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自衛隊のセクハラ・パワハラは威張りたい病の反映

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年7月12日
  • 読了時間: 2分

 自衛官だった時にセクハラを受けたと訴える女性の訴訟が係争中だ。

 セクハラやパワハラがあっても自衛隊なら組織の体質からして普通だろうと思う人が少なくないはずだが、セクハラ・パワハラはあってはならないことだ。

 また、幹部自衛官を養成する防衛大学校の教員が内部告発した。

 セクハラ・パワハラが横行する場で、堪え性が無いとか打たれ強くないとかで辞めてしまうと思う人たちがいるけれど、それでは加害行為を正当化することになり許されないのはもちろんだが、真面目で使命感を持つ人ほどガッカリして辞めていくから深刻だという。


 自衛隊で不真面目なうえ偉そうにする人は、目立ちたがるので判りやすい。

 なんでそこまで威張りたがるのか。しかも、そんな人ほどマスコミに出たがる。もっと横柄にふるまいたいなら他にもっと適切な職業がある。そんな職場は腐敗する。自衛隊が腐敗しては困る。


 自衛隊は憲法上の問題を抱えている。

 だからこそ、旧軍との繋がりや戦争賛美を公然と表明できなかったし、歴史修正主義など論外で、戦争を放棄した平和国家の実力組織に相応しい振る舞いによってのみ正当性を示せるものだった。


 かつては自衛官が「我々は軍隊じゃない。自衛隊だ」と言っていた。

 それを誠実さによって示そうと努力していて、その姿勢は崇高さを感じさせたほどだった。それが「しょせん自衛隊は軍隊だから綺麗事はやめて憲法を変えるべきだ」と自衛隊の中から言い出した人たちがいた。

 そんなふうに自衛隊の地位向上を叫んでも、自衛隊を堕落させるだけなのが現実だが、既に堕落した人は気づかない。偉い人と威張る人とを取り違えている人には解らないから当たり前である。


 おそらく、防衛大学校および自衛隊は、悪貨が良貨を駆逐した状態なのだろう。


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