中国の軍事的脅威を日本政府は感じてない
- 井上靜

- 6月14日
- 読了時間: 2分
『海上自衛隊 潜水艦 最強ファイル』(オオカミ少佐・著/河出書房新社)
その著者であり、元海上自衛隊幹部でYouTuberでもあるオオカミ少佐がインタビューで以下のように言った。
中国は潜水艦戦力の拡張に関しては手を焼いており、アメリカの潜水艦に比べて、まだ2~3世代遅れているとのこと。
日本の海上自衛隊の潜水艦戦力は、中国に対抗できる数少ない戦力の一つ。数の上での劣勢を質でカバーするしかないという。
そしてインタビュー記事は、こう締めくくった「日本を取り巻く状況の中で、海上自衛隊の潜水艦の重要性は増しているのだ」FRIDAYデジタル

これに対して、次のように疑問と批判があがっている。
「中国に対抗できる数少ない戦力」と言うが、なぜ自衛隊が中国に対抗しなければならないのか、この記事からはサッパリ解らない。
日中間には日中平和友好条約が存在する。その相手を、なぜ敵視する必要があるのか。
こんなのは戦争扇動記事だ。
ただ、ユーチューバーが本を売りたいだけだろう。
それに別の出版社のサイトが便乗して煽っている。その程度のミリタリーオタク記事だから、戦争扇動というほどではない。
日本と中国は条約を締結してるからといって安全ではない。
それまで日本は「日ソ不可侵条約」でも「日米安保条約」でも裏切られてきた。しかし、これは日本が下手を打ったからである。条約を使いこなせないからだ。
これは中国との条約も同じことである。条約があるから、歴史教科書や靖国神社の件で中国は日本に外交で文句を言う。条約が無い国だって日本の歴史修正主義は批判しているが、日本の政府は無視している。
だから逆に中国が日本に軍事的脅威を与えたなら、条約に基づき外交の場で抗議すればいい。中国はは反論するだろう。それでお互いの言い分が判って有益だ。
なのに、なぜ日本政府は、そうしないのか。日本政府は世論を焚き付けているだけで、実は中国を敵視してないからだ。ちっとも軍事的脅威だと思ってないのだ。冷静に見れば当たり前の対応である。
ユーチューバーに乗せられてミリオタが本を買うのは勝手である。
しかし国民は政府に騙されてはいけない。冷静かつ賢くなろう。



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