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​炬火 Die Fackel 

更新日:2021年5月6日

 週刊誌の記事にもなっているとおり、自民党の橋本聖子議員は、もとスケート選手として売った名を利用して選挙に立候補して当選すると、スポーツ担当の立場を利用して若い選手にセクハラばかりしていると批判されていた。


 もとスケート選手といえば、かつて橋本選手と近い時期に活躍と注目されていた黒岩彰選手が、その後、身代わり出頭をして罰金刑となったことがあった。

 それはプロ野球の西武ライオンズ選手が交通違反をしたさい、騒ぎにならないよう西武系企業の従業員が自分のやったことにして名乗り出たという事件だった。この従業員とは黒岩もと選手だった。これにより、黒岩選手が引退後は西武系企業に勤務していたことが周知となった。

 その結果、組織のために身代わりとなって警察に出頭という暴力団のすることをやらかしたのだ。スター選手だったのに、後輩スター選手のため罪をかぶる役を演じたわけだ。


 つまり、橋本もと選手は後輩にセクハラという不道徳な行為ばかりして問題であるが、それをできる立場になれたということに限ってみれば引退後にも成功した人生であり、方や黒岩もと選手は引退後しがない勤め人となって後輩のため違法行為の身代わりというチンピラヤクザの役割をさせられて情けない人生である。

 それでも、西武系に勤務しているのはまだマシな方である。活躍したからスケート連盟の仕事もしている。


 前に、いわゆるブラック企業の評価を受けている会社のセールスマンからしつこくされたことがある。

 そのさい、彼が早稲田大学卒というので驚いた。この会社の正社員はFラン大一歩手前の大学を卒業した人ばかりだからだ。偏差値が低いうえ授業と単位認定も不真面目な大学だから、そんな企業にしか就職できない。

 そんな会社に、早稲田を新卒で入る人がいるとは信じられなかったが、実は埼玉県にある学部にスポーツ推薦入学だった。ところが怪我をして挫折し、他に何のスキルもないからブラック企業に入って醜い営業をしているというわけだった。その言い訳に「怪我さえしなければ日の丸を背負って活躍していた」と繰り返した。


 これだから、運動部一辺倒の人は大会に出られないと人生お先真っ暗の強迫観念を抱えているのだ。

 それで、コロナウイルス新型肺炎のため無理ではないかと言われようと、オリンピックの開催に拘るのだ。




 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年4月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年6月23日

 かつて、テレビで女優の水沢アキが「酒に酔って騒いでいる人たちを見ると嫌悪感を覚える」と発言したら、同席していた元水泳選手でタレントの木原光知子が「そんなことを言っていては、つまらない」と繰り返し非難していた。

 ここで水沢アキの言った趣旨は、いわゆる綺麗な飲み方を出来ずバカ騒ぎしていることについて、そんなのは本当の楽しさではないということだった。ところが木原光知子に言わせると、そういうバカ騒ぎが楽しくて、そうしないなら人生損するということだ。


 これを久しぶりに思い出したのは、ライアン=ロクテ選手の不祥事があったからだ。

 それはリオデジャネイロ五輪の時だった。ロクテらアメリカの水泳選手たち四人は、メダルを獲得したので開催された祝勝会の帰り、ガソリンスタンドでトイレを借りようとしたところ酔っぱらった勢いで所かまわず放尿したうえ器物損壊に及び、通報により駆け付けた地元警察に身柄を拘束された。

 これを隠そうとして、帰国してからロクテは、強盗に遭い金を奪われたと嘘をつき、すぐにバレ謝罪した。また、代表選手が開催地に迷惑をかけたうえ嘘で貶めることをしたのだから、米国のオリンピック委員会も謝罪しなければならなくなった。醜態の選手たちには当面の出場停止と公共水泳施設利用禁止などの処分となった。

