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防衛医大に苦学生は入れない

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年5月28日
  • 読了時間: 2分

 ♪自衛隊に入ろう…男の中の男はみんな自衛隊に入って花と散る。

 隊員募集のため「自衛隊では365日3食ずっと無料」とアピールをする動画が昨年拡散され、「経済的徴兵制ではないか」との声があがったらしい。


 そこで、防衛医大まで一緒にしている人たちがいる。

 もちろん、個人攻撃する気はないから名は出さないが、そんなことを言っている人たちは他のことでも、ちょっと考えれば誰でも簡単に判ることに気づいていないもの。むしろ似非リベラルとして商売している食わせ者だから故意かもしれない。



 この「苦学生求む」という広告が「露骨」だと言う。

 けれど、これは偽装であるし、滑稽なことだ。そもそも、医歯薬系に入れる偏差値の人は家庭が非常に富裕である。うちが貧乏で偏差値が高くても苦労している人なんて、いったいいつの時代のことか。そんなのは60年代から70年代のことで、その当時でさえも稀なことだろう。


 医歯薬系志望者用の全寮制予備校がある。

 これは缶詰になって受験勉強する所だが、費用も相当である。そこから防衛医大に入り、また寮生活で勉強に専念できると言う人がいて、そんな医師は人間形成が大丈夫か、などと心配されてきた。

 それなのに貧乏人でも医師になれると宣伝するのは、自由な自己啓発できない医師養成を正当化するためである。

 せいぜい、親が裕福だと任官拒否するための「罰金」を平気で払えるから、そうでない人を一応は歓迎しているという程度のことだ。


 どうであれ、自衛隊の件とは別に、偏差値と所得は比例している現実を無視できてしまう、そんな発想が実に奇妙だ。


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