野党は似非報道番組のボイコットを
- 井上靜

- 2022年9月9日
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生稲晃子がアイドルグループに居た当時のこと。
その集団はフジテレビが関与していて、せっかく売り出して人気が出たのだから他の放送局に便乗や利用をされないようにと、歌が売れてヒットチャートに入っても他局の歌番組には出さない方針を貫いた。
このときTBSが『ザ・ベストテン』という歌番組を放送していて、その「おニャン子クラブ」の歌がベストテン入りしても出演することは無かった。これに対して司会をしているTBSのアナウンサーが皮肉を毎回のように言っていた。フジテレビに対して、そのマークのデザインから「毛が三本」と茶化したりしながら。
しかしTBSはフジテレビに皮肉を言えるのか。
もともと放送局の競争があるので、お互い様というやつではないか。『ザ・ベストテン』にしても、それよりもっと前から同じことをやっていた。例えば他局で放送している人気ドラマの主題歌を主演者が自ら歌いヒットして連続一位でも出演して歌うことはなかった一方で、自局のドラマ主題歌はベストテン入りしてもいないのに歌手が出て唄うことで番組と主題歌を宣伝していた。

この時、郷ひろみが出演ボイコットした。
『ザ・ベストテン』の放送が始まった当初は、ベストテン入りすると出演して唄っていたが、しばらくするとベストテン入りしても出演を拒否するようになり、これについて声明を文書で出した。
それは要するに、作ってくれた人たち、唄う自分、聴いてくれるファン、という意味ではどれも同じく大切なことに変わりない歌を、それとは無関係なところで序列を付けられることを容認できなくなったから、そういう歌番組に出演して歌うことは断る、という趣旨だった。
これに対して、当時この番組の司会をしていた久米宏は番組で反論した。
順位を付けることは序列化を意図したものではない、ということだった。しかし、郷ひろみに他の事情や別に思うこともあっただろうことを割り引いても、テレビ局の思惑が嫌らしい形で番組に現れていることを、視聴者も感じてはいたのだ。
そして、この不純な感じはエスカレードして、「おニャン子クラブ」が登場するあたりで頂点に達した。
この後、久米宏は歌番組から報道番組に移って同じことを始めた。
今度はテレビ朝日で『ニュースステーション』という「ショー」的な特徴の強い番組で司会を始め、単純で解かり易いと人気が出た。
しかし、歌でさえ郷ひろみが指摘したようなことがあったのに、政治・経済についても政党や支持者とは無関係の序列化をして、政策の中身とは無関係に政局を語り、そこでマスメディアが付ける序列で上位であれば尊重すべきだが下位であれば無駄として排除すべきと、堂々と主張する番組だった。
しかも、その順位付けが公正ではなく、歌番組と同じように番組で常に操作が行われていた結果である。ヤマト運輸など番組のスポンサーが公私混同し、番組に社長がしゃしゃり出てきて自社が得する政府の政策への支持を表明するという明らかな放送法違反までやらかしていた。
この延長線上にあるのが、茂木敏充自民党幹事長の共産党誹謗発言である。
あきらかに事実無根だが、それを指摘されても「撤回しない」と居直っていた。その当初は茂木幹事長の無知を批判する人たちもいたけれど、そうではなかった。NHKとグルになってわざとデマゴーグやらかして、麻生もと首相の「ナチスに学べ」式に「嘘は執拗にやれば本当になる」ように意図したのだ。当然ながら撤回するわけがない。
あれはどう見ても映像からして明らかに故意だった。NHKと申し合わせて、同席の共産党議員が抗議したら司会者が遮り、事実そうですね、では次の話題、とやっていたのだから。
まったくテレ朝で田原総一朗がよく共産党にやる手口と同じだ。
この田原総一朗が、よく、眼をカっと見開いて鼻腔をムアーッと広げて野党とくに共産党に対して「フガ―ッ、フガフガ、フガ―ッ」と叫んで攻撃するのは久米宏の番組と車輪の両軸であった。
これを毎度やられて、対応策もなくノコノコ出てはダメだ。テレビに影響力はあるから利用するのはいいけれど、変に弄くられるならボイコットしたほうが良い。そうして世間一般に訴えるべきだ。
おニャン子クラブなんかと一緒に出たくない。
とでも言うように、出演して歌うことを拒否していた歌手もいた。特にシンガーソングライターやロックシンガーたちは、アイドルと一線を画すようにしていた。その前から郷ひろみのようにアイドル歌手だけど拒否した人もいた。一部の芸能事務所は宣伝になるからと所属のタレントを出そうとして組織的に金で人を雇いリクエストしていた一方で。
まして政党や議員は、マスメディアのボイコットその他の対応策を考えるべきだ。
特に共産党は、あんなことをされても不真面目なテレビ番組に出ては舐められるのだから、考え直すことだ。



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