 このためライアン=ロクテは「国の英雄」から「国の恥」に墜ちてしまった。もともと個人と団体の両方で何度もメダルを獲得している実績とともに「水泳選手で一番のイケメン」と言われてもいたから、スターとして多くのCМに出演していたけれど、広告塔・イメージキャラクターを務めていたスポーツ用品ブランドの契約を解除されてしまう。



 このところ、新型肺炎ウイルス感染予防のため、いわゆる三密を作らないように宴会などが自粛されるようになった。

 おかげで、付き合いを嫌々することが無くなったから「不幸中の幸い」と言っている人がサラリーマンなどにいる。また、自粛しないで宴会をすると、自制心を欠いた人という誹りを受けるようになった。これまでは、酒は人間関係の潤滑液とか言って醜い行為まで正当化されてきたのだが、こんな事態となってやっと否定されたわけだ。

 ただ、もともとサラリーマンの世界にあった悪しき習慣である酒の強要は、学生時代に体育会系だった人が特に酷いのが相場で、なぜなら上下関係を悪用してのことだからで、当然といえば当然のこと。

 これでは、綺麗な飲み方が出来ずバカ騒ぎとなるに決まっているが、それこそ体育会系の人たちにとっては、そうしないと人生損したというほど楽しいことなのだ。そんな人ばかりではないけれど、そんな人たちが幅を利かせている。だから森喜朗とか橋本聖子とか各種ハラスメントの常習犯が会長しているのだ。 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年2月13日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月24日

 女性蔑視発言で会長を辞すると表明した森氏が、同じく八十歳代と高齢なうえ女性蔑視してきた川淵氏を推挙したので問題になり、川淵氏は引き受けないと表明した。

 この川淵氏、かつて記者会見でサッカーの次の監督はオムシさんにすると、まだ発表するつもりでないのに間違えて口を滑らせたことにして「あっ、言っちゃった」と困って見せる空々しくて虚しいパフォーマンスで大いにシラケさせた人だ。


 ここは女性を登用するべきと指摘されていたのだが、森氏としては何としても同類項を後継にしたかったのだろう。そんなことしなくても、しょせん運動部体質だから、誰でも同じのはずだ。

 あの長島茂雄の「ぼくは保守派」政権交代したら「プロ野球が無くなる」というのと同じ感覚だ。

 こうした、歌手などからスポーツ選手まで含めた芸能人たちは、もともとスターと呼ばれる一方で「川原乞食」「猿回しの猿」として見下されもするから、それにより反骨精神を持つ人も稀にいるが、多くは劣等コンプレックスの塊なので権勢に媚びる。しかも今のように社会の格差が開きすぎると「負け組」になることを極度に恐れる。

 それで今、多くの歌手や俳優が、権力にすりよったり差別的だったりの発言をしている。


 もう一つ、忘れてはならないことがある。

 もしも、森喜朗発言問題が七十年代から八十年代前半のことだったら、これを報じる新聞各紙の見出しは「森さん、女性差別ヨ、夫人団体が批判」だったはず。こうして真面目な話を揶揄する。これはスポーツ新聞やタブロイド夕刊誌ではなく一般紙のことだ。専らサラリーマンのオジサンたちが読むので博打や風俗店の情報も載っている新聞ならともかく、家庭に配達される新聞が男社会のものだったのだ。

 もちろん家庭に配達される前提だから主婦向け欄も新聞にあるが、政治や経済とともに社会面も基本的に男性のものだった。そして学校の教師も「新聞を読んで社会に関心を持つようになさい」と言いながら、女の子はテレビ欄と家庭欄だけで良く、余計な事に関心を持つべきではないとされていた。


 この延長に森喜朗発言がある。新聞社に勤務していた昔の人たちは定年退職したが、スポーツ関連は現役引退している老人でも居座っていられるということだ。この違いがあるけれど、しかし男社会を支えてきたことに反省の色ナシということは同じである。

 だから日本の新聞はつまらないと言われ、読者が減る一方なのだ。



 
 
 
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