都立高校でも予備校をやる
- 井上靜

- 2023年3月6日
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一部の東京都立高校で新年度から、塾や予備校に委託した「校内予備校」が始まりそうであることを朝日新聞が報じた。
すでに、進学実績の向上につなげようと都教育委員会が事業費9千万円を予算案に計上したそうだ。
放課後の教室に塾や予備校の講師がやって来て講習を行うというやり方は、私立進学校ではずいぶん前からみられたスタイルである。
それを都立高校でも採用する。費用は無用。こうして対抗することで、受験は私立校が有利で親の経済格差が影響している実態の改善につなげようとしているのだろう。
また、教員の負担軽減の狙いもあるという。それで受験業界の活用というのはどうかというと、これについて都教委の担当者は「現実的な選択」と説明している。

「入試の勉強なら家や塾でやっているだろう。学校に来てまでやらんでもよろしい」
沢田研二ふんする中学の教師が言う映画があるけど、そのとおり入試は本来ならプライベートなこと。
それなのに、高校が大学入試に血眼になるのは、週刊朝日などが高校別難関大学合格者数とか毎年やって煽った結果である。
かつて、もともと学者肌で知られ後に教授となる東大出の森本哲郎が、筑紫哲也の番組に出たさい言っていた。
「大学で勉強したい人はみんな入れてやるべきで、入試ではなく高校の卒業を厳しくするべき」と言っていたが、それが確かに筋というものだ。
元朝日新聞記者の、もう朝日新聞にいない二人が、こういう問題を語っていたけれど、一方で朝日新聞が関与している週刊誌は受験戦争を煽っていたのだ。
そして、今の朝日新聞の記者たちには問題意識がまるで無くなってしまった。



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