から選ばれた法務大臣がチェックするという意味で執行命令が必要だ。かつての法務大臣は、明らかに間違った裁判だと陳情があれば、それを法務大臣は調べたうえで「では再審請求してください。私が法務大臣である限り執行命令はしません。交代の時は引継ぎの時に後任者に伝えます」と言うのが当たり前だった。

 その重責が嫌だと言ったのが鳩山邦夫法務大臣だった。執行命令の制度を廃止して欲しいと言い、それ無責任と批判されたら、勘違いして命令書に片っ端から署名してしまった。この人は他にも「友達の友達はアルカイダ」という迷言を吐いたうえ、日頃の不摂生が祟ったのか早死にした。


 この事件で、また証拠の捏造が指摘された。

 かの地は「名刑事」実は「拷問王」という紅林麻男が、捏造と拷問で数々の事件を解決したふりをした歴史がある。静岡県警の体質であるが、静岡県に住んでいる人が言うには、静岡県の土壌のためである。警察は腐敗堕落していて、威張っているのは稲川会、その組員が名士でさえある。

 他にも、郵便も宅配便もきちんと届かないなど、土地柄が悪いということだ。 

 



 証拠捏造の認定に文句を言う元最高検の爺さんがいた。

 それで一部メディアに出ていた。これと同じ世代の元検察官の話題を前回ここで紹介した。大学で聴講したが、その教授の授業はデタラメばかり。前回に遡って参照して欲しい。

 そのデタラメ教授のおかげで、元検察の言いたい気持ちは解る。日本の刑事訴訟法は検察の権限が強すぎ、今では不健康に老化した男性の前立腺のように肥大しすぎている。それで検察官はエリート意識どころか選民思想を持っている。自分らを神様のように錯覚しているから、証拠の捏造も神の創造だと本気で思っている。

 これはタレント弁護士としてテレビなどに出る元検察官の言動からも判るはずだ。そういうところなのだ。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月29日
  • 読了時間: 3分

 袴田事件で再審無罪の判決が言い渡された。

 事件の詳細は調べれば誰でも簡単に知ることができるので、ここで改めて説明する必要はない。また、有罪判決に反対した裁判官の苦悩を描いた映画と、被疑者を追ったドキュメンタリー映画が作られているので、これを見た人もいるだろう。

 被告人はボクサーだった。これでアメリカで実際にあった事件を基にした映画『ハリケーン』を思い出す人もいるはずだ。あれは事件を知ったカナダ人がアメリカに来て調査し、妨害を受けながらも証拠を発見してゆくという内容だった。



 もとプロボクサーの輪島氏が袴田事件の支援者を訪ねてきたそうだ。

 その活動をしている人から話を聞いた。ボクサーだから暴力的で犯人に違いないという偏見が、この事件にあったと指摘されている。これに輪島氏は怒っていたそうだ。

 それで「差し入れに団子もって来たりして」と冗談のつもりで言ったら「本当に持って来てご馳走になった」とのこと。輪島氏がボクサーを引退してから団子屋の経営を始めたことは有名である。『だんご三兄弟』という歌が大ヒットした影響でよく売れたから、歌を作った人に感謝していると言っていた。それはともかく、証拠を無視して偏見で死刑判決とは無茶苦茶であるが、そのような事件は沢山ある。


 「拷問王」と呼ばれた紅林麻男刑事の影響も指摘されている。

 数々の事件を解決して「名刑事」と言われたが、実は適当に目星をつけたら証拠の捏造と拷問による自白で犯人に仕立て上げていた。

 そして、このようなことが起きる取り調べの在り方への批判から慎重になるとともに、不起訴が増えている。証拠が無いから訴えを起こせない件が増加したということは、それまでいかに拷問で自白させてきたかということだ。しかも、その不自然な内容の自白だけによって、日本の刑事裁判は八割が有罪となっている。しばしば無罪の証拠があっても無視される。


