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裁かれるは善人のみ

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年3月22日
  • 読了時間: 2分

 ロシア映画『裁かれるは善人のみ』で、面白いのは以下の部分だ。

 地方の街で横暴な市長と闘う男が、当地の田舎では駄目だから、前に知り合った都会の弁護士に依頼する。この弁護士はよくやっていたが、なかなかイケメンで、依頼人の妻と不倫してしまう。

 それまでは、年下の女性と再婚したのはいいが、亡き妻との間の息子が父親の再婚に反発して新しいお母さんに懐かないことが、悩みだった。ところが…という話だ。


 もう一つ、悪徳市長がロシア正教会とつるんでいる部分も面白い。

 この市長は、執務室にプーチン大統領の写真を飾っているだけなら、自国の大統領の写真を飾るなど普通のことで、アメリカなどでもやっているが、どうもこの市長は威光を笠に着るやり方の政治家らしく、信心深いようにみせて本気か不明な感じでロシア正教会の司祭らと親密にしている。


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 ロシアでLGBTを迫害する法律ができて批判されている。

 これは、プーチン大統領がロシア正教会の意向に沿ったからのようだ。もともと、レーニンが「宗教なんて気を紛らわす安酒のようなもの」と批判したり、スターリンが神学校を出たけれど教会の堕落と権威主義に怒って聖職者にならなかった経歴から強い反感を持っていたり、などの経緯からロシア正教会は迫害されていた。

 それを生き延びるため信者の懺悔の内容をKGBに報告するなど、宗教にあるまじきことをして権力にすり寄っていた。

 そして今は、プーチン大統領に協力する見返りに、教会が嫌悪しているLGBTを迫害するよう働きかけたのだろう。


 日本はLGBT対応について諸外国から批判されている。

 これは自民党の政治家たちが宗教界と癒着しているからであるのは明らかだ。安倍もと首相が宗教がらみで殺されても、組織的な支援をしてくれる宗教を優先したいのだ。

 だから、そんな宗教は信じず、お賽銭などもボイコットするしかない。でも、それを言うと特に田舎ではおじいちゃんおばあちゃんに反対されるというわけだ。

1件のコメント


ゲスト
2023年3月29日

 こんにちは。LGBT問題というか、「名前を持たない多数派」問題は、なかなかのリトマス試験紙、あるいは細菌の分類に用いられるグラム染色液(かつて細菌の系統がわからなかった頃、大雑把に分類するのにこの染色液で染まるかどうかで分けた。今日では同じ系統分類群でも染まったり染まらなかったりすることが分かったので無意味とわかった)の働きがあるように思います。

 非米欧系の翻訳情報を集めていると反LGBTだの反気候変動だの(コロナ陰謀論だの)に固執する向きが目立ち、彼らがプーチンのロシア支持でアンチ米欧なことに違和感を覚えていたのですけど、彼らが宗教的な保守反動なので反LGBTで非気候変動で反米欧思想(アンチ「リベラル」)なプーチンのロシアを擁護しているという格好なんですね。彼らがどこまで自覚的かは疑問ですが。しかし、元共産党でKGBで唯物論者のプーチンにとっては反LGBTといった保守反動思想は教会とつるんで内政や選挙を有利にするためのポーズだというわけですね。

 一方、旧来の平和運動系の皆さんが反ロシア、反プーチンを決め込みNATO万歳な理由の潜在的な一端がここにあるのかも知れません。

 まあ、歴史と科学と自然法に基づいて考えて行かなきゃ、人民は自由にも幸福にも近づけないわけで、後者はダメダメですし、前者もダメでしょう。

 端的に、今日の状況は米版八紘一宇思想(明白なる運命)と米欧日等の白人&名誉白人帝国主義によるもので連中の欺瞞と横暴は許せないと批判・抗議すべきだと思います。

 ケイトリン・ジョンストンとかスコット・リッターはきちんとしてるようですけど、怪しい向きが目立ちます。

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