釣り合わぬは不縁のもと
- 井上靜

- 2024年8月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年8月23日
これは漫画の一挿話だった。
仕事に燃えている女性が、後輩の女性社員たちに怒る。仕事が忙しいのに定時に帰りたいというのがケシカランというのだ。これに、パートナーの男性は賛同しなかった。それは古い労働観で、定時に帰る権利はあると思うから。仕事に燃えている女性には納得できなかったが。
その男性とは同棲していて、結婚しておらず子供もいない。もう何年も一緒に仲良くやってきた。また、その男性は出版企画を仕事にしていて、ヒットすることもあれば振るわないこともあり不確実である。それでも自分が人生を賭ける仕事だと思っているから、安定した収入を敢えて捨てて、この仕事を選択したのだ。収入が不安定であるが勤め人と違い時間の融通が利くので家事は専ら彼が負担している。
その後、それにからんで、彼女は自分の方が年収は二倍くらいだと侮辱してしまい、言ってしまってからシマッタとは思ったが、彼は傷ついたようで、その後、彼は黙って自分の荷物をまとめて家出してしまう
この物語で、彼女は後悔して悲しむ。
これが働きと収入ではなく親の遺産の差だったら。
実際に、正式に法律上の結婚をした妻から、結婚して数か月後に、財産管理のことで親から相続した資産が無いから解らないのだと侮辱されてしまった夫が、それで傷ついて出て行ってしまった。
それでも妻は悪いと思ってないから、妻の方から離婚の調停を家庭裁判所に申し立て、夫は拒否して、しかし離婚したくないのではなく、離婚を前提に訴訟を求めると言って、実際に裁判となった。
それで判決ではなく和解で離婚となったが、妻の代理人の弁護士は、侮辱した事実について認めながら、それを訴訟では撤回した。それでは離婚の理由が無い。しかし妻は貧乏な家の出身の夫を傷つけないよう気を使うのが苦痛だとして、どうしても離婚したいとのことだった。
これは「釣り合わぬは不縁の素」ということだ。また、銀行の対応も違った。

銀行の対応は露骨だったという。
銀行では預金や投資の額によって景品のランクが決まっている。それで同じ銀行で妻がもらう景品は豪華で、比して夫は貧弱だった。それだけならまだしも、投資信託で妻には確実にもうかる銘柄を奨め、そういうことを夫にはしなかった。
こういうこともあるから「愛さえあれば」とはいかないのだ。



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