 國學院大法学部の白井駿教授(もと検察官)には怒りがおさまらない。

 かつて聴講していたさい、前近代的な警察の取り調べの実態と、数々の冤罪の現実を無視し、日本で有罪率が高いのは証拠が乏しいと検察が不起訴にするからで、裁判官の不公正など存在せず、一般社会人の良識を取り入れる陪審員制度など反対で、なぜなら自分のように司法試験に受かった頭の良いエリートだけが裁判をするべきなのだと繰り返し言っては、学生たちから失笑を買っていた。

 もちろん、検察官だった当時は権力に庇護されていたから、このような戯言を吐いても大丈夫だっただろうが、それに慣れきって大学でやらかしてしまった。連続強姦殺人事件で死刑になった小平義男と同じである。兵士として中国に行って強姦殺人をくり返し、この感覚を戦後に帰国してからも維持していたから同じことをしたと取り調べで言ったそうだ。これと酷似していた。

 また、白井駿センセイの自画自賛は、アメリカのゲーリースペンス弁護士の言葉がピッタリである。シルクウッド事件などで活躍し名弁護士と言われたスペンス弁護士は、エリート意識まるだしの公然とした自画自賛を「社交場のオナニー」と言っていた。まさにそれである。


 もちろん庶民にも庶民なりに無知と偏見がある。

 その一方で「エリート」にも偏見はもちろん無知もある。それが徳島ラジオ商殺し事件や八海事件と同様に袴田事件も反映している。ここを忘れてはならない。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年9月21日
  • 読了時間: 2分

 先日、TBSの社員が不同意性交の疑いで逮捕された話題を取り上げた。

 この社員は年齢が五十代の男性で、マッチングアプリで知り合った四十代の女性に不同意性交したと訴えられた。若い時にちゃんと遊んでおかなかったのが、歳食ってから慣れない漁色をするから失敗する。

 いくら真面目で偏差値が高かったにしても、だ。青春時代に受験勉強ばかりしていると、例の新潟県知事を辞める羽目になった人のようになってしまうのだ。医師にしても、弁護士にしても、同じこと。あの人は両方だから特に。


 その話題のさい、東京高裁の裁判官による不祥事も取り上げた。

 未成年者の家出少女に淫行したのだが、出会い系サイトを利用して自分から積極的に漁色していた。当時のことだからプリペイド携帯を使ったそうだが、身元証明書を提示して買うのだから、警察に調べられたら判ってしまう。プリペイド携帯ならバッタ物を闇で買うこともできたのに。

 もちろん「そうすれば良かったのに」という意味ではない。裁判官の無知を問題にしている。これだから陪審員制度を復活させるべきなのだ。


 かつてプリペイド携帯のバッタ物を闇で買って使ったことがある。

 これは防衛医大の医療裁判の当時であった。弁護士と会話するのに使っていた。自宅の電話で弁護士と話すときは申し合わせて嘘を言い、本当の話は闇のバッタ物プリペイド携帯で話していた。すると、防衛医大側の対応が、自宅の電話でわざと話した嘘を前提にしているとしか考えられなかった。また、医師の雇った弁護士が、電話で話している内容から知ったと口を滑らせたことがあった。

 こうなると、やはり盗聴されていたと考えるべきではないか。



 元自衛官が言った。「中央調査隊の仕業だ」

 それは盗聴としか思えないし、自衛隊の中央調査隊(現情報隊)なら、盗聴なんて日常の業務だ。そして、諜報は政治的なのが建前で「危機管理」とか言うけれど、実際には自らの組織の不祥事を隠そうとするなど程度の低いものばかり。「水は低きに流れる」ということだ。

 そして東京弁護士会に人権救済の申立をしたが、最初この種の問題に熱心な弁護士が担当だったので前向きに調べていたが、その弁護士が担当を外れると後任者は途端に打ち切って有耶無耶にしてしまった、という御粗末。

 あの当時は弁護士会が臆病だったけれど、今は弁護士会が積極的に権力に媚び売り、一緒になって堕落している。

 
 
 
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