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​炬火 Die Fackel 

更新日:2021年6月24日

 先日、FM放送でロストロポーヴィチの演奏の録音が流れていた。

 これを聴いていて思い出したのだが、彼は政治の腐敗を批判したり、小説家のソルジェニーツィンを当局から匿うなどしたり、いわゆる反体制活動に手を染めたとして権力に睨まれて迫害された。

 だから、その当時の国歌を、歌詞の「ソビエト連邦」という意味の部分を「ロシア」に変えても、起立して歌う気になれないと言っていた。



 しかし、大多数の国民は、あの曲を聴くと誇らしい気持ちになると言った。

 それは、オリンピックの表彰式で米国歌とどちらが多く鳴り響くか競っていたことを思い出すからだ。

 こういうことがあるから、新型肺炎が心配でもオリンピックに拘る人たちがいるのだ。

 そこには、まず、大きな大会で活躍しないまま引退したらスキルなしデクノボーとして就職で苦労して無名だから選挙にも出られないという悲惨な末路という人たちがいる。

 また、イベントとして金儲けに利用したい人たちがいる。

 これらとは別に、大会を政治的に利用したい人たちがいる。そんな人たちにとってのスポーツとは、楽しんだり親睦や親善に役立てたりするためのものではなく、国民を統制するツールでしかないのだ。


 そんな発想になるのは、庶民ほどテレビばかり見て、なにも考えず雰囲気につられやすいからだ。

 おそらく、東京オリンピックが強行され、日本の選手が金メダルを取ったら、テレビでアナウンサーが絶叫するだろう。

 「コロナウイルスも緊急事態宣言も、日の丸と君が代が吹き飛ばしてくれましたーっ!!!」

 これに釣られて感動する庶民。どれくらい多いかは不明だが、大勢いるだろうと政府筋は期待しているはずだ。だから利益のオコボレの無い政治家でも、オリンピック開催に拘るということだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月23日

 オリンピックは、すでに役割を終えたと外国メディアが論じていた。

今年は伝染病が問題になっているが、だから中止するべきという意見がある中で、そもそも無理して開催する意義は無いという指摘がされ、なぜならオリンピックそのものが役割を終えているということだ。


 前から問題になっていたのは、オリンピックが国威発揚になっていたり商業主義に毒されていたり、という実施の仕方の問題だった。そうではなく、もうオリンピック自体が無意味なのだ。

 なぜなら、競技の技術や人間の身体能力の向上によって新記録が更新されてきたけれど、そろそろ限界であるからだ。


 そして、例えば棒高跳びは棒の新しい素材が開発されることで記録が伸び、水泳でも新しい技術で作られた水着によって記録が伸びている、などの実態である。

 こうなると、そのうち「世界新記録!」と騒ぐことができなくなり、これではオリンピックが盛り上がらないどころか無意味になってしまう。そして、もうドーピングを解禁するしかないという議論が出てくるし、そのあとは出場選手が全員サイボーグなんてことも決して空想次元の話ではなくなる。このようなバカバカしいことに、今のまま続けば必ずなるだろう。


 つまり、スポーツは記録を競い合うことが無理になってきていて、だからオリンピックが限界に達しはじめている、ということだ。

 ただでさえ国威発揚とか商業主義とかの不純な意識に毒されていたうえ、さらに伝染病が深刻となっている今、オリンピックはもう歴史的な役割を終えたということになる。


 そして、しばらくしたら、オリンピックは古代ローマのコロシアムで行われていたグラディエーターの殺し合いみたいに、後世から見ると昔は愚かなことをして騒いでいたという歴史上の定義をされるだろう。



 
 
 

更新日:2021年5月6日

 週刊誌の記事にもなっているとおり、自民党の橋本聖子議員は、もとスケート選手として売った名を利用して選挙に立候補して当選すると、スポーツ担当の立場を利用して若い選手にセクハラばかりしていると批判されていた。


 もとスケート選手といえば、かつて橋本選手と近い時期に活躍と注目されていた黒岩彰選手が、その後、身代わり出頭をして罰金刑となったことがあった。

 それはプロ野球の西武ライオンズ選手が交通違反をしたさい、騒ぎにならないよう西武系企業の従業員が自分のやったことにして名乗り出たという事件だった。この従業員とは黒岩もと選手だった。これにより、黒岩選手が引退後は西武系企業に勤務していたことが周知となった。

 その結果、組織のために身代わりとなって警察に出頭という暴力団のすることをやらかしたのだ。スター選手だったのに、後輩スター選手のため罪をかぶる役を演じたわけだ。


 つまり、橋本もと選手は後輩にセクハラという不道徳な行為ばかりして問題であるが、それをできる立場になれたということに限ってみれば引退後にも成功した人生であり、方や黒岩もと選手は引退後しがない勤め人となって後輩のため違法行為の身代わりというチンピラヤクザの役割をさせられて情けない人生である。

 それでも、西武系に勤務しているのはまだマシな方である。活躍したからスケート連盟の仕事もしている。


 前に、いわゆるブラック企業の評価を受けている会社のセールスマンからしつこくされたことがある。

 そのさい、彼が早稲田大学卒というので驚いた。この会社の正社員はFラン大一歩手前の大学を卒業した人ばかりだからだ。偏差値が低いうえ授業と単位認定も不真面目な大学だから、そんな企業にしか就職できない。

 そんな会社に、早稲田を新卒で入る人がいるとは信じられなかったが、実は埼玉県にある学部にスポーツ推薦入学だった。ところが怪我をして挫折し、他に何のスキルもないからブラック企業に入って醜い営業をしているというわけだった。その言い訳に「怪我さえしなければ日の丸を背負って活躍していた」と繰り返した。


 これだから、運動部一辺倒の人は大会に出られないと人生お先真っ暗の強迫観念を抱えているのだ。

 それで、コロナウイルス新型肺炎のため無理ではないかと言われようと、オリンピックの開催に拘るのだ。




 
 
 
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