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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年6月30日
  • 読了時間: 2分

 最近、ロシアで制定された法律の一つについて。

 プーチン大統領が法案を承認する署名をして成立した中に、こんな法律がある。

 「子供たちが体育の授業に参加するには、検診で発行された証明書が必要であることを認める法律」

 これは子供を守る意義がある。



 そうした配慮が日本では発想からして無い。

 昔から日本の学校では、身体の弱い子供が特に病気や怪我をしていないからと体育の授業を強要されて、それで苦しいのは根性が無いのだと虐められてきた。

 この結果、鍛えるどころか健康を損ない身体を悪くして、最悪の場合は死んでしまうことがあった。虐められて自殺することもあった。


 元気の無い子供は、どれかの内蔵に弱点がある。

 ところが、それを怠けているとか精神力が弱いとか決めつけられて、出来損ないのダメな子だとされて、死んだとしても自業自得とか社会の邪魔者を始末したのだと、公然と言う者が世間一般にいて、虐待で死んだ子供の親が学校の責任を追及する訴訟を起こすと、匿名の嫌がらせが殺到した。

 この実態は、七十年代から新聞の記者が取材して明らかにしてきた。しかし、そんなことを問題にする新聞が悪いと非難する人が喧しく、新聞社は昔の流行歌「♪世間に負けた~」という結果となり沈黙させられた。


 ロシアで大統領が署名した法律の、検診と証明書が体育授業参加に必要というのは、日本も、むしろ日本こそ、やるべきだ。

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年5月18日
  • 読了時間: 2分

 かつて、テレビ番組『大相撲ダイジェスト』でのこと。

 アナウンサーが「舞の海、うまく左を挿しましたね」と言ったら、解説の年寄は「挿させるのが悪いんです。舞の海は左を挿さないと相撲が取れないんですから」

 相手の得意技というより唯一できることを解っているはずなのに、それをやられるなんて、勝ったほうが上手だったのではなく、負けた方が下手だったということだ。


 舞の海は引退したら政治的に左を挿したのではなく刺したつもりのようだ。

 前から、舞の海がウヨっていて、あれは商売だろうと言われている。引退したスポーツ選手が他にスキルもないから道化師を演じるなんてザラにあることだ。そして舞の海は学生相撲の出だから、その程度の知恵なら所有しているのだろう。



 学生相撲出身の力士が引退すると、すぐ相撲協会の役員になる。

 たかが大学を出たくらいで今時そんなのは他に殆ど無く、それくらい相撲界には頭の悪い人が多いのだ。

 そう述べたのは、あの先に話題に出した性格俳優であった。彼は外交官になるつもりで東大に入ったが戦争になって外交官なんて不要だと学徒動員され、もう戦争に負けそうだということで軍隊の中はヤケクソとストレスで暴力や虐待が蔓延っていた。

 そういう、戦争とか国家とか色々と考えさせられる体験をしたからハッキリ言わせてもらうが、日の丸と君が代をあんなに有難がっているのは相撲界だけで、スポーツばっかりで勉強しないから権勢に媚びるだけでなく、時代遅れの価値観を自分がこだわるだけならともかく他人にも押し付けようとする。

 という話だった。


 それにしても、あれで幾ら貰えるのだろうか。

 どう見ても舞の海は信念からの言動ではないから、それなりの報酬があるからやっているのだろう。

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年12月29日
  • 読了時間: 1分

 結局、東京オリンピックは有害無益だったとしかいいようがない。

 ただ、そんなことは誰だって最初から解っていた。それでも強行したのは何故なのか。意義が不明だし不可解だと言う人たちが少なくない。

 しかし、国民にテレビを見せたかったというなら、不純な動機ではあるが意味が理解はできる。


 国歌の歌詞を「ソ連」から「ロシア」に変えればいい。

 そうプーチン大統領が言い出したさい、反対する人もいた。新しく作るべきだと。

 また、音楽家のロストロポーヴィチは、体制を批判した小説家ソルジェニーツィンを擁護したため権力から迫害され不愉快だったから、その時代の国歌を起立して歌う気になれないと言っていた。


 しかし庶民の多数が支持した。

 あの国歌を聴くと誇らしい気持ちになるからだと言って。どうして、そうなるのか。なによりオリンピックの表彰式で米国の国歌とどちらが多く鳴り響くか競っていたのを思い出すからだ。

 それだけ、庶民ほどテレビを見るということだ。だいたい庶民はオリンピックをテレビで観ている。


 これと同じことで、だから東京オリンピックを強行した理由の一つではないか。





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