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銀座の天一について

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年9月28日
  • 読了時間: 1分

 銀座の天一が漂白剤入りの水を韓国人女性に飲ませた事件。

 これで思い出したのが、青木雄二の短編漫画だ。女性客に出す水に店員の男が自分の性器を浸して出して飲ませて悦に入り、この行為をボードレールの『不都合なガラス売り』に喩える。

 「一瞬にして無限の快楽を得た者にとって、永遠の劫罰など何でもない」と。

 

 気に入らない客だから危害を加え、それも差別的な意図があった、などが疑われた。

 これは飲食店として最もいけないことで、しかも銀座の天一といえば名店と言われているのに、である。

 それについて自分の経験だが、行ったら料理が気にいらず、セットになっている料理も要らないと言って出て、それから二度と行かないでいる。また、支払いの万券に釣りの千円札はピン札にする丁寧さだが、他にもっと気を使うことがあるだろうとも思った。

 


 武者小路実篤が好んだとか言って、料理そのものより文化との関わりを売りにしていた。

 これは山の上ホテルの6000円の天丼が、池波正太郎や三島由紀夫が好んだと言って、ずーと宣伝していたのと同じだった。

 それでいて天一はヘイトクライムの疑惑だから、堕落したというより虚飾が剥げたのではないか。

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